ラブコメ (小学館文庫 ま 11-3)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 170
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085334

作品紹介・あらすじ

二十五歳花屋の店長・松田真紀恵は、恋をする暇もなかった。朝五時に花市場に仕入れに行き、一日の労働を終える頃にはすでに夜の九時。店の片付け→夕食→お風呂が済むと、もう起床時間までわずかに五時間しかない。遊びに行くことはもちろん、流行りのドラマを見ることもできず、友達と長電話することはおろか、ペディキュアはいうに及ばずマニキュアを塗る時間もない。そんなわけで、性格はきついわ、男っぽい言葉遣いながらものすごい美人なのに、もう一年十一か月も恋をしていない。ところが、恋の神様はやっぱりどこかにいるもので-。

感想・レビュー・書評

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  • テンポのいい文章が続く、軽妙なラブコメでした。挿入歌の演出(高橋幸宏)が良かったです。

  • 昔一緒に遊んだ時から好きだった女性を想い続け、再会し、思いを告げて両思いに。という筋立てのはずなのにタイトル通りなんともコメディな内容が面白い。
    劇中劇的にアニメの内容が挿入されるのは効果的なのか混乱するだけなのか微妙なところ。小ネタと登場人物を好きになれるかどうかが好き嫌いの決め手かな?

  • キュン死にレベルのノンストップラブロマンス!たまらん!!

  • 松久純+田中渉のラブコメを読みました。花屋の店長をしている松田真紀恵は、さっぱりした性格の気っ風のよい女性です。アルバイト店員涼子との松田花店劇場(下ネタ入り)は面白く演じているのですが、花屋の仕事が忙しくて男性との出会いが無いことが悩みです。もう一人の主人公の脚本家の村田美晴は几帳面で気の弱い男で、自分の少年時代に好きだった女性(真紀恵です)との思い出を題材にしたアニメを作成中です。このアニメの内容と実生活での二人のやりとりが交互に物語られていきます。真紀恵の姉や、アルバイト店員の涼子、美晴の親友で売れっ子声優の西島、美晴の仕事仲間の法子、会員制バー・アモーレの長男・次男・三男など、脇役で登場する人物達も魅力的で、語り口も良いので物語に引き込まれます。小説の構成がアニメ映画のようになっていて、最初にタイトル画面、最後にエンドロールがあるのもいい感じです。終盤、真紀恵と美晴がよりを戻すまでの顛末がちょっと冗長だなあ、と感じたこと、美晴に片思いをしているかわいそうな法子(ファンです)の出番が少なかったこと、を除くと、とても面白く読みました。

  • 真紀恵と美晴と一緒に、きゅんきゅんして、切なくなって、涙して。『ラブコメ』の中の住人になりたい。

  • コメディ!笑った!
    主人公の清々しさに、読んでてスッキリします。

  • まあ、タイトル通りの本当のラブコメです。
    漫画チックなキャラの立ちまくり。小ネタ一杯。あり得ないようなテンポの良い会話。恥ずかしくなるくらい「らしいラブコメ」です。
    でもねぇ、()付の妙な注釈を入れながら、そこを見事に逆手に取っていくところが見事です。およその予想はつくのだけれど、そこを微妙に外しながら、気楽に読ませ、笑わせてくれる。
    映画化したら面白そうと思ったら(著者も多分に意識していると思う)、去年なっていました。

  • 文章の書き方が好きじゃなかったけど、テンポは良いです。
    登場人物のキャラが強烈で、漫画を読んでるみたいな本でした。

  • 11/01/12読了 話は面白いけど途中で読み辛さを感じてしまった。んー。何かすっきりせず。

  • ■ドキドキ×うるうる×キュンと切なく圧倒的にハッピーな結末が束になってやってくる!

    松田真紀恵(人形町の花屋店長・25才)は恋をする暇もなかった。朝5時起きで花市場に仕入れに行き、気がつけば夜の9時。店の片づけのあと自分で夕食の支度をしてお風呂に入る頃には、もう起床時間まで5時間しかない。遊びに行くことはもちろん、流行りのドラマを見ることもできず(でも時間があっても見ない)、友達と長電話することはおろか(そもそも電話の平均通話時間は用件のみの約20秒)、ペディキュアはいうに及ばずマニキュアを塗る時間もない。そんなわけで、性格はきついわ、男っぽい言葉遣いながらものすごい美人なのに、もう1年11か月も恋をしていない。ところが、恋の神様のいたずらというべきか、ある日突然、元カレと20年彼女を慕い続けた幼なじみがあらわれて…。

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著者プロフィール

1968年生まれ。作家。著書に『男の出産』『マリコはたいへん!』など。またコンビ作家「松久 淳+田中 渉」として、映画化もされた『天国の本屋』シリーズ、『ラブコメ』シリーズなどがある。オフィシャルサイトhttp://www.matsuhisa.com/

「2013年 『男のミカタ2 酒の席で説教はやめてください』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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