セカンドウィンド 1 (小学館文庫 か 24-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 200
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085037

作品紹介・あらすじ

傑作青春スポーツ小説が改訂新装版で登場!

スポーツ青春小説の第一人者・川西蘭が満を持して放った長編自転車小説の傑作が、改訂新装版で登場!
競売で手に入れた元郵便配達用の自転車をこよなく愛する鳴滝村の中学生・溝口洋。春休みの一日、雲見峠でロードバイクの集団に出会い、その速さに圧倒された瞬間から、洋の青春のギヤは回り始めた。
初めての自転車レースに出場し、名門・南雲デンキ自転車部ジュニアクラブの練習に通い始めた洋。そこで自転車に青春をかける仲間たちとの出会い、反目、初めての熾烈な競争、そして別れを経験する。
夏休み、気ままな自転車乗りに戻った洋は、清姫峠で天才的なヒルクライマー・田村岳と出会った。岳の父の経営する自転車店でバイトしつつ、いつしか友情と自転車への思いを深めていく。そして夏の終わり、洋は岳とともに伝説の激坂「メデューサの一瞥」「天狗の蹴落とし」に挑戦する。
自転車のように、時に加速し減速し、壁にぶつかり、でも着実に前進していく少年たち。峠の先に待つ未来を夢見る少年たちの輝くような一瞬一瞬を描いたこの作品は、スポーツ小説の枠を遠く超えて、読む者の心をとらえて離さない。溝口洋の青春の第一章、今スタート!


【編集担当からのおすすめ情報】
絶賛を呼んだ傑作自転車青春小説が、改訂の上新装文庫で登場。第2部高校生編も同時発売。
待望久しかった第3部、高校三年編も6月30日単行本発売決定!
南雲学院自転車部を空中分解寸前の危機が襲う!?

感想・レビュー・書評

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  • もうやめようか、だめだ、と思う主人公に共感しました。今まで読んだスポーツもののなかで、走るうえでの苦悩が身近に感じられた小説だったと思う。自転車を続けるため、大会に出ることを祖父に許してもらうシーンが心にくる。好きなものを続けていくために、自分の思いを貫こうとする姿は見習わなければならないと思う。
    続きが読みたい!

  • これは実に面白い。
    青春自転車小説。
    スピード感が実に気持ちよい(自転車だから?)。
    最後が(話を盛り上げておいて)寸止めなのが残念。寸止めになっていなければ今月1番だったが。
    続編が気になって気になってしょうがない。

    2012/05/31

  • 昔、好きでよく読んでいた川西さんですが、新作が出ないなあと思っていたら出家(!?)、そして自転車少年の小説。。。
    ぜんぜん昔の作風と異なる展開に驚きつつ、手に取りました。

    おもしろい!!
    個性的な人物、青春群像、金持ちVS貧しい主人公、よくあるパターンなのに、それを感じさせない筆力、ストーリー展開で一気に読んでしまいました。

    余談ですが、私はこのあと自転車はじめました。

  • 青春スポーツもの。2巻へ、、。どうなるか楽しみ

  • スポーツ青春小説、自転車ロードレースもの。
    溝口洋、中学三年生。
    子供の頃から自転車好きな洋は、実業団のジュニアチームにスカウトされ練習生となるが・・。
    家族や幼馴染との話より、もっとロードレース自体の話が多い方が良かった。
    (図書館)

  • いまいち。中学生向けにクールな中学生の物語を書いたような感じ。「早くページをめくりたい!」という気にはならず。

  • 一時はどうなることかと思ったけど、次も期待できる終わり方で良かった。中学生時代にこんなに夢中になれるものを見つけられた子供たちが、眩しくてうらやましい。人生終盤のおじさんになっちゃったけど、お山に続き自転車もデビューを目論んでる最近です(笑)

  • ロードレース物。
    子供の頃から自転車好きな主人公が実業団のジュニアチームにスカウトされチームに入る。
    1巻では大きく分けて2章に分かれており、1章ではジュニアチームに入り、仲間たちと切磋琢磨しつつ楽しんでいるが、最終的にはやめることになる。辞める理由というのが、正直よく分からない。実家から遠いため通うのが大変ということだが、スカウトまでされるのだから何でもやりようがあるかと。。
    2章では、チームを辞めた後に自転車屋の息子と仲良くなり一緒に山登りに挑戦するストーリー。あれっ自転車嫌になって辞めたんじゃなかったのってくらいすんなりまたふっかつしている。
    全体的にはロードレースの学生物としてはすいすいと読ませてくれており、結構好き。

  • 自転車小説。

    久々にきましたこれ。
    青春スポーツ小説。弱いんです私。
    中学三年生という、この時期も良い。

    実際に運動するのは余り好きではないんですが、
    読んでいるとこっちまで苦しくなったり、達成感を味わえたり、スポーツ良いなぁと思ってしまう。

    かなり良いところで次巻へと続くので間を空けずに読まなければ。
    次巻はレース。楽しみです。

  • 山間の鳴滝村で元郵便配達用だった自転車を乗り回していた中学三年生の溝口洋がロードバイクにめぐりあい自転車ロードレースにとりくんでいくというストーリー。
    自転車で走っている描写が秀逸で、自転車乗りには読んでいて楽しい内容だった。
    洋の亡くなった父親が自転車競技をやっていたような描写が次巻以降どう明かされるのか楽しみ。

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