のぼうの城 上 (小学館文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085518

作品紹介・あらすじ

戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説。

感想・レビュー・書評

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  • 上杉謙信さえも落とせなかった難攻不落の浮城 それが 武蔵 忍城です

    天正15年(1588年)に九州平定をなしとげた、秀吉は、天下統一の総仕上げである小田原平定に向かう
    天正17年小田原攻めに平行して、北条傘下の支城攻めをおこなっていた
    そのうちの1つが、忍城です

    三献茶で知られる小才の石田三成と、坂東武士である、成田長親との知力戦

    甲斐姫の大阪城以降の話、東慶寺の伝説などの余韻を残す

    西高東低の戦国時代として、関東武士団の面目躍如 関東人として愉快痛快な小説である

    目次

    上巻





    下巻





    ISBN:9784094085518
    出版社:小学館
    判型:文庫
    ページ数:224ページ
    定価:457円(本体)
    発売日:2010年10月11日

  • 歴史にあまり明るくないので登場人物の誰が誰だったかわからなくなったが、中盤あたりからは慣れてきて段々と面白くなってくる 頼りない男に親心のような感情がくすぐられ、皆が一致団結しようとする これからさらに面白くなるのだろう 下巻が楽しみである

  • まだまだこれから、というところで話が終わってしまった。
    これからが面白くなりそう!!
    早く続きを読みたい!

  • 戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかに支城、武州・忍城があった。周囲を湖で取り囲まれた「浮城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約二万の大軍を指揮した石田三成の軍勢に対して、その数、僅か五百。城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。武・智・仁で統率する、従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。従来の武将とは異なる新しい英傑像を提示した四十万部突破、本屋大賞二位の戦国エンターテインメント小説!

    とても、愉快で楽しかったです。後篇が楽しみ!!

  • まだのぼう様の人間が掴めないがなんともまあ面白いお話である。舞台となった古墳には行ったことがあるので、あの辺かあと思いながら読んだ

  • 2009年の本屋大賞2位の作品です(1位は湊かなえの告白です)。映画が公開される前に原作を読んでしまおうという魂胆です。時代は戦国時代です。秀吉が天下を治めるべく小田原を攻めた時、石田三成は秀吉の命で忍城を攻めました。その戦が舞台です。

    物語は城主成田長親側をメインにして進みます。のぼうとはでくのぼうであり、成田長親の愛称です。でも有能な部下や農民達を不思議な魅力で纏め上げる(?)。そんな能力があるのかな。三成との戦ですが、兵力(20,000越 vs 3000位)では圧倒的に不利ですが、各武将が奮闘するシーンがかなりヒーロー的で爽快感が味わえます。『ジェネラル・ルージュの凱旋』の速水的な爽快感なんだぁ!!個人的には結構好きかも。初の歴史物でしたが、結構読みやすい。

  • これはただ単純に面白い。
    胸を透く痛快エンターテインメントだ。
    人が生きていくなかで、忘れたもの、置き去りにしてきたもの...そう「誇り」。
    こりゃあ下巻も一気読みになりそうだ。

  •  天下統一を目前に控えた豊臣家は北条家に対し軍を投入する。北条家に仕える成田家も例外ではなく、豊臣軍の石田三成の2万を超す軍勢に城回りを囲まれ降伏を要求される。領民からでくの坊を縮めて「のぼう様」と呼ばれる城主、成田長親が下した決断とは。

     前半は史実部分の記述が多いため少し読みにくさはあるものの、三成軍が降伏を要求するあたりからはするすると読めました。

     のぼう様こと長親のとぼけっぷりと、狙ってやっているのか、やったことがたまたまいい方に転がっているのか分からない冴えっぷりは、
    奥田英郎さんの小説の精神科医、伊良部に通ずるものがあるような気がします。

     リーダーが頼りない方が、周りがしっかりするからいい、なんて話も聞きますが、長親のリーダー像はその典型かもしれないですね。

     印象的な場面は、長親が開戦を決意する場面。長親の”世の習い”に背を向ける叫びは、現代人の叫びに通ずるものがあるような気がします。だからこそ、子どもっぽく開戦を叫ぶ長親に自分も感情移入してしまいました。

     長親以外のキャラもいいです。丹波をはじめとした武将たちや甲斐姫のやんちゃっぷり、また三成の微妙な立場や性格もしっかりと描かれています。和田竜さんの歴史物は本当にキャラ付けが上手いなあ、と思います。

     下巻からいよいよ長親を総大将とする忍城軍と、三成軍が激突です。

    第6回本屋大賞2位

  • ところどころ笑いの要素も含まれていて、ぷぷっと笑っちゃいました。
    下巻も楽しみです。

  • 地元が近いのでなんだかとっても親近感。やはりこの時代はおもしろい!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「とっても親近感」
      それって郷土愛に通じるところがありますね。映画の終わりに今の風景が映されて、何となく良い所だなぁ~と感じました。。。
      「とっても親近感」
      それって郷土愛に通じるところがありますね。映画の終わりに今の風景が映されて、何となく良い所だなぁ~と感じました。。。
      2013/01/18
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