左京区七夕通東入ル (小学館文庫 た 21-1)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087093

作品紹介・あらすじ

京都を舞台にした理科系男子との不思議な恋
学生の街・京都を舞台に、かけがえのない時間と仲間たち、ほっこりと育まれる等身大の恋を描く。甘酸っぱい記憶を呼びさますたまらなくキュートな青春恋愛小説。

単行本刊行時、多くのメディアから注目を集め、『ダカーポ最高の本2010』では「女子読み恋愛小説第1位」に選出された話題作の待望の文庫化。
2012年4月刊行の単行本『左京区恋月橋渡ル』は本作の姉妹編。

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台に繰り広げられる、理系男子との恋愛、平和?ある意味刺激的?なキャンパスライフ。勉強、恋愛、将来のこと、悩みはいっぱいあるけど、目の前のことに全力に取り組んで生きている登場人物のみんながとっても愛おしくなります。
    個人的には、理系男子たっくんがかなりタイプなので、めちゃくちゃ不器用だけど、そこが可愛らしくてキュンとしました。
    がっつり胸キュンはないですが、若くて甘酸っぱい青春が味わえます。また夏に読みたいです。

  • もうちょい大学生のキュンが入っているかと思ってしまっていたがために、少し物足りなさを感じてしまった…

  • 一気に読んでしまった。
    実際の生活で他人の恋バナ聞くのは苦痛だけど、本だとそうでもない。
    数学科の人間は変人が多いと聞くけど、たっくんみたいな人本当にいるのかな。解像度が高かった。
    オシャレな文学部(笑)ってのはどうなんだろう。あまりピンとこない。

  • 前に読んでから、だいぶ間が空いてしまったので、恋月橋を読む前に再読。
    あの辺りに住んでたから、それだけで評価も上がるけど、その懐かしさを出汁にしながら、花とたっちゃん、山根と安藤の物語を楽しんだ。

  • 恋模様の果てしなく若者像の物語ですね。自由奔放な束縛が1番引っかかる、でも常にそうなる状況を作る花が初めて本気で好きになるたっくん。お互い言い出せず、自分から飛び込むのに壁を見つけてしまう、それを越せない花。でも4月に出会えて12月に恋人同士になるとか、掛かりすぎちゃうの。自分から行かない行けない言うてるけど情報収集はピカイチ。あっ相手を落とすとかそんな技はないのかな。就職は決まったがやりたい事見つからずモヤモヤしてます。プライベートは充分やり切った切った大学生活思うけど、折り返しページで未だ進展しない

  • こんな大学生になりたいな〜って憧れを抱きながら中学生の頃から何回も読み返してきた本。
    不器用なたっくんからのたまにくるキュンが最高です

  • 再読。京都が舞台の小説はなんだか惹かれてしまう。京都に住む大学生の恋愛小説。柔らかい雰囲気で読みやすい。たっくん好きだな〜。最近は恋愛小説を読めなくなっていたけど、さらっと読めるから良かった。

  • 瀧羽さんの小説はいつもタイトルが個性的です。
    これは、京都を舞台にした、大学生の恋愛小説。
    オシャレが大好きな、文学部4回生の花の恋物語。

    「七月七日の朝にブルーベリーをこぼしたおかげで、わたしはたっくんにめぐりあった。」

    なんて純粋で可愛いお話なんだろう。
    花は、同じ高校だったアリサとその彼氏修治の主催する合コンに参加して、たっくんこと龍彦に出会います。
    寮生活をする理学部のたっくんと、同じ寮生の友人ヤマネとアンドウ。
    三人セット、プラス花の四人で、タコパに花火、学祭、飲み会。
    もう青春そのものって感じです。
    京都の町を散策したくなります。

    たっくんをどんどん好きになる花。「数学バカ」の壁が立ちはだかるけれど、焦ってもどうしようもない。二人の距離が縮まらない。
    一体たっくんのどこがいいのと言われるけれど、たっくんの良さは私にしかわからない。
    恋ってそういうものですよね。
    これ、ピュアすぎて、泣けます。
    ブルーベリーのような甘酸っぱい恋。

    こんな素敵な学生時代の思い出は、色あせずにいつまでも心の片隅にあり続けてほしいです。

  • 大学生のピュアな恋愛。
    ほっこりしました。

  • 大学時代は特別なことがあってもなくても後から振り返ると青春そのものという気がする。このお話は京都を舞台にしたそんな青春のひとこまを描いており、読んでいて懐かしいような、当時の日々に戻ったような感覚だった。内容は異なるが『のだめカンタービレ』といったドラマ(漫画)も好きだった私にとっては、この小説はとても面白かった。

    • IKFさん
      さてさてさん、こんにちは!
      こちらこそいつもありがとうございます。陰ながらさてさてさんのレビューのファンでしたので、直にコメントをいただき、...
      さてさてさん、こんにちは!
      こちらこそいつもありがとうございます。陰ながらさてさてさんのレビューのファンでしたので、直にコメントをいただき、感激しております。
      実は、こちらの作品、さてさてさんのレビューを拝読してから気になっていたものでした。期待通りの面白さで大変良かったです。ありがとうございます。「リアルな京都の街の描写が、青春のリアル度をさらに演出している」というさてさてさんの分析、なるほど!と思いました。大学時代、振り返ると全部ひっくるめて良いですよね。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
      2022/01/17
    • さてさてさん
      IKFさん、ありがとうございます。
      IKFさんとは、結構好みの本が重なるように思いますので、レビューを楽しみにしております。最近では青山さ...
      IKFさん、ありがとうございます。
      IKFさんとは、結構好みの本が重なるように思いますので、レビューを楽しみにしております。最近では青山さんの「赤と青とエスキース」のレビューを早々にあげられていらっしゃいましたよね。私、三冊セットでしか読めないので青山さんについては、既に既刊を読んでしまってあと二冊出していただくまで読めないというジレンマがあり、IKFさんがレビューされているのを見て羨ましいというか、自分で自分に課した足枷を恨めしく思いました(笑)。ブクログの場ってこうやって読む本の刺激のし合いができるのも良いですね。
      こちらこそ、今後とも引き続きましてどうぞよろしくお願いいたします。
      2022/01/17
    • IKFさん
      さてさてさん、ありがとうございます。さてさてさんの読書の幅には及びませんが、私もさてさてさんと好みの本が似ているような気がしておりました。3...
      さてさてさん、ありがとうございます。さてさてさんの読書の幅には及びませんが、私もさてさてさんと好みの本が似ているような気がしておりました。3冊セットのルールを徹底されていてすごいです・・!青山美智子さんの新刊が早くもう2冊出て、さてさてさんの「赤と青のエスキース」のレビューを楽しみにしていますね!これからも魅力たっぷりのさてさてさんの本棚を参考にさせていただきます。改めてどうぞ宜しくお願いいたします。
      2022/01/18
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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年、『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、デビュー。
著書に『ふたり姉妹』(祥伝社文庫)のほか、『ありえないほどうるさいオルゴール店』『女神のサラダ』『もどかしいほど静かなオルゴール店』『博士の長靴』『ひこぼしをみあげて』など多数。

「2023年 『あなたのご希望の条件は』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀧羽麻子の作品

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