- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088175
作品紹介・あらすじ
ナイス!おっさんコメディー奇跡の小説化
バツイチ子持ちの大黒シズオ、41歳。
”本当の自分”を探すため会社を辞めるが、
朝からゲーム三昧で父親に怒鳴られ、高校生の娘・鈴子には借金。
バイト先でもミスを連発し、年下の店長に説教される毎日だ。
そんなある日、「とうとう見つけちゃった。俺、マンガ家になるわ」――
唐突に宣言するシズオだが…!?
男のロマンと哀愁たっぷりのナイス!おっさんコメディ―。
堤真一主演の映画版を”本気出して”ノベライズ!
【編集担当からのおすすめ情報】
シズオの将来にやきもきする父親の志郎、静かに見守る娘の鈴子、幼なじみのサラリーマン・宮田、マンガ家デビューを支える編集者の村上…。個性的なサブキャラクターたちの視点で描かれるシズオの毎日とは? オフビートなおっさんコメディ、活字版も笑いと共感(?)が満載です!
感想・レビュー・書評
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41歳、自分探し中、漫画家を目指す。できた娘、アルバイトで自分で稼ぎ、留学を目指す。いらつく父親。原稿をボツにし続ける編集者。パン屋を目指す親友。バイト先の若者。
ダメダメとはいえ、まだ笑って見ていられる余裕があるし、娘がいる時点で勝ち組かもと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちょっと主人公に感情移入してしまい、ラストはホッコリした
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ノーテンキと言うか、神経が図太いのか動じない主人公は、面白い。しかし、子供や家庭を考えると出来ない、このギャップが魅力だ。
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タイトルがおもしろそうなので、読んでみました。
すごく、現代チックな小説だなと思いました。
夢を追い続ける人生を選んでも、大変だよと。いろんな光が見えてくることもあるけど、最終的には夢は叶わずに終わっていた。
最後までにいろんなエピソードが散りばめられてはいるけれど、すごくささやかなしあわせを感じさせてくれる小説でした。
なんとも言えないけど、けっこう好きでした。 -
・・・久々に脱力小説。1時間ちょいで読み終えられるあっさりしたものだった。なんともほのぼのというか、危機感0さが良い。堤氏がこのだめオヤジ役という映画をみたくなった。どんな味になるのかが検討つかず、という意味で楽しみ。
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映画のCMで知り、息子とふざけて『俺はまだ本気出してないだけ』と便利に使っていたこのフレーズ。
実際に読んでみるとかなりイタい話。娘と実父という扶養家族がいながら突然会社を辞め、自分探しと言いながらゴロゴロしているだけの毎日。
漫画家を目指すことになっても、自分に甘く、言い訳しながら現実逃避。自分にダメ出ししつつも現状を打破できないシズオの様は、自分の弱い部分を見せつけられているようで、笑っていられなかった。
こんなシズオの生き方でも、周りの人にいい影響を与え、最後はちょっとジーンとくるようなハッピーエンド。救われた。
映画の方が気楽に面白く見えるのかもしれないな。 -
シズオみたいに生きられたら幸せかも。
不覚にも泣いてしまった。