- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086065
作品紹介・あらすじ
『天才バカボン』『おそ松くん』などマンガ史に残る傑作を次々と生み出し、「ギャグの王様」と呼ばれた赤塚不二夫が、その半生を素顔で書きつくす。旧満州からの命からがらの引き揚げ。赤貧の中でたくましく生きた少年時代。伝説のトキワ荘で、手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子不二雄らと夢を紡いだ日々。夜の酒場で意気投合、ともに全力疾走で時代を造ったクリエイターたちとの抱腹絶倒の交友。そして静かに語られるギャグへの思い。
感想・レビュー・書評
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赤塚さんを大好きになった本。
赤塚さんのヒューマニズムを育んだ軌跡。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんでか突然、赤塚不二夫に触れてみたくなり、読んでみた。
もちろん知らなかったのだが、彼の作品はすべての読者に刺さるように狙って作られていた。テーマ、キャラクター、台詞、それぞれで各年代の読者に喜ばれるように作っているのだとか。まさに小さなマーケティング戦略だ。本当のバカではこんな狙ったことはできないでしょう。
赤塚不二夫もそうだが、志ん生や談志もそうなのだが、みんな若いときに本当に苦労している。だからこそそれを笑いに変えたり、周りに集まる人間たちにやさしくできるのかもしれない。彼らの生い立ちを知ると、共通項として必ずいろんな人が集まっている。きっと「これでいいのだ!」といいながらみんなで楽しく過ごせる、そんな心地よさから人が集まるのだろう。 -
資料ID:92111863
請求記号:
配置場所:文庫本コーナー -
遠回しに言うことが文化や、礼儀だと勘違いをしているのだ。
単に自分で決めないので、人に結論を委ねて、責任を回避しているのだ。
自分のしたいことくらい、自分で決めるのだ。
赤塚氏のように根底に、相手への「愛」「人間好き」があれば、婉曲表現なんて必要ないのだ。
相手への「愛」がないから、婉曲表現で、摩擦を避けているだけなのだ。 -
赤塚不二夫さんの自伝的エッセイ。
武居俊樹さんの
『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』と並べて読むと、
いろいろと大変なこともあったはずなのに
どこか穏やかな、どこか前向きな
その人となりが浮かび上がってきますねー。
「バカ」というのは、
世に逆らったり奇矯な振る舞いをするのではなく、
自分を持ちつつも人の上に自分を置かないという、
そういうスタンスのことではないかと感じます。