わたくしが旅から学んだこと (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 117
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088069

作品紹介・あらすじ

一九五九年から一九九〇年まで三一年間続いた大人気テレビ番組『兼高かおる世界の旅』で、ナレーター、レポーター、ディレクターなど、何役も務める。取材した国は約一五〇か国にものぼり、「私の人生のほとんどが仕事であり、旅だった」といま著者は振り返る。「去る者は追わず、来る者は選べ」「旅は女性を美しくする」「贅沢が文化を、余裕がアイデアを育てる」など、数々の旅から得た人生観は、オリジナリティーにあふれ、強くて、優しい。多くのメディアで話題の大反響エッセイが、待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • 兼高かおるさんの31年続いた長寿旅番組「世界の旅」を観たことはありませんでしたが、興味があって読みました。独身女性ひとり旅の先駆者の様な人で、品があって華やかで、それでいて飛んでいてステキです。

    海外での数々の旅では、日本をアピールする為に着物や真珠を身に付けたり、現地の民族衣装を身に付けたり。。なんだか私の普段のスタイルに似ていて、郷に入れば郷に従う旅に魅了されました。今でこそ、こうした女性はいるかもしれないけれど、戦後にこうした女性ということで注目されたのだと思います。でも容姿端麗で、強靭な体力と精神力があったのも、当時の過酷な海外旅行に挑み安定した視聴率をGetできたのかもしれません。そして何よりも独身貴族ならではの自由な生活スタイル!これがすごく素直で共感できて楽しかったです。80歳を過ぎても学ぶ気持ちがあって、旅に出かけられるのも素晴らしい。

    ひとり旅は勇気がなくてできないけれど、いつかしてみたいな~。女ひとり旅をしちゃう人や憧れている人、必見の本です。

  • 書店で懐かしくなり思わず手に取った文庫本。
    兼高かおる『わたくしが旅から学んだこと』(小学館文庫)読了。
    『兼高かおる世界の旅』は日曜日の朝の番組で、小中学生の頃に時々観ていたことを思い出します。
    「世界で最も経験のある航空会社パンアメリカンの協力を得ました。」とナレーションが入り、『飛行機に乗ってみたいなあ』と思ったものです(パンナムは2008年に運航停止)。
    番組では、芥川隆行が聞き役で兼高かおるが世界各地の話題を紹介していました。ちなみに芥川隆行は「芥川節」といわれる独特の口調で水戸黄門や大岡越前などのナレーションもやってましたよね。
    本書によれば、番組は1959年12月から1990年9月まで約31年間も続いたそうです。この本は、もともと2010年に出版された本で、それを文庫化したもの。
    ひとことでいえば、旅の楽しみ方と引退後の生き方を綴った本で、兼高かおるの旅の極意と人生訓が爽やかに語られています。
    1959年なんていうと、小生が生まれた年で、当時は海外旅行など滅多に行けない時代だったと思いますが、兼高かおるは、番組取材とはいえ、カメラマンと2、3人で世界各地に行っていて、さぞかし大変だったろうなと感じました。
    この本では、サルバドール・ダリ(1959年)、ケネディ大統領(1962年)、チャールズ皇太子(1978年)と対談した写真が掲載されていたり(もちろんエピソードも)、ボルグ(1985年)とテニスをした経験が紹介されています。すごいですよねえ。
    話はあの番組の口調さながら口語調で綴られていますので非常に読みやすかったです。
    いろいろ人生訓が語られるのですが、その中で印象に残ったくだりを2つ紹介します。
    まずは、その昔、ヨーロッパで出会った、アルバイトをしながら旅をしていて、現地の人間をばかにしていた日本人大学生と出会って。
    「大学生ならば同じ学生や、知識レベルの高い人たちとも付き合ってみるべきです。
    わたくしは出会った人々のおかげで、世界を見る目、日本を見る目を育てることができたので、ぜひ皆さんにもいい出会いをしてほしいのです。」[p.98]
    これは旅に限らず、どんなことにも当てはまるのではないでしょうか。大学生の皆さん、ぜひ参考に。
    次は、人生三分割論。
    「人生。
    最初の3分の1は、あとで世の中の役に立つようなことを習う。
    次の3分の1は、世のため、人のために尽くす。
    残りの3分の1は、自分で好きなように使う。
    きっちり3分の1ずつとはいかないまでも、わたくしは人生をこのような三分割で考えています。」[pp.5-6]
    このように書いてはいますが、62歳で番組が終わって『さあ、残りの3分の1を楽しもう』と思いつつ、すでに20年が経過し、「最後の3分の1にとっくに入っているはずだったのに…」[p.159]と嘆いています。
    そういえばこんな話も紹介されています。
    1960年に、アメリカ・アリゾナ州の砂漠のど真ん中にできた街に取材に行った話です。
    その街の名を「サンシティ」といい、55歳以上の人しか住めない街でした。
    兼高かおるはそこを老人村と表現していますが、これは今話題のCCRCの先駆けですよね。兼高かおる自身も書いていますが、アメリカでは50年も前に老後のくらし方への模索が始まっていたということで、これは興味深く読みました。
    そうそう、「兼高かおる世界の旅」旅の必需品なんてのも写真付きで紹介されていて[pp.136-137]、『なるほどなあ』と思いました。
    というわけで、昨年末から読み始めて今日読了。
    『帳簿の世界史』があまりに濃い内容だっただけに、軽く楽しく読めましたし、新年最初に読み終わった本としてはGOODでした。

  • 先駆的な女性で、とっても素敵です!
    ”美の追求が文化を、時間的な余裕がアイデアを育む!”

  • ある世代以上に海外への憧れを運んでくれた「兼高かおる世界の旅」。与えられたチャンスは生かし、逃したものもあったけど、それも運命と受け入れる柔軟な考え方が素敵。巻末解説はヤマザキマリさん。

  • 1959年から1990年まで続いた「兼高かおる世界の旅」の兼高かおるさんのエッセイ。
    前半は世界の旅を始める前のエピソード。
    後半は世界の旅が終わった後のご自身の活動等に関して。年齢を重ねあえてご自分の多少弱い部分にも包み隠さず書こうとされているのかも知れない。
    テレビ番組を作る舞台裏等の記述あり。当時のテレビ番組は面白かったなぁ(懐古主義)

  • 人生経験豊富な方なので、言葉に深みと重みがありました。

    旅が中心の人生で学んだことが、シンプルに綴られている。所々、はっと刺さることがありました。

    文庫本でコンパクトなので、2日あれば読めます。

  • 兼高かおるさんの「わたくしが旅から学んだこと」、2010.9刊行、2013.3文庫化の本です。昭和3年生まれの兼高さん、今年88歳、綺麗で元気でお洒落で楽しい日々のことと思います(^-^)私がこの本から学んだことは、「笑顔は世界中、どこでも通じる共通言語」でした(^-^)

  • 私は「兼高かおる世界の旅」を一度も見たことがなかったけど、ラジオで林原めぐみさんが好きだった番組として話していたことをちゃんと覚えていて、こうしてこの本に出会えたのは良かったと思う。

  • 2014.2.16

  • 2013/08/23頃読了。
    カンボジア旅行中に読みました。
    旅行中に読むにはとてもいい本だったと思う。
    すべてに納得できるわけじゃないけど、素敵だなと思う考え方があった。
    身軽にいろんなところに行ってみたいな。

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著者プロフィール

1928年、神戸市生まれ。1959年から1990年まで、テレビ番組『兼高かおる世界の旅』(TBS系)をナレーター、ディレクター兼プロデューサーとして製作。取材国は約150か国、地球を約180周、1年の半分を海外取材に費やした。1986年から2005年まで、「横浜人形の家」館長を務めた。外務大臣表彰、菊池寛賞、文化庁芸術選奨、国土交通大臣特別表彰など受賞多数。1991年紫綬褒章受章。現在、日本旅行作家協会名誉会長、淡路ワールドパークONOKORO「兼高かおる旅の資料館」名誉館長、東京都港区国際交流協会会長などを務める。著書に『わたくしが旅から学んだこと』(小学館)他多数。

「2017年 『わたくしたちの旅のかたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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