- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094085631
作品紹介・あらすじ
女優の中江有里さんが書いた初めての小説
10歳年下の恋人のいるシングルマザー和歌子は、中学生の娘の満と「友だち親子」のような感覚でいた。いつか娘には自分の元を離れはばたいてほしいという反面、いつまでもそばにいて自分を支えてほしい。アンビバレントなふたつの気持ちの間に恋人の林がいる。一方、自分が学校でイジメられていることにも気づいてくれず、林との将来を夢見て浮かれ、ほとんど家事は子どもに任せきりにする頼りない母。そんな母の「良き友、良き理解者」であることに限界を感じた満は、少しずつ距離をとり始める。ある日、和歌子の思いつきで母娘で「結婚写真」を撮りに行くものの、偶然そのウエディング姿の和歌子を見た恋人の林からは、それまでほのかな正義感でふたりを守りたいと思っていた気持ちが急に消え失せ、「結婚」という二文字が現実となって重くのしかかる……。「結婚とは」「家族とは」「幸せとは」、さまざまなテーマを母娘の成長を通し描いていく。「心から愛している母親から抜け出し、独り立ちしていく逞しい現代女性の姿を描いた爽やかな物語」という中島たい子さんの解説で、女優、脚本家、「週刊ブックレビュー」司会者として活躍中の、著者初の小説を文庫化。
【編集担当からのおすすめ情報】
「新しい生き方を模索する現代女性たちが現れた要因に、母と娘の関係が起因しているのでは?」と鋭く切り込んだ中島たい子さん初の解説も必読です。
感想・レビュー・書評
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母と娘の心模様がうまく表現されていると思いました。中、高校生からいきなり29歳に飛んでしまうのがもったいないような…。
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いわゆる母子家庭の母親と子供の視線で描かれている
シングルマザーで余裕のない母親は 相談相手が娘の幼馴染だったりする
ミツルがなんた不幸を背負っている感じがしてもっと明るく生きていけばいいのにと思ってしまった -
お母さんと娘の両方を好きになってしまう話。ただ、性愛が描かれている感じではなく、純粋な恋愛ものとして読める。でも、ちゃんと伏線も用意されていて、満は母親を幼い頃に亡くしており、母親の愛に飢えていたという状況設定にきちんと反映されている。
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シングルマザーの和歌子と、一人息子の満。所謂友だち親子的な二人が主人公のお話。
なんとなく読んでみた。そこそこ楽しめたかな〜と思っていたが、ラストに向かっての後半の流れはちょっと強引に感じた。
著者は女優の中江有里。 -
話は面白かったけど、林さんが気持ち悪かった。
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まぁまぁおもしろかった。
著者プロフィール
中江有里の作品





