- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094087475
作品紹介・あらすじ
昭和の時代。福岡にある、小中高一貫のカトリック系女子校・恵和女学院中等部。公立の小学校から入学した文子は、「下から」の同級生たちに何かとコンプレックスを感じていた。そんな文子の親友である七美も、「あとから入学」組だが、ふしぎな魅力でクラスのなかでいいポジションを築いていた。ある日、文子は、七美には瓜二つの妹で夕美という一卵性双子がいて、目の前にいるのが当の夕美であることに気付かされ、ショックを受ける。少女とその親友と彼女の双子の妹、というふしぎな三角関係を端正な筆致で描く快作。
感想・レビュー・書評
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百合っぽい帯だけど中身はそうでもない。
青春もの?少女の成長譚?
いいんだけどさー……ただうざいんだよね -
帯の感じで完全に百合モノかと思って読んでたら、思春期女子の面倒くささが前回の青春ストーリーだった。
見に覚えのあることがたくさん書かれてて途中胸が痛かった。
確かに見ようによっては百合っぽいけど、あたしはあえて青春系に分類します。 -
解説:瀧羽麻子
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2012/8月中旬読了。もっと少女っぽい作品かと思ってなかなか食指が動かなかったーではなぜ購入したのかも謎だが、まあそれも出会いーのだが、思ったよりずっと良かった。
少女の葛藤、嫉妬、羨望、大人になってもなお持て余しがちな感情が、キレイなだけでなくリアルに繊細に描かれている。
主人公たちがまだ学生なので書かれているストーリー自体はそう複雑ではないが、懐かしさと憧憬、いや、憧憬というほどでもないかもしれないが、高校生時代に戻りたいような、そんな気持ちになった。
同じ著者の、もう少し年齢が上の女性が主人公の作品があれば、ぜひ読んでみたい。