リボンステークス (小学館文庫 す 1-4)

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  • 小学館
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085785

感想・レビュー・書評

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  • がっつりした本が続いたので、息抜きに競馬の話を読んでみる。

    若くして騎手を引退し調教助手になった俊太郎が、ブリリアントリボンという左目が弱視の馬とクラシックレースを目指す話だが、俊太郎の調教助手として悩みも、ライバル騎手へ乗り替わった時の対応も、由樹子と篤子への心情も、渋江のいじめも、馬優先主義のレース選択も、全てがフワ~っとした形で終わりにされて次へ行くばかりで、リボンrebornと名付けられた意味も分からずじまいだし、なんだかとても中途半端。
    極めつけは最後のダービーで、なんだい、あの温泉の騎乗は。もっとリボンの弱点を突いて勝ちに来るかと思ったぞ…。

    せっかくの競馬の話だし、気持ち良くは読んだが、勝つよりも負けることが圧倒的に多いこの世界のお話としては、底が浅いと言わざるを得ず。

  • 競馬の裏側が描かれた作品。
    様々な困難を乗り越えて日本ダービーを目指す。
    競馬好きなら楽しんで読める一冊だと感じる。
    ただ競馬の知識があまりなかったり、興味がない人にはもしかしたらしんどいかも。
    それでも読めば読むほど馬への愛着が湧いてくる。
    俊太郎、獅子沢、結城を始めた人柄の良さが描かれていて、信頼関係も読み取れた。
    わくわくする展開で面白かった。

  • 左目の弱視というハンデを背負うブリリアントリボンと
    元騎手である調教助手石松の織りなす物語。
    競馬界最高峰のレース、日本ダービー。
    全てのホースマンがここを目指して戦う。
    競馬初心者から競馬通まで、
    納得させるだけの競馬知識が詰まった内容である。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。スポーツ誌の編集者などを経て、1999年第5回小説新潮長篇新人賞を受賞し、作家デビュー。おもな作品に、『おれたちのD&S(デマンドアンドサプライ)』『どまんなか1~3』『セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー』『3年7組食物調理科』『小説の書きかた』『走れ! ヒットン』(講談社)、『消えた大関』(PHP研究所)、『デッドヒート 上・中・下』(角川春樹事務所)、『スクールセイバー 学園危機一髪!』『フルスウィング』『押し出せ青春』『セコンドアウト』(小学館)、『俺はどしゃぶり』(光文社)などがある。

「2019年 『スポーツのおはなし 柔道 柔道がすき!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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