- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088359
作品紹介・あらすじ
さだまさし初の自伝的実名小説、遂に文庫化
昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて,ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。シンガーソングライターとして作家として、家族を巡る珠玉の名作を紡いできたさだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。2012年4月10日、自身の還暦誕生日に上梓された、著者初の自伝的実目小説が遂に文庫化。7月7日からNHKBSプレミアムドラマにて遂に連続ドラマ化(主演・遠藤憲一、脚本・羽原大介『パッチギ!』『フラガール』他)。この夏、日本中の涙を誘います。
【編集担当からのおすすめ情報】
今年7月17日、18日に前人未踏の4000回目のコンサート(武道館)を迎えるさださん。シンガーソングライター、小説家、MCとしてますますパワーアップする氏の記念碑的作品の文庫化です。。
感想・レビュー・書評
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父親との思い出を中心にした私小説。
私も父との思い出を整理してみたいと思った。まだ元気なうちに「ねえ、あの時は実際どうだったの?どういう気持ちだったの?」と聞いてみたい。照れ臭くて多分聞けないだろうが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「さだまさし」という意外な著者名に反応して思わず手に取りました。ずいぶんと大らかな人生を過ごされたお父様の回想録。息子が父を素直に語る事はなかなか難しいと思いますが、本当に記憶に残る出来事が一杯の楽しい方であったようです。文章は歌詞のようにシンプルですが、ファンにはきっと良いのかも。 昔々「道化師のソネット」「主人公」などなどフォークギターを鳴らしていた頃を思い出しました。
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お父様が破天荒だが憎めないキャラクターだったことがよくわかる。そしてエピソードにみなカステラが絡んでいることが面白い。
“それがあなたの人柄でした”って最高の贈り言葉。 -
痛快。幸せな最期。
オープンマインドに生きられれば。 -
さだまさしが父親の危篤をキッカケに昔の思い出を語っていく話。親父さんの破天荒ぶりもさる事ながら、さだまさしの親父を思う気持ちが溢れているのを感じた。人付き合いに恵まれていると言えば良いのか、笑うところもあり、ドキドキする部分もあり、もうダメかまだ頑張れるかみたいなところもあり。
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歌手さだまさしさんがお父様の生き様をつづった小説。『かすていら』『ちゃんぽん食べたか』とNHKでドラマ化されていたので、何となくお父様のキャラクター像は描けていたものの、読んでいくうちに何度爆笑したことか!最近はこういう枠にはまらない人が少なくなったような・・・これも時代なんでしょうね。それにしてもとっても魅力的な方ですね(身内だったら考えてしまいますが・・・)。さださんのユーモアもこの環境から磨かれたのか?
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さださんのお父さん、素敵ですね。頑固なお父さん像に人間の真の強さと美しさを見ました。
私もこんな強さと美しさを持ちたい。自分の未熟さに恥ずかしさをおぼえました。 -
ドラマ「ちゃんぽんたべたか」が良かったので、前作の原作からと読んでみた。
さだまさしが父親の危篤に際して、破天荒だったが愛されたお父さんのエピソードを思いだし綴る・・・という小説なんだけど、本当にいろんなエピソードが時系列もばらばらで語られるので正直読みづらかった。
そして人間関係が濃い。
兄弟同然、親子同然、みたいな関係もいっぱい出てきてこちらもこんがらがってくるような・・・。 -
歌手・さだまさしが亡くなった父との思い出を綴った本。
偉そうに何か言われるのが嫌いで、融通が利かないのを嫌う、破天荒だがみんなから愛されていた父。
さださんの宝なのだろう。