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- Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094087512
作品紹介・あらすじ
長年にわたって動物と人間を見つめてきた羽仁進が、六千年をこえる文明の歴史を作り上げてきた人間のエネルギーを、5幕のドラマとして描き出した歴史読物の増補改訂版。「人間の歴史は、欲望と正義の織りなす不思議な織物のようだ」「歴史をここまで推し進めてきたのは、人間が生物としてもつ、とび抜けた能力であった」ととらえ、史上三回目の大きな危機に直面する人間に、「明日はあるのか」と問い直す。そして、文明そのものが原因となっている現在の危機を乗り越えるには、過去の人間がしてきたことを本気で調べ直す必要があると語る。
感想・レビュー・書評
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世界史の大きな流れが分かりやすく語られていでて、良書だと思います。著者の博識にも脱帽しました。動物ものの映画監督だけあって、動物への愛情の深さも感じました。
著者によれば、孤立した文明は、長い時の流れの中にあって大きな進化(変化)を見せない。例えば、エジプト文明やインダス文明、更にインカ、マヤ、アステカ文明しかり。一方、異なる文明が接触し、交流するところでは、お互いの文明が刺激し合い、急激に発展していくとのこと。ただし、どちらのタイプの文明がより満ち足りた生活を提供ているのか、どちらの文明がより優れているのか、優劣を付けるのは難しいというのが著者の考え方のようです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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