歴史の風 書物の帆 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 20
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084016

作品紹介・あらすじ

作家、仏文学者、大学教授と多彩な顔を持ち、稀代の古書コレクターとしても名高い著者による、「読むこと」への愛に満ちた書評集。全七章は「好奇心全開、文化史の競演」「至福の瞬間、伝記・自伝・旅行記」「パリのアウラ」他、各ジャンルごとに構成され、専門分野であるフランス関連書籍はもとより、歴史、哲学、文化など、多岐にわたる分野を自在に横断、読書の美味を味わい尽くす。圧倒的な知の埋蔵量を感じさせながらも、ユーモアあふれる達意の文章で綴られた読書人待望の一冊。文庫版特別企画として巻末にインタビュー「おたくの穴」を収録した。

感想・レビュー・書評

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  • 読みたい本が増えて困ります・・・

  • 書評本の最大の難点は、欲しい本リストと積読本が増える悪循環に陥るところだ。

  • 『山下洋輔の文字化け日記』の巻末案内で気になったタイトル。表紙がシックで、おまけに解説が堀江敏幸さんという、ザ・仏文なタッグにも撃沈〜。鹿島さんの書評+読書エッセイです。『まえがきに代えて』で、「読者としてはある程度の知的好奇心を持っているが、対象としている本のジャンルに関しては、まったく素人のような人を想定している」って本当?と思えるほど、学術書に限りなく近いラインナップ(特に前半)のような…筆致も硬派。まぁ、学問って広くとらえればエンタテインメントといえないこともないけど…私にはベンヤミン『パサージュ論』をエンタメで楽しむ地力がないー(涙)。硬派のまま突き進むかというとそうでもなくて、『まえがき―』で「注の多さに平伏しない」と小ギャグもかましてあり、選ぶ本も紹介する芸風も、いつもの海千山千な鹿島モードにじりじりゆるくなだれこんでいくような…でも、高アベレージはキープされているように思います。「前半、ハッタリかよ!」とちょっと思いつつ(笑)。ヘタレな私には、ちょっとゆるい間口のエッセイが楽しめました。仏文学ガイドには高確率で出てくる、モーパッサン『ベラミ』が、『私編パリ文学全集を編集する』にも登場。この「勝ち逃げのドラマ(鹿島評)」はやっぱり、外せないほど面白いのー?『パリ憧憬の文学九選』はなかなか粋で、とっつきやすそうに感じました。『わが読書「体系的」読書』は、むちゃくちゃだけど骨太!十数年前の書評のため、入手困難な本があるかもしれませんが、しっかり読める本が選んであるという点では、極上のブックガイドだと思います。でも、ほんとうに「しっかり」してるんですよね…。向き合う根性によって、面白さのアップダウンが激しい本だと思うので、この☆の数です。ごめんなさい。

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