- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094085518
作品紹介・あらすじ
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説。
感想・レビュー・書評
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これはただ単純に面白い。
胸を透く痛快エンターテインメントだ。
人が生きていくなかで、忘れたもの、置き去りにしてきたもの...そう「誇り」。
こりゃあ下巻も一気読みになりそうだ。 -
天下統一を目前に控えた豊臣家は北条家に対し軍を投入する。北条家に仕える成田家も例外ではなく、豊臣軍の石田三成の2万を超す軍勢に城回りを囲まれ降伏を要求される。領民からでくの坊を縮めて「のぼう様」と呼ばれる城主、成田長親が下した決断とは。
前半は史実部分の記述が多いため少し読みにくさはあるものの、三成軍が降伏を要求するあたりからはするすると読めました。
のぼう様こと長親のとぼけっぷりと、狙ってやっているのか、やったことがたまたまいい方に転がっているのか分からない冴えっぷりは、
奥田英郎さんの小説の精神科医、伊良部に通ずるものがあるような気がします。
リーダーが頼りない方が、周りがしっかりするからいい、なんて話も聞きますが、長親のリーダー像はその典型かもしれないですね。
印象的な場面は、長親が開戦を決意する場面。長親の”世の習い”に背を向ける叫びは、現代人の叫びに通ずるものがあるような気がします。だからこそ、子どもっぽく開戦を叫ぶ長親に自分も感情移入してしまいました。
長親以外のキャラもいいです。丹波をはじめとした武将たちや甲斐姫のやんちゃっぷり、また三成の微妙な立場や性格もしっかりと描かれています。和田竜さんの歴史物は本当にキャラ付けが上手いなあ、と思います。
下巻からいよいよ長親を総大将とする忍城軍と、三成軍が激突です。
第6回本屋大賞2位 -
忍城に行ったあとで慌てて読みました(笑
行く前に読んでおくべきだったと・・・
本の感想ではありませんが。
上巻は背景説明なので、感想は下巻で! -
やっぱり上に立とうが、下でいようが、素直な無垢な人には勝てない。
私も自信もってのびのびしよう。 -
ところどころ笑いの要素も含まれていて、ぷぷっと笑っちゃいました。
下巻も楽しみです。 -
随分前に買って、そのままストックしていた本。
ようやく読む事が出来ました。
面白くて、上下とも一気に読んでしまいました。
人間味あふれる人々の姿と、それぞれの譲れない信念の強さなど 登場人物がとても魅力的でした。
とにかく一読の価値アリだと思います。
歴史が苦手な方にも手放しでオススメ。 -
これは面白い。
友達から借りた歴史物の本で、歴史物は内容が濃いから余裕があるときに読もうと思っていた本。
秀吉のあっけらかんとした話や成田ののぼう様ののほほーんとした話からぐいぐいと話に引き込まれた。
戦場の配置などは文字でかかれていて、想像しにくいから飛ばしたが、おそらく図にすると、絶対頭のアドレナリンが沢山でること、間違いない。
後半は、のぼう様の心意気を読み、胸や目頭が熱くなってしまった。
それでは、下巻へ突入。
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