津軽百年食堂 (小学館文庫 も 19-2)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094085822

感想・レビュー・書評

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  • 弘前の桜を見ながら、津軽蕎麦が食べたくなったぞ!(^^;内容は百年続く大森食堂の跡取り息子陽一の切なく甘酸っぱい話でじ~んと心暖まる(*^^*)この大森食堂、代々ミスター奥手みたいなんだけど、二代目だけ破天荒らしく、噂程度しか登場しない(--;)二代目が登場すると、優しい感じの話がぶち壊しになるからでしょうか?気になるな(--;)それはともかく、法螺吹きよっちゃんナイスです!(^^)d

  • 「どんな時でも、最後はありがとうで締めろ…」
    とても大切な事だな~と思う。
    今年はいつもより「ありがとう」と言う事が多かった気がする年。そう思える人に会えた事、そう思える環境、そう思える自分でいられることに感謝。
    この本を読んでいる間、ずっと心に温かい物が満ちてきて幸せな気分になりました。
    さくりまつり見たみたい。
    そして…法螺吹きよっちゃんの螺鈿引き出しはどうなったの…と気になっていたら…ちゃんと最後に素敵役割を…
    もう森沢さん素敵すぎます。

  • 互いが知らないままに世代を超えて伝承されるもの。
    その始まりはささやかで、個人のロマンでしかないのに。

    何という波乱もなく、とても理想的な幕引きでした。ある意味物足りない。
    でも…鰯の焼き干しで出汁をひいた津軽蕎麦は、ぜひぜひ食したいと思った。

  • 森沢明夫さんの本を読見終えた3作目
    津軽ではそば文化も関東とは随分違うものらしい。
    煮干しよりも手間ひまか狩る焼き干しを使う。
    三代にわたる津軽オトコの純朴さ、不器用さ。
    都会で出合った同郷の二人が、手間ひまかかる出汁のように、
    淡々と育んだ愛を周りの家族に応援されて少し未来の約束を。

    作家の人柄が見えるような、コトバや人物設定が微笑ましい。
    ほっと温かい気持ちにさせられる素敵な出汁のような物語。

  • なんとも続きが気になる終わり方

    幸せは、簡単じゃないね
    でも、勇気を出して一歩踏み出さなければならない

  • 『物事の終わりは必ず感謝で締めろ』この言葉を私も心掛けよう。

  • 殺伐とした毎日を忘れる事ができる、さわやかな物語。青森行きたくなっちゃった。

  • 弘前で100年続く大衆食堂の初代、三代目、三代目の子どもとその周りの人々を描いた作品。
    主人公である三代目の子どもは果たして店を継ぐのか、東京でくすぶり続けるのか。

    ひさしぶりに素敵な作品に出会えました。
    人と人との縁、人を想う気持ち、東京にいるということの意味。


    >東京の人ってさ、僕が言う。
    >手を叩いて、七海ちゃんが笑う。
    >でも僕らは、東京の片隅に暮らしている。
    >ここにいたら、傷つき、消耗することを知っていながら、
    >離れられずにいる。

    「昔なら確実に琴線に触れてただろうな」って感想がまず出てきました、いろんなことを感じにくくなってきたのかな。

  • 私は東北人なので津軽の話っていうのになんとなく惹かれました。でも津軽地方には行ったことないし、青森にもちっちゃい時に家族旅行で行ったような気がするな~くらいの感じなんですけど。
    それでも東北の田舎ならではだなって思うところもあって嬉しくなりました。

    タイトルは津軽百年食堂ですが物語の大筋は食堂の四代目の恋愛と生き方についてです。
    でも最後まで読むとそのタイトルにも納得です。
    爽やかで、思わず微笑んでしまうような心温まるストーリーでした。

    物事の終わりは必ず感謝で締めろ。というセリフがあるんですが、まさにその通りですね。何事も感謝で終われたら、それだけでどんなことも素晴らしく思えるんじゃないかなと思います。

  • 読後爽やかで面白い!。いい作品だな〜、これ。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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