愛と勇気のロック50 (小学館文庫 な 9-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084511

感想・レビュー・書評

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  • ロックもジャズやカントリーの様に歴史を積み重ね「歳をとった」。だからこそ見える風景もある。

  • 2013年12月20日読了。50組の還暦を越えのヴェテラン・ロッカーたちの最新作のディスクレビュー。クリフ・リチャードやジェリー・リー・ルイスら、ビートルズ・ストーンズら60年代ロックを牽引した面々も憧れた伝説的ロッカーたちが今も現役で、懐メロなどではない気合の入ったニューアルバムを発表しているとは・・・!「ロッカーは30を迎える前に早死にするもの」などと誰が言ったのか、まさにタイトルどおり「勇気」をもらう出来事だ。大人向けの文化・音楽しかなかった50~60年代に「若者の文化・音楽」であるロック音楽を作り上げた面々が「老いる」、ということは、著者の指摘どおりかつて誰も体験したことのないまったくオリジナルの事件になるわけだ。「ロックにとってのこれからの10年はかつてないスリリングなものになる」のだろう、永遠にロックの先達たちの背中を見続ける存在たる若輩者の我らとしても、これからが楽しみでならない。

  • 面白くて一気読みした。こういう本を待っていた。着想が素晴らしい。往年のアーティストの新譜に光りを当て、聴き続けることの素晴らしさを教えてくれた。読んでいて楽しい!
    アル・クーパー、アート・ガーファンクル、ビル・メドレー、ボブ・ディラン、ブッカーT、ブライアン・ウィルソン、ブルース・スプリングスティーンetc、取り上げられたCDはどれも聴きたくなる。中山康樹さんの音楽評論は、なんといっても『マイルスを聴け!』が一番だが、この一冊も熱いぞ!

  • ベテラン・ロッカーの「新作」名盤を聴け!…と本の帯に書かれているように、誰もが知る過去の名盤を紹介しているのではなく、あくまでも最近作に絞られている。2000年代より前に発表された作品は取り上げられていない。僕は50枚すべてを聴いたわけではないが、読み終えた後には、聴いたアルバムはもう一度、聴いたことが無いアルバムは聴いてみたいと思わせられる

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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