愛のむきだし (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 118
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086805

作品紹介・あらすじ

父親から懺悔を強要される優等生のユウは、毎日「罪作り」に励んでいた。それは次第にエスカレートし、やがて彼は"盗撮のカリスマ"になっていた。運命の女性・ヨーコと出会ったユウは、生まれて初めて恋に落ちる。が、ヨーコには、謎のカルト教団の魔の手が近づいていた。ユウは必死でヨーコを救おうと試みるが、盗撮の件がばれて徹底的に拒まれる。やがて、ユウの真っ直ぐなヨーコへの愛情は、予想を裏切るクライマックスをたぐり寄せる…。衝撃作を発表し続ける園子温が、ヨーコ役に新進気鋭の女優・満島ひかりを起用し、映画界に殴リ込みをかける快進撃の発端となった映画の原作小説。

感想・レビュー・書評

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  • :あらすじ(ネタバレ)
    神父を父に持つ少年「ユウ」は懺悔をするために町の不良と遊ぶようになり、やがてパンチラ盗撮の才能を開花させていく。
    そんな「ユウ」が偶然出会って恋に落ちた相手「ヨウコ」は父親の恋人の娘でああった。義兄妹として「ユウ」と「ヨウコ」はひとつ屋根の下で生活を始める。

    「ユウ」が気になる新興宗教幹部の「コイケ」は「ユウ」の家族を崩壊に導き、自らの宗教に染めていく。
    「ユウ」は新興宗教の教祖及び関係者を殺害、ビルを爆破などして「ヨウコ」を救い出す。と同時に自分の精神も壊してしまう。
    「ヨウコ」は自分のために精神を壊してしまった「ユウ」に語りかけ彼を救い出す。

    :感想
    約4時間の長尺もあっという間に感じるほどみいった。
    家族愛、宗教、パンチラの3つが主なテーマ。
    パンチラに多少興ざめしつつもバカバカしさがほどよくシリアスさをうすめている。
    新興宗教幹部の「コイケ」を安藤サクラが怪演。
    アウトローであることがすぐにわかる肩の力が抜けきったようなだらりとした姿勢や笑いを抑えるときの不気味な様子は完成している。

  • この高揚と疾走感はなんだろう。マトモな話ではないが、これこそアートに期待する感覚ではないだろうか。よく考えつつ考えていない素晴らしい作品だと思う。映画も俄然見てみたくなった。

  • むきだしの何にも包まれていない乱暴な愛が、いろんなものに擦られて歪んだこの心を救う。
    母不在の父との関係の中で歪んでいく子供。
    それを助けてくれるのは唯一の女の子である「マリア」。
    だからこそユウはヨーコには自ら選んで信じた訳ではない宗教には染まって欲しくなかったと思う。
    それがキリストやカートコバーンやサソリであれば受け入れられたのかもしれない。
    別に歪んだままでも救われれば構わない。
    自分にむき出しでぶつかってきてくれる相手がいれば、壊れないで済む。
    最後のシーンが最高に感動的。

  • 舞城王太郎的な展開とキャラクター。勃起とは愛の象徴なんだと後半気づいた。良いことなのです。
    映画が先なの?原作が先なの?

  • 映画を観ましょうという感じだけど、ラストはやっぱりぐっときた。文章はむちゃくちゃ下手くそ。というか、小説という形にもなってない。話を思い返すのにはよかった

  • むきだしです。これでもかってくらいむきでています。
    はじめて園子温の作品を読みましたが、すごく長いという映画も気になってきました。

  • ライトノベルのようなかんじ。読みにくいフォント。でも面白くていっきに読めた。

  • 牧師 罪 ノルマ 先輩 値札のユウジ 妖怪タカヒロ ユウ17 香織 テツ 神父 イエス・キリスト カート・コバーン 尾沢ヨーコ=マリア 母 新興宗教団体ゼロ CAVE=空洞 盗撮 目立たず大胆に ここに正直に 師匠 公園 ヤンキー アネゴサソリ 梶芽衣子 インスタント家族 小池あや ギブイットミー 爬虫類 十字架 ヘンタイ もとではただ スカウト こかん 沸点にして最高傑作 爆弾 精神病院 かつら 潮音

  • 映画監督の園子温さん。『愛のむきだし』は園さんの代表作として有名ですね。本作はその原作小説。

    宗教における愛の問題をテーマにしてる、といえば聞こえはいいですが、物語はかなりのとんでも話なので、読む人をかなり選ぶかと…。舞城王太郎とか好きな人は違和感がないかもしれないです。話の疾走感とかは似てると思います。

    ただ、読み終わっても、何も心に残りません。映画を観た方が面白いのかなぁ、という気がします。

  • 奥田瑛二の娘がエロティック。

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著者プロフィール

映画監督・詩人・アーティスト。1961年愛知県豊川市生まれ。17歳で詩人デビューし、「ジーパンをはいた朔太郎」と呼ばれ注目される。1987年、『男の花道』でPFFグランプリを受賞。スカラシップ作品として1990年に制作した『自転車吐息』がベルリン映画祭に正式招待される。1993年には、無意味・無目的・無宗教の運動体「東京ガガガ」を組織し、東京の路上を詩でもってゲリラ的に占拠。東日本大震災の翌年には『ヒミズ』(第68回ヴェネチア国際映画祭で主演二人がマルチェロ・マストロヤンニ賞受賞)、『希望の国』(第37回トロント国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞)を世に問い、世界でも高い評価を得る。2015年には『新宿スワン』『ラブ&ピース』『リアル鬼ごっこ』『映画みんな!エスパーだよ!』と年間で4作品を発表。同年7月にはChim↑Pomキュレーションによる初個展「ひそひそ星」を高円寺 Garter@キタコレビルにて開催し、9月にもChim↑Pom発案の「Don't Follow the Wind」展(ワタリウム美術館)にて像インスタレーションを発表。2016年5月に『ひそひそ星』を公開。

「2016年 『園子温作品集 ひそひそ星』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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