結婚写真 (小学館文庫 な 12-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 64
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085631

感想・レビュー・書評

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  • 母と娘の心模様がうまく表現されていると思いました。中、高校生からいきなり29歳に飛んでしまうのがもったいないような…。

  • いわゆる母子家庭の母親と子供の視線で描かれている

    シングルマザーで余裕のない母親は 相談相手が娘の幼馴染だったりする
    ミツルがなんた不幸を背負っている感じがしてもっと明るく生きていけばいいのにと思ってしまった

  • 中江有里「万葉と沙羅」がいたくよかったので、他の本もと思い手にとる/母一人娘一人の家庭、母には十歳以上若い恋人がいて、わたしは学校では居場所がなく。ある日、母は、結婚写真を撮ろうと、自分の分と娘の分と。メイクアップしてウェディングドレスを着た母と娘それぞれの写真を。それが結婚への憧れとなり、背中を押し…という展開かと思いきや、それはたまたま見てしまった若い恋人の中へ鉛のように沈んでいき、成長した娘の「ママには悪いけど、あの写真がわたしの最初で最後の結婚写真だと思っておいて」という決意につながっていった、と。思春期の少女の、傷つきやすく不安定で居所ない思い、感情があふれだすと泣きながら走って逃げてしまうところ、淡い思いを抱いていた年上の幼馴染、決定的な場面を何度も救ってくれた母の恋人、自分の思いにはどストレートな母と時にぶつかり、時にやさしく見守られながら、主人公は成長していく様が描かれ。もちろん一本道をすくすくとというわけにはいかないけれど。/「好きにしていいよ…私はミツを信用するから」(リュウ)。美しくしっかりものの親友リュウの存在。木村紺「神戸在住」の主人公の友人愛ちゃんを思い出しました。

  • お母さんと娘の両方を好きになってしまう話。ただ、性愛が描かれている感じではなく、純粋な恋愛ものとして読める。でも、ちゃんと伏線も用意されていて、満は母親を幼い頃に亡くしており、母親の愛に飢えていたという状況設定にきちんと反映されている。

  • シングルマザーの和歌子と、一人息子の満。所謂友だち親子的な二人が主人公のお話。
    なんとなく読んでみた。そこそこ楽しめたかな〜と思っていたが、ラストに向かっての後半の流れはちょっと強引に感じた。
    著者は女優の中江有里。

  • 話は面白かったけど、林さんが気持ち悪かった。

  • まぁまぁおもしろかった。

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著者プロフィール

俳優、作家、歌手。1973年大阪生まれ。89年芸能界にデビューし、数多くのTVドラマ、映画に出演。俳優業と並行して脚本の執筆を始め、2002年「納豆ウドン」で第23回「NHK大阪ラジオドラマ脚本懸賞」最高賞受賞。06年には第一作となる小説『結婚写真』を刊行し、小説、エッセイ、書評など文筆活動も積極的に行う。NHK-BS『週刊ブックレビュー』で長年司会を務めた。NHK朝の連続テレビ小説『走らんか!』ヒロイン、映画『学校』、『風の歌が聴きたい』などに出演。近著に『万葉と沙羅』(文藝春秋)、『残りものには、過去がある』(新潮文庫)、『水の月』(潮出版社)など。文化庁文化審議会委員。19年より歌手活動再開。

「2023年 『北條民雄『いのちの初夜』 2023年2月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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