- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094083576
作品紹介・あらすじ
大ヒット『感染』の仙川環、待望の最新作!
父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ成田真澄(なりたますみ)は、中央から田舎の町医者に転じた未練に悶々とする中、従妹が原因不明の病に倒れ、治療方法も分からぬまま死に至らせてしまう。そしてその友達も同様の死を遂げる。友人で獣医の渡良瀬敦彦(わたらせあつひこ)と共に真相を探るうち、その症状が狂犬病と酷似していることが判明した。国内では撲滅したはずの殺人ウイルスが約半世紀を経て再上陸したのだ。政府の正式発表により町民はワクチンを求めてパニックに陥り、飼い犬の無差別殺害も続出した。はたしてその感染源は――!? 『感染』の仙川環が新たな境地を開くパニックサスペンス大作の登場だ。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書の参考文献の項にも書いていますが、執筆にあたり、元国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)の神山恒夫先生に、わが国の狂犬病の現状を取材させていただきました。狂犬病予防接種率が年々低下する中で、本書に書かれた内容が現実になる日もそう遠くはないかもしれません!!!
感想・レビュー・書評
-
もし、今の日本にウイルスがばらまかれたら
確実にパニックになるなぁ。
と思いながら読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の女、真澄の性格悪すぎ!
こんなワガママで他人の気持ちを考えない奴
嫌いや!
2/5/1 -
最初はホームレス、次は子供と次々に同じような症状で死者が出る。原因不明。それを主人公と友人の医師が原因を突き止めようとするストーリー。しっかりした設定やストーリーだと思うけど、パニックサスペンスの割にはこじんまりとしてて残念。
-
2019.3.31-209
-
ある田舎町の医院を継ぐために帰郷した真澄医師。
近所で不可解な死に方をした男性から、真澄の従妹の明日香、その友達の若松みかまでも同じ症状で亡くなっていく。
そしてそれが半世紀ぶりの狂犬病発症と確認される。
感染ルートは近くの港に停泊するロシア船から不法入国した飼い犬が感染源と思われていたが、事態は驚く方向に向いていく。
それなりにストーリーは面白かったが、恋愛話は必要なかったのではないかなあとも思う。
ラストは前向きな終わり方だけど、なんか後味の悪さが残った。 -
以前に買っていた本。仙川環の作品は一時立て続けに読んでいたので久しぶりな感じ。でもなんだか詰めが甘いというかのらりくらりしているというか。既に日本にはないと言われている感染症が・・・という話なんだけど、読んでいるこちらの方が感染源とか発病した人の感染ルートとか想像できているのに主人公はなかなか気が付かないとか。そして最後に理由もわかったけど、なんだかあっけないというか。
-
犬を飼っている人は必読!
狂犬病と言う病気がとても恐ろしいものである事が理解できる。
日本では狂犬病に感染している犬がいないとされているが狂犬病が日本に進入してくるリスクを本書は解りやすく説明してくれている。
改めて言いますが、狂犬病にかかるリスクを持つペットを飼っている人は読むべきです!!
仙川環さんの作品はテンポ良く読めるのですが、何故か主人公にはイライラさせられます。 -
間違って昔読んだ本をまた買ってしまった。
医療系ミステリーでこの本は根絶したと思われる感染系が再発した。よく知っているが、致死率100%に近い感染症。 -
感染に引き続き医療系パニックサスペンス。前作は臓器移植に関わる殺人事件だったが、今回は狂犬病絡み。読みやすいが買ってまで読みたい内容ではなかった。
-
家の事情でしかたなく実家の医院に戻って仕事をしていた成田真澄は、父の代から働き続けている看護師に嫌味を言われ、患者に愚痴や世間話ばかりを繰り返される毎日を嫌々すごしていた。ある日、どんぐり丘の入り口に倒れていたホームレスの死をきっかけに、自分の従妹やその友達など、原因不明の症状で死亡する人間が続出する。真澄は友達で獣医の渡良瀬や、県医大の研究医である亮子に相談しつつ、どこか高揚している自分を感じていた。
うーん。『繁殖』の時にも思ったことだが、やっぱり出てくる人間が残念すぎる。まず、最先端の都会の病院から田舎に引っ込んできたという主人公、家の愚痴ばかり、未知の病気への対応に関してもカリスマ性が全く無い。そして”狂犬病”という恐ろしい病を扱っているかもしれないという危機的状況の中で、どいつもこいつも色恋沙汰に左右されすぎ。もっと職業意識の高い人間はいないのか。嫉妬>病気 というのが強すぎて、リアルな恐さが全く伝わってこない。