もうおうちへかえりましょう (小学館文庫)

著者 : 穂村弘
  • 小学館 (2010年8月5日発売)
3.81
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085365

作品紹介

正義の味方はもういない。金利はなったくゼロに近い。高度成長期に育ち、バブル期に青春時代を過ごした四十代独身男は、デフレとスタバとケータイに囲まれて、ぼろぼろの二十一世紀を生きている。永遠の女性は、きらきらした「今」は、いつ目の前に現れるのか?故郷も、家族も、夢も、希望も、志も、野望も、立身出世も、革命も、維新も、なにもかもなくなってしまった「今」という時代。白馬に乗ったお姫様がいつか現れて、俺を幸せしてくれるはず、なのに。衝撃的なダメッぷりで話題を呼んだエッセイ『世界音癖』に続く、人気歌人・穂村弘のエッセイ集第二弾。

もうおうちへかえりましょう (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 世界の真ん中を歩いていけない、
    不器用なのか変人なのか、そんなマイノリティの悲哀。

    年も性別も何もかも違うのに、ヒリヒリする部分がとてもよくわかる。
    面白くて仕方ないんだけど、ちょっと悲しみが残るような。


    それにしても毎度のことながら、
    過去の恋愛の話は奥様や当時の恋人が読んだらかなりイラっ賭するんじゃないかと思う。

    でもこれが男のリアルな意見だよね、と納得してしまう私も哀れだ。

  • とてもおもしろかったです。
    何を考えているのか、気になる存在になりました。

    穂村さん独特の雰囲気のある文章が良いです。

  • 天才。爆裂。だてめがね。
    エッセイ集。

    曇天の午後四時とか、いきなりでもう泣きそうだよ!

    よぼよぼというかだめだめというかほむほむなんだけれども、使われている言葉はさすが歌人。
    なんかねえ、いきなりさしこんで来よるな。
    バブル世代ではないので、きらきらとか松任谷由美とか村上春樹とか、ふーんと思う部分はなんだか不思議。


    現実がいちばんおそろしい。

  • 私じゃないか。と目が点になるくらい行動と考え方が似ていてびっくりします、建物の周りをくるくるくるくるくるくるまわる、情けない、私もいつも思いながら待ち合わせに人の影を感じると後ずさる。何人かに言ってももうーーーん、しないよ。とかしか返ってこず驚き、ほとんどの人はほむらさんの行動をおもしろパンダを見るときの気持ちになってる、なにこれ~へんなのウフフ、かわいい、おもしろい。
    でもわかるわかる、自分以外もこんな人いたんだって思ったら私、ほむらさんの仲間です、ようこそ。

  • テレビでコメンテーターが絶賛していたので購読。歌人のエッセイであるが、あっさり読めて気晴らしにはちょうど良い。難しいことも驚くことも悲しくなることもない、なんともない本。

  •  紛れもなく天才だ。ほむほむ(親愛をこめて)は、言葉を操る天才だ。短歌という、マゾヒズムとしか思えないような制約を設けて「表現」をする「歌人」という肩書きを持つ人間というのは、かくも変態でないとなり得ないのか。そうにちがいない。絶対そうだ。
     ボウリングでストライクを出してもガッツポーズできない姿。かっこわるい怒り。おしっこを膀胱から膀胱へ飛ばす(妄想)。まどろっこしいナンパ(妄想)。「お互いに高め合う」恋愛への懐疑。コロンビア・ナリニョ・スプレモを云えたよ。『小太り』な文体。「自分がもしも本当の自分だったらきっとこうなるであろう本棚作り」。嗚呼いとおしすぎる!母性本能がゲラゲラ笑っちゃうくらいくすぐられている!
     本著のおかげで短歌というジャンルに興味の幅が広がり、読みたい本がうんと増えました。ありがとうございます。

  • 「アシホたち」など面白かった。
    この人のはコンスタントに面白い。

  • どのエッセイでも、文学論、時代論…みたいなものや、古本愛は読んでいて楽しい。
    言葉のプロは凄い。こんな自意識で会社員時代はさぞ苦しかったろうなあと感じる(褒めてる)。さらりと生きてる風に見えそうだけど。リア充に見えるけど。
    初期はなんだろう、幸せな感じがあるのも好きだ。

  • 結構昔めの穂村弘のエッセイ。穂村弘の適度なダメ人間感は読む人を安心させるわ。でもなぁ、この人結婚してるし、恋人いるし、実は結構友達もいるし、私のほうが全然ダメ人間じゃないか…?あれ??


    古本屋を見るとそこに良いものが待っているような気がしてソワソワすることや、松任谷由実が「お互いを高め合う恋愛」の教祖であることや、ボウリング場で素直にはしゃげないことなんかが、私の琴線を刺激する。ビンビン刺激する。

  • 大島弓子を読まなければ。

    前作に続いて眩しいほどのダメっぷりが綴られているが、
    それを「なんてだめな人間なんだ」と笑えるほど、
    世間が「だめでない」とは思えないよなあ
    と考えたりもする。

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