- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094087574
作品紹介・あらすじ
令嬢刑事×毒舌執事コンビの傑作ミステリ
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な『宝生グループ』のお嬢様。
『風祭モータース』の御曹司である風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。
大豪邸に帰ると、地味なパンツスーツからドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件にぶちあたるたびに、その一部始終を相談する相手は”執事兼運転手”の影山。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」
暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく――
2011年本屋大賞受賞の大人気ミステリ。
書き下ろしショートショート収録!
【編集担当からのおすすめ情報】
麗子と影山のコミカルなかけ合いが楽しい!
ちょっとウザい(!?)麗子の上司、風祭警部にも注目です。
全部で6つの難事件――果たしてあなたはいくつ謎を解けるか麗子&影山とともに挑んでみてください。
単行本未収録のショートショートもお楽しみに!
感想・レビュー・書評
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2011年本屋大賞受賞作。
初心者向け軽快なミステリー。
次々と起こる難事件。事件を追う国立(くにたち)署刑事で世界的企業グループの令嬢の宝生麗子。その執事で類稀なる洞察力を持つ影山の推理により解決へと導かれる。
麗子の上司でセクハラが甚だしい風祭警部がうざ愛すべきキャラで、麗子との絡みが笑える。
♫カメレオン/King Gnu(2022)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大金持ちの警察官の上司、部下。
ひとりは見せびらかし、ひとりは隠す。
しかし、富豪刑事のように金に飽かせて事件を解決する訳ではない。
それも面白いのに…
基本は、執事が事件を解決する。安楽椅子探偵ってヤツやな。
テレビで知ってるんで、北川景子ちゃんを思い浮かべながら…
お嬢さんを媒介にして、話聞くだけで事件を解決するのは凄いけど、話す方にも正確さは必要やん。
という屁理屈抜きにお嬢さんと執事のやり取りは楽しめる。
別に、そんな忙しい仕事せんでもええのに…と思いながら…
私なら、謎解かんでもええから、ずっとディナーしときたい!
スイスイ読める! -
ユーモアたっぷりの娯楽ミステリー。
まさかの地元が舞台。うれしくなっちゃいました。
執事影山の毒がたまりません。一発目の暴言で、あれこんな感じなのと思わずニヤニヤ。
パターン(安楽椅子探偵というらしいです)がわかるだけにドキドキはしないのですが、主たる3人の次が知りたいですね。リラックスしたいときに読んでみよう。 -
この本は、連作短編推理小説なので1話1話ごとに事件の内容が異なっており、読みやすいので推理小説を初めて読む方や推理小説が好きな方、推理小説に興味がある方などにオススメです‼️また、宝生麗子と宝生家の執事・影山のやり取りもとても楽しめました。収録されているストーリーの中でも第六話『死者からの伝言をどうぞ』を読んでいて、児玉絹江を殺害した犯人が秘書の前田俊之だった事に正直驚きが隠せなくなりました。
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10年前位の本屋大賞受賞作品。
表紙からも窺えたが非常にポップで軽やかなコメディよりのミステリーだと感じた。
ミステリーという部分ではそこまでの面白さは感じないのだが、キャラ設定とコメディ要素が抜群なのでその辺りを大きくカバーしている気がした。
なんか漫画みたい。
周りの人に聞くと昔ドラマ化されており、そちらを観ていた人の方が圧倒的に多かった。
確かに映像化に向いている作品だなと思った。
最近重たい作品ばかり好んで読んでいたせいもあり、非常に楽しめた。 -
麗子と影山のコミカルなやり取りが微笑ましかったです。6つの事件を次々と解決していき、テンポ良くサクサク読めました。読み心地、爽やかでした。
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ドラマを数話見て、面白かった記憶があり、
読んでみました。
気軽に読めるミステリーで、
笑える部分もあり、
読みやすかったです。
改めてドラマ見たくなりました。 -
ドラマ化もされた作品。
ユーモアあふれる文体に、意外としっかりした謎解きあり。
それぞれの登場人物のキャラクターもしっかりしていて、読みやすいですね。
・殺人現場では靴をお脱ぎください
・殺しのワインはいかがでしょう
・綺麗な薔薇には殺意がございます
・花嫁は密室の中でございます
・二股にはお気をつけください
・死者からの伝言をどうぞ
の6編。 -
久しぶりの東川篤哉さん。
この明るく楽しい感じが好き。
次々と殺人事件が起きてサクサク解決していくというあり得ない話だけど、軽く楽しめた。
ドラマも見てみれば良かったかなぁ。 -
軽めな謎解きなので、推理物としては物足りない人も多いかも。その分サクサク読めるので初心者も手を出しやすいのは◯。
ぼくが思う本書の最もすごいところは、単純な謎解きを金持ちの「ご令嬢」と生意気な「執事」が行うことで、一種のコンテンツ化に成功したことですわ。これを普通の刑事が解くのであれば単調なミステリーとしてここまでヒットしなかったでしょう。
ガリレオしかり、謎解きする人の魅力って、下手したら謎のネタ以上に重要なんだなと認識しました。