小説 あらしのよるに〔小学館文庫〕

  • 小学館
3.99
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本棚登録 : 300
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083293

作品紹介・あらすじ

嵐の夜、仲間からはぐれて逃げ込んだ小屋で、オオカミのガブとヤギのメイは出会う。暗闇の中、二匹はお互いの姿を見ることもなく、夜通し語り合い、心を通じ合わせる。「嵐の夜に」の合言葉を決めて、翌日、会うことになった二匹だったが、白昼の下、自分たちが「食うものと食われるもの」であることを知る。それでも魅かれ合うガブとメイだったが、天敵同士のオオカミとヤギの群れは二匹に非情な命令を下すのだった。三百万部のベストセラー絵本の著者が、新しいエピソード、異なる結末で描いた小説。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本のようなお話かと甘く見てました。
    想い合う異種族の2匹が予想以上に辛い目に遭っていて、油断していたせいもあって泣きそうになりました。
    一筋縄じゃ行かない恋なのはわかってたけど、もっと早めに幸せに暮らしてくれると思ってたんだ…。

    今までにない世界や恋のために、思いきった態度で「草食動物らしさ」から外れていくメイちゃんもまた予想外でした。
    かわいいヤギさんが、怖そうなオオカミさんと心を通わせていくだけの話ではなかった。ヤギさんは意外と男前だった。

    追っ手の恐怖や先の見えない不安から、他の全てを捨てて一緒にいることを選んだ相手と傷付けあってしまうのもなんだか妙にリアル。
    ラスト手前には「うそでしょ、もういいよ!もう幸せになりなよ!」って思うくらいには引き込まれてました。

    いつまでも幸せに暮らしました、ではなく、永遠の別れまで描かれているところが、余計に切ないような、でも本当にそれまで一緒だったんだなと安心するような。

  • 0166.『小説 あらしのよるに』
    プロローグ〜第1章2017/3/9
    『小説 あらしのよるに』第二章①2017/3/12
    『小説 あらしのよるに』第二章②2017/3/12
    『小説 あらしのよるに』第三章 2017/3/14
    『小説 あらしのよるに』第四章 ①2017/3/16
    『小説 あらしのよるに』第四章 ②2017/3/16
    『小説 あらしのよるに』第四章 ③2017/3/16
    『小説 あらしのよるに』第五章 2017/3/25
    『小説 あらしのよるに』第六章 ①2017/3/26
    『小説 あらしのよるに』第六章 ②2017/3/26
    『小説 あらしのよるに』第六章 ③2017/3/26
    『小説 あらしのよるに』第六章 ④2017/3/26
    『小説 あらしのよるに』第六章 ⑤2017/3/26
    『小説 あらしのよるに』第七章 ①2017/3/28
    『小説 あらしのよるに』第七章 ②2017/3/28
    『小説 あらしのよるに』第七章 ③2017/3/28
    『小説 あらしのよるに』第七章 ④2017/3/28
    『小説 あらしのよるに』第八章 2017/3/29
    『小説 あらしのよるに』第九章 2017/3/29
    『小説 あらしのよるに』第十章 2017/4/1
    『小説 あらしのよるに』第十一章 ①2017/4/2
    『小説 あらしのよるに』第十一章 ②
     〜エピローグ2017/4/2読了

    きむらゆういち「小説 あらしのよるに」より

    収録作品
    プロローグ
    第一章 出会い 
    第二章 再会
    第三章 秘密
    第四章 告白
    第五章 蜜月
    第六章 糾弾
    第七章 旅立ち
    第八章 確執
    第九章 絆
    第十章 白い闇
    第十一章 緑の森
    エピローグ

  • 後半は、この二人がどうなるのか、話がどんどん展開していって、夢中になって読みました。沢山泣きました。

    お互いの違いを、みないふりではなく、理解し認めるというのは、本当に難しいことだと思う。
    それさえも越えれるほどの愛ってどんなのかなぁ。この先出会えるのか。

    終わり方はとても切なく、けど、心温まる終わりだと思います。

  • 命をかけてもいいと思える相手に出会えるって素敵だな。

  • Amazonでずーっと在庫切れだったので、絶版か?と思ったら出版元の小学館で在庫があったのでポチッと。
    CMか広告かでなんとなく絵を見た覚えはありましたが、詳細は初見。あとがきにもありましたが、メディアにより最後が違うようなので、映画版とか絵本版もいつか見てみたいな。

    メイとガブのやりとりがたまらないです。仲良くなって、疑って、すれ違って、でも信じて。相手のことを思いやってこその演技というか三文芝居に、本当の思いやりを感じ、見ている側は相手のその行動の真意を知り演技にのったり、というやり取りが心を打ちます。素直な良い2人だと思うのです。
    言動の一つ一つが相手を思ってのこと。すべてに相手への思いやりがこもっています。
    あとがきで自ら説明されていたように、確かに描き方の妙を感じました。それぞれの視点で行き来するため、互いの想いをその立場で感じることができて、感情移入がハマった。

    見た目や肩書にとらわれず、中身で付き合えるというのは素晴らしいこと。肩書だったり虚勢だったり、なかなか素の自分を見せ合って、とはいかんですからねえ。

    はじめは勝手にメイも男の子をイメージしていたけど、だんだん「あれ?」とか思ている間に、恋物語の様相に。後半は友情というより愛情に近い感じだったかな。すれ違いも男同士の友情のすれ違いというよりは、男女のすれ違いに近い感じだったように思います。

    最後はねえ、もうちょっとハッピーエンドでも良かったのでは?と思わずにいられない。せっかくやっと一緒になれたのに。エピローグの出だし、「それからどれくらいの時間がすぎたのだろう」にはそれなりの時間があったのかな?とも読めたけどそんなことはないわなぁ。ちょっと寂しい結末。子供にはつらいよなあ、これは。小説版ということで対象年齢高めを狙ってのこの結末なのか。
    それでも、すべてをなげうって、相手を信じてきて、やっと2人一緒になれたのは幸せと評すべきか。

    合言葉「嵐の夜に」。最後に再び出てきて、これまでの思い出がフラッシュバック。読み手も一緒に思い出して思わず涙目。

  • 素敵な話でした。なぜか気が合う狼とヤギ…種類は違うけどお互いのことが大好きでずっと一緒にいることを決めた。私はこの話は人間の男と女に当てはまるんじゃないかなぁ。と思った。男の人と女の人は違うけどその中で自分にぴったりな人がいる。その人とならどんなことでも乗り越えられる気がする。そう思えるなんて素敵なことだな。と思いながら読んでました。子供が小学生になったら勧めてみようかな。

  • 映画を観て、小説が読みたいと買った本。昔から何度も読み返してほっこりしてる。本当に心の底から好きな人っていうのは、を考えれた本。

  • 絵本版を全て読み終わったあとで、「この小説だけに、本当のラストが書かれている」との著者のコメントを読んで気になって読んでみた小説版。
    そもそもの絵本版の原作が「何故このような深い話を絵本で出版してしまったのか……?」と首を傾げるような子供向きとは思えない内容だったし、あとがきで著者が媒体に合った表現がある、と記している通り小説版は小説ならではの描写の豊かさで、絵本では省かれていた部分も丁寧に拾い上げている印象。スピンオフの絵本で語られた設定も本編中で反映されていて、個人的にはこの小説版が完全版だと思う。

    賛否両論あったという絵本版のラストだけれど、私は7巻は蛇足に見えてしまってハッピーエンドとは受け取れないタイプの読者。だけど小説版で付け加えられたエピローグを見たらすとんと腑に落ちてしまった。ふたりがようやく再会して、これから幸せな時間が始まるよとはとても思えなかったので、悲しい結末ではあるけれど私は少し安心してしまった。短いエピローグだけどあの場面が語られる媒体があってよかった。

  • 最後のエピローグはいらないでしよ。
    なんでせっかくいい話だったのに殺す必要があったのかなぁ?
    普通に幸せになりましたで良かったと思うけど。
    「この小説だけに本当のラストが書かれている」って言う作者の意図が全く理解出来なかった。
    エピローグを読むまでは面白かったのに残念。

  • 動物を題材にしてるけど、ロミオとジュリエット的な恋愛小説です。
    ありがちなシチュエーション、展開ですが、文章も素直な感じでスラスラ読める。
    絵本で小さな子が読む話としては、すごくいい。

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著者プロフィール

1948年東京に生まれる。多摩美術大学卒業。絵本・童話を執筆するかたわら、テレビ幼児番組のブレーン、女子大学講師を務めるなど、幼児に関わるさまざまな活動をしている。主な作品に『ごあいさつあそび』『いないいないばあそび』など赤ちゃんに大人気の「あかちゃんのあそびえほん」シリーズ、「きむらゆういちしかけ絵本」シリーズ、「あらしのよるに」シリーズなど多数ある。

「2020年 『てあらいできるかな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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