旅の終わり、始まりの旅 (小学館文庫 い 26-2)

  • 小学館
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087055

作品紹介・あらすじ

高校の卒業旅行で、太宰治が好きな作家志望の親友と太宰の軌跡を辿る『泣く女』。訳ありの過去を持つ恋人たちが、とある古びた教会で神父に独白する『捨て子たちの午後』。男二人旅の道中で、耳の聴こえない少女と出会い、失踪した少女の母がいる恐山へと向かう『下北みれん』。事故で亡くした婚約者を供養するため、恋人が五所川原にある不思議な霊場を訪れる『死霊婚』。風変りで有名な民俗学者とその教え子が、弘前へフィールドワークに出かける『寄り道』。本州最北端の地を舞台に、五人の人気作家が実際に旅をして描いた、読めば旅に出たくなる恋+αのアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 夏川さんの部分が読みたくて借りてみた。

    青森を舞台にした5つのアンソロジー。
    好きな作品もあれば、うーん、なものもあったので間をとって星3。
    個人的には島本理生さんの「捨て子たちの午後」と、夏川草介さんの「寄り道」が好き。

    普段あまり読まない作家さんの文章に触れられるのがアンソロジーの良いところですね。

  • 全体的に霧がかった感じのアンソロジー。雨のシーンが印象的だからかな。夏川草介の「寄り道」と西加奈子の「泣く女」が好きだった。岩木山を眺めに行ってみたくなった。

  • 5人の作家が青森を舞台に書いた作品をおさめた小説。
    その着想がまず面白いなと思った。
    島本理生の捨て子たちの午後と夏川草介の寄り道が特に良かった。

  • 夏川さんの小説が読みたくて図書館で借りたけど、期待していたほどではなかった。
    その他の小説の世界観もよくわからず、私とは相性が良くなかったかな。

  • 直前に読んだ西加奈子の本が最悪だったので、再び西加奈子で始まり飛ばし読み。(読んですらないかも。)
    最初の数編はあまり良い印象が残らなかったが、最後の2編が良かった。
    それだけなら☆4、☆5。
    夏川草介の読後感の良さに救われた短編集だった。

  • 青森の旅、弘前、五所川原、金木、岩木山、
    太宰ゆかりの地の旅行思い出した

    しかも西加奈子さんの「泣く女」は
    太宰の津軽旅だったし、
    おもしろかったー
    堀田くんのへんな自意識と
    それを突っ込むノリオ
    2人の友情が微笑ましい。

    初めて読んだ、夏川草介さんの
    「寄り道」もよかった。

    青森また行きたいなー

  • 図書館

    嶽本野ばらの作品が読みたくて借りてみる。
    最後は結構なホラータッチで以外だった。ジェニーちゃんの人形とか出てくるところは、作者らしい感じ。
    島本理生『捨て子たちの午後』が好きな感じの物語だった。

  • ブクログで青森の旅へ持って行く本を相談して教えて頂いた本

    手にした時から読みたい衝動を堪えて持っていき
    列車に乗り込んでから読み始めました(^_-)
    乗った列車は五能線を走り、本に出てくる地名は
    今通った場所だったり、これから行く場所

    短編なので1編を読んで、景色を見たり
    次を読んで駅弁を食べたり・・・と本当に旅を楽しませてくれる本でした!(^^)!
    アンソロジーなのも、また良かったです♪

  • 青森に行ったときのことを懐かしく思いだしながら読みました。
    一番前に収録されている「泣く女」がすごく良くて、その後はさらっと読み流す感じでした。
    嶽本野ばらってこんな感じの文章書くんだってちょっと意外でした。井上荒野さんの本はまだ読んだことないな。あとは、この人らしいなーと思いながら楽しみました。

  • 青森にみんな行く。
    実際にみなさん青森まで旅して描いたらしい。
    青森に行きたくなる。太宰治も読みたくなるな。津軽。

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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