国芳一門浮世絵草紙 5 命毛 (小学館文庫)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086409

感想・レビュー・書評

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  • 【命毛】とは、筆の芯になる、穂の部分の一番長い毛。この毛の働きが書の線の命となるそう。国芳の娘・登鯉を溌剌と書ききった凄く良いシリーズでした。そしてこのシリーズを上梓するにあたって秘められた作者の個人的事情もなんだか死を見つめる登鯉に重なります。安政の大地震のくだりでは、「何もかも世の中がひっくり返るということは、起死回生の機会が潜んでる」との言葉に勇気を貰いました。

  • 主人公の女浮世絵師を中心に描かれる、このシリーズも最終巻。
     
    チャンバラのない時代物ですが、
    人は流行病、事故、自殺(!)などで
    さらっと理不尽に死んでいきます。
     
    「死」の気配が非常に濃厚なのにもかかわらず、
    どこかカラッとしている、不思議な雰囲気のお話です。
     
    当たり前のように死がすぐそばにある中で、
    前を向いて歩く人々の描写が本当に素晴らしい。
    芯の強いお話を書くなぁ、としみじみと思います。
      
    この物語を書いている間に、
    作者の方は旦那さんをガンで亡くされていることが、
    もしかしたら影響しているのかも知れませんね。
     
    また、江戸末期の風俗が非常に詳しく描かれていて、
    そういうトリビア的な意味でもたいへん楽しめます。

    第一巻からどんどん尻上がりに面白くなっていくので、
    3巻目くらいまでは一気読みするのがオススメです。

  • 国芳の娘鳥の活躍

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