大人ドロップ (小学館文庫 ひ 6-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094084597

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  • 親友のハジメに頼まれて、クラスメートの入江さんとのデートをセッティングするが、余計な作戦のせいで入江さんを怒らせてしまう。
    きちんと謝れないでいるうちに入江さんは学校をよく休むようになり・・・


    文体が村上春樹の亜流。
    いや、亜流でもいいんだけど、それをやるならその作者なりの独自性を出すか、全体のレベルが余程高くないと本家との差ばかりが鼻についてしまう。この作品も筋立てやセリフ回しはそこそこ真似できたけど、根本的な筆力の差が出てしまった。

    このお話が目指したゴールは村上春樹作品とはまったく別のところのはずなのに、下手に文体を真似たせいでバッタモンにしか見えない。

    ただ導入から序盤の流れは悪くない。作品のタイトルと挿話もよかった。
    それだけにもったいない。さらに言うと中盤以降を流し過ぎだろってのもあるけど。

  • ありきたりな感じの青春

  • 自分が大人ではないと認められるのが大人なら、僕は大人ではないなにかだ。

  • 文章はきれいなのに、ディテールが荒い。 ひどく残念だ。

    主人公が友人に恋の橋渡しをお願いされるんだけど、「自分もちょっと気になってて。」というカンジの正統派チックな三角関係。さらにその女の子の友人もからんでなんというか、青春の一ページ見たいなものを描いているんだけど、なんというかあまりに机上論すぎるというかひどくチープな印象。

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著者プロフィール

作家・料理家。1981年生まれ。服部栄養専門学校卒業後、料理教室勤務や出張料理人などを経て、2005年『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞し、デビュー。同作は芥川賞候補になる。作家として作品を発表する一方、全国の食品メーカー、生産現場の取材記事を執筆。料理家としても活動し、地域食材を活用したメニュー開発なども手掛ける。『ぼくのおいしいは3でつくる―新しい献立の手引き』(辰巳出版)、『もっとおいしく作れたら』(マガジンハウス)、『低温調理の「肉の教科書」―どんな肉も最高においしくなる。』(グラフィック社)など著書多数。

「2023年 『樋口直哉のあたらしいソース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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