尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 132
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087536

作品紹介・あらすじ

1985年8月12日。あの日航機事故から四半世紀が経つ。男たちが語るにはそれだけの「時間」が必要だった-。群馬県・藤岡市。変わり果てた家族と対面した体育館で遺族は茫然とし、うろたえ、絶望した。息子たちはそれでも目を背けたくなるような肉塊と向き合った。時は流れ、やがて、彼らも自身も父親になった。愛する者を突然亡くした体験を家族たちはどう乗り越えたのか。ノンフィクション作家・門田隆将が日航機事故で父を失った息子たちを訪ね、描き出した遺族たちの不屈の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 2017/ 10/17生々しい描写、飛行機事故の恐ろしさ、悲しさを描いている。★5

  • 横山秀夫さんの「クライマーズハイ」を読んだことで、日航機墜落事故に興味を持ち、本書を拝読するに至った。
    1985年に起きた同事故は、私が生まれる前の事故であったが、事故の大きさから何度も耳にしたことのあるものである。
    当時のニュースや報道は見たことはないが、本書を読むことにより、事故の凄惨さや悲惨さがリアルに感じられ何度も涙した。
    愛する家族を突然失ったら、絶望で目の前が真っ暗になるだろう。
    だか、家族の遺体を持ち帰る為に、奮闘する遺族たちの姿は、日本人の持つ強さを感じさせてくれるものであった。

  • 大切な人を突然奪われる不条理。
    平時は自分とは遠いことのように感じるけれど、それは本当に突然、ある日足音もなく訪れる。

    このような不条理に直面したときに、いつかそこから立ち直り、より良い人生を生きるためには何が大切なのだろうか?

    あの事故で家族を失った少年が、大人になり結婚し家族を持つ喜びをひしひしと感じている。「普通の家族団欒を過ごせることが何よりの幸せ」と語る言葉の重みは、あの悲劇で受けた彼の衝撃を分かることなど決して出来ないけれど、家族を持つ一人の父親となった私の中にずっしりと深く残った。

  • 事故の遺族の苦しさが胸に迫ってきて、つらかった

  • 単行本時とはメインタイトルが変わっている。
    事情を知ると、色々意味深…。

  • 日航機墜落事故の遺族たちに取材したノンフィクション。特に「残された息子たち」に焦点を当てている。

    中学生でありながら、母の代わりに父の遺体確認に赴いた少年、一度に両親と妹を失い、弟とふたりきりになった高校生、父親を探すために、自ら検視に加わった歯科医師兄弟。

    著者のまえがきにあるように、「息子たち」が思いを語ったものはこれまで少なかったように思う。
    「男の子たち」が語るものは、たしかに「女の子たち」が語るものとは少し違うのかもしれない。

  • 1985年の日航ジャンボ機墜落事故で父親を亡くした当時子供だった遺族が大人となり、その当時のことについて語ったノンフィクション。
    愛する家族が突然この世を去るという事故の不条理さ、その後の遺族の苦悩、事故の悲惨さが伝わってくる文章で、著者の取材力・表現力の確かさを感じられた。
    家族について考えさせられた作品。

  • 何年経っても思い出す。というか、また思い出した。
    当時(というか当日)、藤岡までしか開通していなかった関越自動車道を通る深夜バスに乗り帰京した私は初めての長距離バス、渋滞、深夜の新宿駅の人の多さに圧倒され、くたくただった。
    バブルの頃…夏の暑い日のことだった。生まれて初めて深夜のテレビを見た。どのチャンネルも同じことをくりかえしている報道特別番組だったと思う。

    壮絶な事実はことばを越えていった。そして今を生きている人たちの事実に、ことばがない。

  • ドラマも本も泣けました。犠牲になられた方の人生の重みを事故当時以上にかんじました。人生は何が起こるかわからない、一生懸命生きていきたいです。

  • 日航機事故の被害者側から見た作品。

    家族が被害にあって、どん底の状態から
    事故後四半世紀がたって、力強くいきる家族の物語。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『崖っ淵に立つ日本の決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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