- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094087574
作品紹介・あらすじ
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は"執事兼運転手"の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか?」-暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに事件の謎を解き明かしていく。二〇一一年ベストセラー一位のミステリ、待望の文庫化。書き下ろしショートショート『宝生家の異常な愛情』収録。
感想・レビュー・書評
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大金持ちの警察官の上司、部下。
ひとりは見せびらかし、ひとりは隠す。
しかし、富豪刑事のように金に飽かせて事件を解決する訳ではない。
それも面白いのに…
基本は、執事が事件を解決する。安楽椅子探偵ってヤツやな。
テレビで知ってるんで、北川景子ちゃんを思い浮かべながら…
お嬢さんを媒介にして、話聞くだけで事件を解決するのは凄いけど、話す方にも正確さは必要やん。
という屁理屈抜きにお嬢さんと執事のやり取りは楽しめる。
別に、そんな忙しい仕事せんでもええのに…と思いながら…
私なら、謎解かんでもええから、ずっとディナーしときたい!
スイスイ読める!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
10年前位の本屋大賞受賞作品。
表紙からも窺えたが非常にポップで軽やかなコメディよりのミステリーだと感じた。
ミステリーという部分ではそこまでの面白さは感じないのだが、キャラ設定とコメディ要素が抜群なのでその辺りを大きくカバーしている気がした。
なんか漫画みたい。
周りの人に聞くと昔ドラマ化されており、そちらを観ていた人の方が圧倒的に多かった。
確かに映像化に向いている作品だなと思った。
最近重たい作品ばかり好んで読んでいたせいもあり、非常に楽しめた。 -
麗子と影山のコミカルなやり取りが微笑ましかったです。6つの事件を次々と解決していき、テンポ良くサクサク読めました。読み心地、爽やかでした。
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ドラマを数話見て、面白かった記憶があり、
読んでみました。
気軽に読めるミステリーで、
笑える部分もあり、
読みやすかったです。
改めてドラマ見たくなりました。 -
ドラマ化もされた作品。
ユーモアあふれる文体に、意外としっかりした謎解きあり。
それぞれの登場人物のキャラクターもしっかりしていて、読みやすいですね。
・殺人現場では靴をお脱ぎください
・殺しのワインはいかがでしょう
・綺麗な薔薇には殺意がございます
・花嫁は密室の中でございます
・二股にはお気をつけください
・死者からの伝言をどうぞ
の6編。 -
久しぶりの東川篤哉さん。
この明るく楽しい感じが好き。
次々と殺人事件が起きてサクサク解決していくというあり得ない話だけど、軽く楽しめた。
ドラマも見てみれば良かったかなぁ。 -
'22年5月30日、Amazon audibleにて。東川篤哉さん、2冊目。
「谷根千ミステリ散歩」と比べて、より楽しめた、かな…謎解き、というよりは…登場人物の個性とコメディタッチの展開を楽しみました。
登場人物も多くないし、ミステリーとしてもさほど難しくなく…audibleで「聴く読書」を楽しむのに丁度いいタイプの小説かも、と思います。以前読んだ赤川次郎さんの「三姉妹探偵団」シリーズや、最近聞いてる知念実希人さんの「天久鷹央」シリーズなどとも共通するライト&ポップさ!これはこれで、大好きです。
でも…やはり、そろそろ「本格」が欲しくなる、なぁ…トホホ╮(╯_╰)╭ -
軽めな謎解きなので、推理物としては物足りない人も多いかも。その分サクサク読めるので初心者も手を出しやすいのは◯。
ぼくが思う本書の最もすごいところは、単純な謎解きを金持ちの「ご令嬢」と生意気な「執事」が行うことで、一種のコンテンツ化に成功したことですわ。これを普通の刑事が解くのであれば単調なミステリーとしてここまでヒットしなかったでしょう。
ガリレオしかり、謎解きする人の魅力って、下手したら謎のネタ以上に重要なんだなと認識しました。 -
ミステリーとして読むよりコメディーとして読めば面白いのでは。大富豪のお嬢様も厳密に考えると、そんな言葉遣いはしないだろうな、という感じ。テレビドラマも話題にはなったようだが、見ていないのに桜井翔の印象が強く、本の中の執事が桜井に見えてしょうがない。他の方も書いていたが、小説の印象では桜井では絶対にない、と反論しながら読んでしまった。
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謎解きも面白いが、何よりキャラクターが立っていて、コメディとして読める。
風祭警部と麗子、麗子と影山の掛け合いが、テンポよくて思わずニヤついてしまう。
ドラマを先に見ていたので、配役はドラマのイメージで読んだけれど、原作でも違和感なくピッタリ。
残酷な描写もなく、軽く読めるので、ミステリの箸休めとして読むのもおすすめ。
著者プロフィール
東川篤哉の作品





