パチンコ「30兆円の闇」〔小学館文庫〕

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094083460

作品紹介・あらすじ

国内のパチンコ人口、1500万人。全国には1万店を優に超すホールがある。「鉄火場」では日々巨額のカネが動く。その市場規模は米カジノ産業をはるかに凌ぎ、自動車などの基幹産業にさえ匹敵する。しかし、位置付けはあくまで「ギャンブルではなくレジャー」。警察による裁量行政と業界支配は揺るがない。 結果、ホールは「巨大な密壷」と化し、無数のアリがたかる。結果的に割りを食うのはファンである。ホール経営者、メーカー幹部、カバン屋、ウラ屋、ゴト師から警察官僚まであらゆる「業界関係者」に直撃取材。パチンコ産業に潜む「闇」を浮き彫りにする。

感想・レビュー・書評

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  • 2005年の本。かなり面白い。現在はどうか?カジノとの関係は?などなどさらに気になる。

    2003年の市場規模
    パチンコ29兆6340億
    中央競馬3兆
    競輪1兆
    競艇1兆1000億
    宝くじ1兆
    ゲームセンター5870億
    テレビゲーム4460億

    自動車産業部品含む41兆
    医療関係31兆

    全国16000店のホール
    1740万人が年間平均112800円つっこんだ。
    ホールあたり年間20億売上、月間1億6600万売上

    従業員総数33万人
    関連企業含めて40万人

    米国カジノは36万人

    ホールオーナー80%が北朝鮮系か韓国系
    残り20%は台湾系か日系

    業者は朝鮮総連から韓国系の民団へ所属替えをしていっている状況(2003年)

    序列
    1.警察
    2.パチンコ台メーカー
    3.ホール

    金の流れ
    客→ホール

    一万円の勝ち負けにカード破産をかけている貧者が一所懸命にホールオーナーの豪華な暮らしを支えている構図。

    ホールは上場したいが警察が拒む。
    もし上場すると取り締まり機関である警察が同時に所管を担当することになり、これはおかしいとなってしまう。警察の手から植民地であるホールが離れてしまう=利権が逃げる。なので、上場させない。

    パチンコ産業法とか作ればいいのにそれもやらない。パチンコがギャンブル性を増しているのは警察の責任。警察を止める機関がない。本来は公安委員会がやることだが、委員5人は警察が指名して県議会が何もわからず承認する。公安委員会はただのお飾りなので仕事はしない。公安委員会を直さない限りは警察は直らない。

    1992年、CR機と暴対法により、暴力団からのシマ捕りと利権確保の二正面作戦を実施。これは成功したが、結果、パチンコ狂いの貧者をたくさん生み出した。

    麻雀と同じく7号営業

    業界に透明性が無い最大の理由は、主管する官庁と取り締まる官庁が一緒だから。パチンコをギャンブルと認めてしまうと、三店方式が不要になってしまう。

    ビーム国分寺の件では、近隣住民が都公安委員会による営業許可は違法として争ったが、公安委員会はホール運営の丸福商事の味方をし続けて営業開始となってしまった。結局、反対運動の広がりのせいか客足が遠のいて閉店となったが、法的には近隣住民は勝利していない。

    警察がパチンコをかばう理由は当然カネ。
    大都市繁華街の所轄警察署長なら、異動すると業者から餞別がある。盆暮の付け届けは当然、生活安全課長や係長でも何かとつけてホールがカネを運んでくる。下っ端はこぞって生活安全課を目指す。刑事試験を受けずに行けるし楽でカネになるから。だいたい一回の異動で500万。

    組合は警察署単位でつくられ、生活安全部長や暴力追放センター専務理事なんかが業者とテーブルを囲っている。業者へ接待や物品の賄賂を送れと強要。

    ホールの営業許可、配置された台に違法性がないかのチェックは所轄の生活安全課が、売り出し前の台の適合試験は警察庁外郭団体の保通協がやる。警察はパチンコに関して上から下までにぎるので、いくらでもいちゃもんつけられる。なので、パチンコ業者であるメーカーやホールは警察のいい子でいなければならない。警察OBが天下り先を用意させるのもこれが要因。

    ホールは小作人
    メーカーは地主
    警察は悪代官

    三店方式
    ・ホールが客に特殊景品を提供:32000円分の出玉で20000円分の特殊景品
    ・景品交換所が客から特殊景品を買う(現金と交換):20000円分=20000円分
    ・景品問屋が景品交換所から特殊景品を買う:20000円分を20085円で買う
    ・ホールが景品問屋から特殊景品を買う:20000円分を20170円で買う

    ホールは客から60%ピンハネする。
    32000円の出玉で20000円分の特殊景品
    ホールは問屋と景品交換所にあわせて8.5%しか払わない。そのスズメの涙を問屋と景品交換所で4:6くらいとかでわけわけ。
    仮に1日1000万円分の特殊景品を出すホールがあれば、問屋と景品交換所への手数料は85000円。これを景品交換所が4割もらったら34000円/日の売上。102万円/月の売上になる。
    景品交換所におばちゃんを20万円/月で放り込んでおけば、82万円/月のあがりがでる。おいしい。

    卸商は、景品の交換代を一年以内に回収し、二年目以降は費用ゼロで景品をまわすだけで金が入る。ホールと違って卸商と買い場は許認可制ではない。


    裏ロム業界の上流は偽造業者。石づくりという。
    裏のメイン基板屋、ケース屋、外注を受ける韓国、台湾、東南アジア諸国の製造業者、商標印刷を担当する日本の業者などで分業体制が敷かれている。組み上がった裏基盤をカバン屋(ホールの電気工事担当)やホールに流して技術指導するウラ屋もいる。裏基盤を流すのは7万くらいでカバン屋へ。カバン屋は20万くらいでホールへ設置する。

    古来、バクチで確実に儲かるのは胴元だけと決まっている。カモに「今日は出るかも」と期待を持たせ、気持ちよくカネを使っていただく必要がホールにはある。

    いわゆるホールがコントロールできるBモノ裏ロムをカバン屋が設置する際に、同時に内緒でCモノ(特定手順で当たりを引ける)を仕込むことがある。カバン屋は、仕込み台から玉を抜く権利を中国人のゴト師グループへ売る。ゴト師グループは人をやとって玉を抜かせる。6万出してこい。日当は2万だ。という流れ。

    ロムをめぐり、ホール、ウラ屋、ゴト師、台メーカーなどが必死のつばぜり合いを展開する。最終的に設置一台20万円の裏ロム経費はカモが負担する。

    Bモノの改変版として、遠隔タイプが存在する。裏ロムと管理ソフトの構成で、有線と無線がある。無線だと、カバン屋を100%信頼できないホールとしては、逆に操作されかねないので、有線が採用される場合が多い。パソコン操作信号→島コン→台コン→台→アタッカーという流れで配線する。

    遠隔は三種
    簡易型 パソコンから直接台へ配線。バレやすい。設置費・裏ロム込みで16万円台。
    普及型 ホールコンピュータや島コン、台コンとそっくり併設させる。管理用コンピュータを設置します、というていで。
    高級型 遠隔操作をホールコンピュータに組み込み、余計な配線は増やさなくて済む。設置したことが従業員はもちろん、所轄の生活安全課や業界調査員にもわからない。電話回線で遠隔操作可能。海外からでも。

    遠隔操作はホールの5%で入ってる。Bモノは20%、パチスロだけでみたら50%。遠隔操作を入れるのは末期店か、周辺に競合店がオープンしたりして危機感のあるホール。

    遠隔操作取り付けは15-25万円台。ホールあたり100台なら、1500-2500万円の経費がかかる。しかも、発覚すれば営業免許取り消しになる。それでも、遠隔操作はホール経営にとってなくてはならないものなので、リスクとコストをかけて導入する。

    メダル計算機、パチンコ玉計算機にカットシステムを入れる場合、二台取り付け料込みで130万円。これにより、500枚以上から3-10%の幅でカット率を設定できる。5%に設定した場合、900枚を入れると、500枚を超えた400枚が380枚としてカウントされ、合計880枚として扱われる。微々たるピンハネだが、1日200万円のメダルが出るなら10万円日ぬけるので、設置費用は二週間で、回収できてしまう。

    メンテナンス作業員もメーカーも、カットシステムは目をつむる。他方、客は客で「今日は良く出た。交換できるだけ幸せ」となるので、大抵の場合気づかない。

    台の払い出し制御基盤も、カットシステムがある偽造チップと入れ替えられることもある。2万円で交換できる上、所轄の生活安全課も裏ロムを仕込むカバン屋もメイン基板しか興味がないので簡単。客は、当たりでカットかれ、計算機でもカットされる。アホだ。

    電波ゴト機械は脳みそ溶けるから若くないと耐えられない。が、1日40万円かせげる。電波ゴト機械の製造には5万円くらいかかるが、卸値は50万円。末端だと70-200万円にもなる。200万円でも5日で回収できる。購入者の7割は中国人。
    電波ゴト機械開発製造でがんばったら月1億稼げることもあったとか。
    ホールはホールで異常電波感知センサーを導入する。センサー開発業者も儲かる。三つどもえ。金抜かれるのはカモだけ。
    ウィルスで金儲けする人、ウィルス開発者、対策ソフト開発者の構図と同じ。
    だが、2005年時点では電波ゴトは下火になっている。

    電波ゴト機械のコピー製造もやる中国人ゴト師グループ。台を購入して試験とメンバーの操作練習をみっちりこなし、運転手に日本人を雇い、全国のホールをめぐる。6-10人集めてその土地のホール数件へ3人ずつくらい分散して派遣する。裏ロムに替えるため、店員と我慢比べしてモニターカメラに死角を作ったり、閉店後に換気口から侵入して裏ロムへ交換したりする。中国人グループは事業としてゴトに取り組んでいる。
    日本と日本人はパチンコという蛇口を通して巨額の国富を掠め取られている。アホだ。

    北京出身の中国人が率いるグループは別のやり方でヤバい。オレオレ詐欺で儲けてる日本人を捕まえて、乗ってる車のナンバーを控えて陸運局で住所を割り出し、張り込む。ATMカード出させて、仲間に引き出しにいかせる。暗証番号があうまで指を1本ずつ落としいけば、お金がでる。オレオレ詐欺は日本人グループにしかできないが、そいつらからピンハネするのは簡単。犯罪で稼いだ金なので、被害届はでない。

    裏ロムをつくるのに、本物の台が必要になる。中国人かマレーシア人の鍵師か泥棒専門どちらかを50万円で雇い、ペアと分け前をまかせる。警備保障があるホールでも、鍵開けからパチンコ台のロムやCPUをまとめて抜いてくるのに1分もかからないので、簡単に盗める。完全成功報酬型なので、もし捕まったら何も払わない。
    裏ロムを仕込むのは沖縄はやりづらいが、北海道は警備保障頼んでないところが多いのでやりやすい。

    盗んだ基盤から本物のロムを取り出し、中身を読み取る。そのうえで改修要望を開発屋へ伝えて改変プラグラムを組ませる。裏ロム屋は開発屋からプログラムのマスターを受け取り、また、生ロム屋から生ロムを大量に受け取り、ロムライターで改修プログラムを書き込む。裏ロムの完成。
    この裏ロムを売るなり、仕込んで台の権利を売るなり、配下の打ち子に打たせてホールから金を抜く。

    攻略
    売れなくなった攻略雑誌の代わりに、サクラや打ち子募集というルートからカモを見つけて、打たせて少し勝たせてから攻略情報流すための登録料を取る。一年契約で50万円とか。

    パチスロ攻略誌は新機種が出るタイミングでその機種を持っている。これは、ホールがメーカーや代理店が水増し発注して、うち一台を引き抜いて編集部へ流す。メーカーからの仕入れが35万円台でも、横流しで100万円台で出すとか。
    入手した台のロムから3日かけて解析して大当たり確率や小役をみつける。

    攻略会社はDMで情報を1万円で出すとか広報する。ただし、規約には「情報料金が50万円で、入会申請すれば免除、ただし、規約違反者はこの限りではないない」「入会について非同意者なら規約違反者として扱い、ペナルティー料金として情報料金の倍を課す」と書く。試し打ちに参加するレベルのアホはこれが読めないし、読んでも意味が理解できない。あげく、入会しないと情報提供できませんので、入会料157500円を○○までに振り込んでください、と煽る。
    教える情報はクソで、もちろん試し打から入会しようとする人はほぼいないが、上記のとおり、入会せざるを得ない状況にもっていくので、入会申請しない場合の50万を請求し、払わない場合はペナルティーの100万を請求することになる。それに比べて入会料金157500円は安い(錯乱)
    こうして、試し打ち参加者=攻略情報を求める人たちの情報が、名簿としてまた売れる。オレオレ詐欺リストや、消費者金融顧客名簿みたいなもの。

    客は攻略法で騙された上、パチンコにも金を注ぐ。二重、三重に搾取されてかわいそう。

    攻略商法は騙される人がいるから成り立つ。さらに泣き寝入りする人が多いからつぶれない。裁判までもっていく人がいれば和解に持ち込んで判例を作らないようにしている。裁判すれば負けるのわかっているから。裁判までもっていく人が増えない限り、なくならい。意識高い情報商材と同じ。

    保通協は警察庁が作る国家公安委員規則に従って検査をするだけで、規則を作る権限はない。
    パチンコ一機種152万円、パチスロ一機種181万円の審査代がかかる。2004年の審査はパチンコ620、パチスロ304なので、16億3525万の売上。その他、研究業務やコンサル業務にがある建前だがそれらは3億程度。ほぼ全ての売上が審査料。すなわちメーカーからの上納金で食っている。保通協は総勢46名程度。
    警察官は現役時代は生活安全課経由でパチンコ業界を食い、退職後は保通協に天下りして再びパチンコ業界を食う。
    保通協は悪くない、悪いのは警察庁だ、と言って身内で責任転嫁し続けるアホみたいな関係性。

    保通協の役員は15名。内有給である常勤は4名で、全員が警察の元高級官僚。警視総監、警察庁情報通信局長、福岡県警本部長、東京都警察通信部長。

    保通協の売上・利益は二つにわかれている。システム調査研究開発やコンサル業務は一般会計。パチスロ・パチンコの試験検定料は特別会計。全収入の8割越えをしめる特別会計。

    アルゼのミリオンゴッドの件でわかるように、保通協として審査クリアしたもので問題が起きても、保通協は一切責任を取らない。メーカーやホールも保通協の責任問題は追求できない。

    保通協の審査を通すことはメーカーにとって死活問題。天国と地獄にわかれる。
    三洋の海物語は、一発通って経常利益700億、平社員ですらボーナスが数百万円でた。

    ホールがBロムをつけるとして、その費用は正規の帳簿につけられないから裏金から出す。サンドカット(貸出玉実績の減算調整)で、一日60万とかコツコツ作っていく。Bロム設置費用は現金即払いが当たり前なので、現金を隠し貯めることになる。

    脱税せざるを得ない構造的理由がある。脱税して裏金つくって裏ロム仕込まないと他店に勝てないし、生き残れない。警察関係者への接待や賄賂も必要。

    パチンコ産業による利益の一部は北朝鮮へ渡り、ミサイルや将軍の地盤固めに運用される。朝鮮総連が1990年前後をピークに年間4億ドルを送金。そこから下がり続け、2004年には3000万ドルに減った。

    合法な送金方法として、万景峰号で修学旅行に出る朝鮮人学校の学生200人一人当たり50万円もたして渡航させて、税関通してから北朝鮮側が回収する。これで、一回あたり1億円わたせる。

    日本の国税当局の弱腰と無策により、韓国系ホールオーナーが年間12億脱税して豪邸を建て豪遊する中、アホな一般市民が一万円、二万円稼ぐのに必死になっている。

    税務署は面倒な組織からは徴税しない。したら圧力団体を派遣されて仕事させてもらえなくなるから。一番のお得意先は、文句を言わず天引き徴収されるサラリーマンたち。結果的には朝鮮総連や民団は無税に等しい扱いを受けることになり、納税されるはずだった税金の一部が北朝鮮へ渡り、テポドンとして日本に返ってくる構図となっている。

    金の流れ先は韓国でもあり、経済発展の原資になった。

    海物語一発で、三洋の金沢社長の所得は9億2600万円に。その他役員も6億クラス。入社一年二年目のヒラでも半期で200万円ボーナス、受付嬢でも100万円もらえる。
    パチンコファンからの凄まじい収奪の賜物。

    政治資金への企業献金はやりにくいので、個人献金のかたちにする。その際、通名や帰化して日本人名にして献金する。
    パーティー券の大口購入は小口にバラす。一枚二万円。10枚超える場合は関連会社の名前で買ったことにして20万円以下にして収支報告書に出し手の名前をださないようにする。

    全日遊連の2004年総会には亀井静香議員が出ていた。

    Q議員は、所轄のノンキャリOBですら地元ホールの顧問に入れてしまう。ホールにしたら年間800-1000万円の支出だが、従う。警察の下っ端もQ議員を持ち上げる。
    パチンコ業界を警察が食い、パチンコ族議員が警察に飴と鞭で睨みをきかせて業界を牛耳り、政界に重きをなす。体質は前近代的支配・被支配の関係が続いている、北の将軍様万歳と同じ構図。

    韓国ではパチンコは「メダルチギ」に分類される。ゲームセンター扱い。
    韓国マスコミにとって、パチンコは日本文化そのもの。在日韓国・朝鮮人が築いたものとは考えず、反日文化の中では合法化を進められない。

    新宿のフィリピンネットカジノ。フィリピンのディーラーをストリーミング。新宿の店はあくまでVIP会員。300万円積めば会員。客はその会員の仲間(友達)というてい。会員になったあとに、金を積めばフィリピンカジノは倍付してくれる。200万円積むと、400万円扱い。
    客が100万円負けるとする。客は店に100万円渡すが、店は会員なので、50万出せば100万扱いとしてもらえるので、店に50万円残る。
    逆に客が勝つと、店からは半分の持ち出しで済む。フィリピンカジノからすると、五割の手数料を店=会員に払っているが、会員にならずに正規ルートであそぶ客が圧倒的に多いので気にならないのでは。ネットカジノは2005年から2、3年で違法扱いで検挙されるだろう。

  • よく調べているとは思うが、結果内容が想像の範囲内であまり面白さは感じられなかった。

    ただ、このようなアウトローで生産性のない業界が30兆円もの市場規模を持っているという点は驚きであった。

  • 昔パチンコにハマってた自分がほんとにバカだと知った。

    負ける人が多いから成り立っていると言うことも考えず、とにかく少ない確率にかけて打ってた自分はほんとヤバい。

    しかも警察やら政治家やらとパチンコ業界にぶら下がってる輩をこの本で改めて知れ、日本がクソ国家なことがよく分かった。
    パチンコ業界もクソだし、それに伴って中国人のゴト師がたくさんいてリアルなヤバい世界も知れてほんと怖い世界だなと思った。

    こんなことを知ってパチンコなんかやる人は絶対にいない。

  • 自分の「パチンコ」のイメージは、店内に「軍艦マーチ」が流れている、
    ホールがタバコの煙でモクモクしている…
    言わずもがなパチンコに疎い人間である。

    騒音が苦手でタバコも苦手な自分は、距離をおきたい場所なんだけど、
    休日はもちろん、平日から広大な駐車場を
    たくさんの車が埋め尽くしているのを何度もみかけるたびに
    「何でこんなに人が集まるのだろう」と疑問に思いながらも、
    「自分は知らない魅力があるのだろうな」と自分を納得させていた。

    本書は『週刊ポスト』2005年の1月から6月までの連載をまとめた単行本
    『パチンコ「30兆円の闇」―もうこれで騙されない』(2005年10月)
    に加筆の上に2009年に文庫化されたものなので、少し情報が古い。

    公益財団法人の日本生産性本部が出版している『レジャー白書』によると、
    1995年には30億9020万円まで膨らんだパチンコ産業の市場規模も、
    最初の単行本が出版された2005年は28億7490万円に、
    そして、2010年には19億3800万円にまで縮小している。
    パチンコ店の数も1995年の17631件をピークに、
    2010年では11576件まで減少している。
    しかしそれでも巨大な産業であることに変わりはない。

    日本のパチンコ店(ホール)の上場企業は何故ないのかの理由がわかった。
    警察が自らの大切な「利権」をみすみす手放すはずがないものね。
    あと、読みながら、AV産業の仕組みと非常に似ているなあと思った。

    そういえば、印税収入ランキングで必ずランクインする「エヴァンゲリオン」も、
    使用料全体の44%がパチンコ・パチスロでの著作権使用料なのだそうだ。
    あと、タレントの肖像権料は1億円と聞いたことがある。

    地元のテレビではバンバンローカルのパチンコ店のCMが流れている。
    あ、でも、テレビよりも新聞の折り込み広告のほうをよくみかけるかもしれない。

    新聞の折り込みのパチンコ店のチラシが必ず片面刷りなのには理由がある。
    「経費を削減するため」のほかに、
    「新機種導入の内容だけなので、両面を必要とするほどの情報がそもそもない」
    「(ギャンブル性が高いため)自主規制、
     もしくは生活安全課(防犯課)の指導が入っている」などなど。

    考えてみたら、自分の好きな深夜番組やプロレスは
    パチンコメーカーのスポンサーである場合が多い。
    自分のような視聴者層と親和性がありターゲットにするのだろう。

    本書ではパチンコ業界と警察、裏社会との関連を挙げていたけど、
    政界との関係性にも踏み込んでほしかった。
    業界団体パチンコチェーンストア協会には
    多数の政治家が政治分野アドバイザーとして連なっているので。

    そう言えば、警察庁はパチンコを牛耳ってるんだけど、
    他にも総務省は宝くじを、文部科学省はtotoを、農林水産省は競馬(JRA)を、
    国土交通省は競艇を、経済産業省はオートレース・競輪を、
    そして、地方自治体は公営競馬を管轄している。

    近い将来、日本でカジノが解禁になる時はどの団体が牛耳る仕組みになるのかな。
    その際も著者の綿密な取材を重ねたルポルタージュを期待したい。

  • パチンコをやる人が最も読むべき。
    警察の腐敗については自らに関係ないと考えたとしても、第3章を読んでもまだホールに行きたいと思う人がいるのか。
    そういう人が依存症患者であり、パチンコ産業とその闇を支えているのではあるが。

  • 警察とパチンコ,パチンコを取り巻く周辺産業,さらにそれを取り巻く周辺産業といった1つの「パチンコ産業」について書かれた本。パチンコが等価交換以外は違法であるという点は知らなかった。
    今まで読んできたギャンブル依存症に関連するの本の中では,一番当事者が読むべき本だと思った。パチンコ(をやりたいという衝動)をコントロールする対処法などはもちろん載っていないが,パチンコに少し嫌なイメージがつくという点で良い。もともとイメージは良くはなかったですが,さらに嫌なイメージがつきました。表紙のオヤジはパチンコ関連のワルイ人をイメージしたのか?謎だ。

  • パチンコ―。『「鉄火場」では日々巨額のカネが動く。その市場規模は米カジノ産業をはるかに凌ぎ、自動車などの基幹産業にさえ匹敵する。しかし、位置付けはあくまで「ギャンブルではなくレジャー」』。という矛盾と「ゴト師」と呼ばれる犯罪集団の暗躍振りはすさまじいです。

    先日紹介した『打ったらハマるパチンコの罠』part1・PART2の二冊とこの本を読むと、少なくとも射幸心からはパチンコ屋に行く気がしなくなります。これらの本を読んだ上での結論は、どう考えてもシロウトの客は店には勝てません。多分、この本が書かれた時期は「ゴト」行為が席巻していたのかどうかはよくわかりませんが、かなりの紙面が「ゴト」の手口とそれらを生業にする人間たちに割かれております。

    この本の中に書かれてある『ゴト』と呼ばれる行為は組織的にじゃないとできないというのは当然であるとして、ましてや遠隔操作や裏ロムなんて代物が出てきた日にはこっちはもう正直お手上げです。途中で読んでいてついていけなくなることが何度もありました。そして、業界の回りを取り巻く連中もこれまた海千山千のつわものばかりで呆然とします。

    ここに取り上げられている元店長にいわく
    『パチンコで最も損をしないのは、やらないこと』
    この一言がすべてをあらわしているのでしょうね。ギャンブルとわかってパチンコをやる人間には何も言うことはありませんが、そうでなければ手を出すのはこれを読んでからにしろ。そういいたくなる本です。

  • これを読む限り、パチンコ業界は汚れきっています。特に警察とズブズブの関係は最悪に思えます。パチンコと言う超巨大ギャンブル産業が、関係者の利益のために野放しにされ、まともに監督されていないのは異常です。

  • 年間30兆円の産業になったパチンコ、その背景には、貧困ビジネスを増長させた、パチンコ業界と警察の癒着がある。
    今後どうなるかは、わからないが、パチンコの平和的利用を願う。

  • 自動車産業40兆円、医療関係31兆円、パチンコ産業30兆円。あり得ない規模の産業パチンコ業界の闇がどこまでも深いという話。

    整備する法律が麻雀と同じで現実にそくしてない。換金ルールも曖昧。行政裁量の余地が多いから警察の「サジ加減」が横行しており、業界と警察の癒着の温床になっているとのこと。

    それ以外にも、でるわでるわ胡散臭い話が。この規模の産業でこれだけ不透明なのはありえないだろ。

    パチンコしないのでこれだけ規模が大きい実感はなかった。でもちょっと考えてみると、駅前ってどんなところにでもパチンコ屋あるよな。ほんとに確実にどこにでも。興味がないから目に入らないだけか。

    自分の知らないところに巨大な産業、巨大な闇が潜んでいることを気付かされただけでも読んで良かった本。たまにはこういった普段読まないジャンルの本を読んでみるのも面白い。図書館様様です。

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書には『暴力団』(新潮新書)、『血と抗争 山口組三代目』『山口組四代目 荒らぶる獅子』『武闘派 三代目山口組若頭』『ドキュメント 五代目山口組』『山口組動乱!! 日本最大の暴力団ドキュメント2008~2015』などの山口組ドキュメントシリーズ、『食肉の帝王』(以上、講談社+α文庫)、『詐欺の帝王』(文春新書)、『パチンコ30兆円の闇』などがある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した。

「2018年 『山口組三国志 織田絆誠という男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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