ミシン 2 (小学館文庫 た 1-7)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 547
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083309

作品紹介・あらすじ

パンクバンド・死怒靡瀉酢の美少女ヴォーカリスト・ミシンは、竜之介の追悼ライヴで最後の曲を歌ったらギターで撲殺するよう傘子に頼む。が、彼女の鈍臭さが原因で死に損なう。死に損なったミシンはバンドを再開、人気は異常なまでにヒートアップするが、ある日のライヴで死人が出たためバンドは休止に追い込いやられる。最高にクールなバンド・ノヴェル。

感想・レビュー・書評

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  • 「ミシン」続編。パンクバンドのギタリストが、突然の交通事故で亡くなる。ボーカルの美心は、彼の父親の愛人の娘、異母兄妹だった。二人は、同居して疑似家族のようだった。兄の死を受け入れられない美心は、ライブの最後にギターで撲殺して欲しいと頼むが、結局死にきれず、再びバンド活動。
    続編は、パンクバンドのライブが中心になっている。ライブ経験はないけど、たぶん臨場感があるのだと思う。熱狂的なライブの最中に、デビュー当時からのファンが病死して、再び、責任を感じたバンドは行き先を見失っていく。
    復活ライブで、美心は兄の歌と共に精神的にも復活していく。
    社会や時代や大人に反抗し続ける少女のカッコいい生き様。

    • yukimisakeさん
      こんばんは、たくさんいいねとフォローありがとうございました!
      野ばらさんて女性の心を掴む作品が多いと聞きました。
      レビューを拝見して、なるほ...
      こんばんは、たくさんいいねとフォローありがとうございました!
      野ばらさんて女性の心を掴む作品が多いと聞きました。
      レビューを拝見して、なるほど!と納得しました(*^^*)
      2023/11/10
    • おびのりさん
      こんばんは。
      こちらこそ、ありがとうございます。
      どの作品も丁寧に読まれてますね。
      私は、雑食で、ざっくりですけどm(_ _)m
      よろしくお...
      こんばんは。
      こちらこそ、ありがとうございます。
      どの作品も丁寧に読まれてますね。
      私は、雑食で、ざっくりですけどm(_ _)m
      よろしくお願いします。
      2023/11/10
  • 面白かったです。「ミシン」より熱い。
    本当に凶暴なのはミシンではなく傘子でした。
    わたしの好きなミシンしか認めない、か弱くて脆いミシンなんて叩き潰す…と言わんばかりの追加公演の仕打ち。その前に、ミシンは傘子を「愛する人に優しくできないタイプ」と評していましたが、そんな甘いものではありませんでした。
    でも、乙女ってこれだ!と思いました。歪。
    ミシンはだから、傘子を手放せないんだと思います。竜之介にも井上静子にも出来なかったこと。
    「手術台の上のミシンと蝙蝠傘の~」は去年何処かで目にしました。その時、何で見覚えがあるのだろう?と思いましたがこの作品で出会っていたからなのですね。
    サティの『猿の王様を目覚めさせる為のファンファーレ』聴いてみました。ちょっととぼけてて良いです。

  • ミシン続編ということでしたが、なんだかパラレルワールドのような感覚でした。ミシンは本当に死んでいるのかも知れない、この物語はミシンの夢なんじゃないのか…と思うほどミシンは弱く、エスを夢見ていた主人公はカサコになってしまい最早別人…。

  • デビュー作に収録されたミシンの続編。私は結局ミシンを殺せなかった。病院でミシンから新しい名、蝙蝠傘子を賜る。龍之介が生前遺してくれた曲があるのでバンド活動には困らないものの、ミシンはあるファンの死をきっかけに気落ちしてしまう。傘子はそれを励ますがミシンは上手くいかず。ミシンがファンの事を真摯に想っている事が胸を打った。

  • びっくりするくらいするする読める。普通にハッピーエンドで終わったのでちょっと驚き。相変わらずの洋服の詳細な描写は、すごく好みです。

  • ミシンの続編。
    なかなか面白かった。
    嶽本野ばらってな感じで、洋服の描写が細かい(゜д゜)

  • 良かった〜( ´ ▽ ` )ノミシン1のラストが衝撃だっただけに、読んでよかった♡♡♡ライブのシーンが好き!

  • 前作の終わり方がかなり良かったので、「え、続いちゃうのかよ」と思いながら読了。今回は夢見る乙女要素は薄く、むしろ青春物と考えて読んだ方がいいです。追加公演時のミシンの様子を見て完全主義者を炸裂した傘子の行動力は見物。取り敢えず、不幸を匂わす終わり方じゃなくて安心した。

  • 1巻に比べて俗ものに成り下がった感じ。ライトノベル的だった。

  • ミシンの続編。

  • そう言えばこれ前作読んでないんだ…

  • ミシンを読んだので、とりあえず読んだ、

  • ミシンのキャラクターが好きなので、楽しめた。でもなぁ。。あれで終わったと思っていたから、ちょっと拍子抜け感はあるけどね。

  • この本はカサコというキャラクターに全く共感や自己投影できなくても、ミシンをかっこいいと思えたら楽しめます。簡単に言うと、そういう話。

  • 結局読む。救いなんて要らないのになぁ、と思いながらも最期まで読んでしまう自分が憎たらしい。
    本当は、ミシンにしっかりきっちり死んで欲しかった。それが愛だと思うんですけど。如何。
    2010.02.05読了

  • 前作「ミシン」はカサコによるミシンの殺害
    という、なんというか…自慰行為というか…
    「殺すことが、愛」という感じに違和感があった。
    続編であるこの物語はギャグの量が増してそこが単純に
    面白かったのもあるけれど、二人が一緒に生きていく
    というラストが良かった。
    ミシンとカサコにはハッピーエンドが似合うと思う。

  • kittyちゃんのギターを弾く傘子のライブに行ってみたい
    NANAみたいな世界

    09/08/29

  • ミシンが素敵。

  • 「ミシン」続編。
    ミシンに憧れてギタリストになったカサコの愛と友情とお洋服のパンクなお話。

    私はこの2のほうが好きだった。
    パンクだなあと感じた。


  • 普通に「おズボン」とか出てくるのでめちゃあせった

  • 2009.2.23

  • ツインズと下妻、どちらも神作品の続編ですがどっちも読むんじゃなかったわーと思ってたんだよね
    でもこれは結構面白かった!
    自分的にはミシンはあの儘カサコがミシンをギターで殺しましょうと言ったところで終わって欲しかったけどさ。
    それでもこれはアリ。

  • 「死」で締めくくられる「ミシン」よりもこっちの方が断然良い。
    だから野ばらさん好きなんだなぁーなんて思った作品。

  • ミシンの続きです。二人の関係が変わります。う〜ん・・・よく覚えてない。もう一回読まなきゃ。

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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