苦しまない練習 (小学館文庫 こ 22-3)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088939

作品紹介・あらすじ

ベストセラー『考えない練習』、待望の続刊

寂しさ、不満も練習で直せる。
日常生活のなかで簡単に実践できる25のシンプルな心のトレーニングを収録。自ら作ってしまった「悩み多き自分」と今すぐサヨナラしよう。
ブッダという「古代の偉大な先生」の教えは数多い。
本書はその中でも特に現代社会で役立つメッセージを集め、
わかりやすく実践的なレッスンに進化させた。
ここで示される25の心構えは、
様々な場面で、まさに苦しまない毎日を実現してくれる。
各項目で掲載した人気漫画家・鈴木ともこさんの
書きおろし4コマ漫画が大好評。

感想・レビュー・書評

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  • 『考えない練習』に続いて2冊目。
    こちらの方が、私にはすんなりと入って来た。

  • 最初は人づきあいについて。
    他人に無条件に受け入れられようなどと徒労に終わる執着を持たずに、他人は一定の割合で自分を非難してくるものと弁えて、家族にすら無条件の愛を求めずに自立し、親孝行やパートナー孝行に励んで周囲を安らがせ、友は自分に気付きをもたらしてくれる者を慎重に選んで愚か者とは距離を置き、別れの悲しさをドーパミンの作用と割りきって囚われず、自分の内にある欲や不満や渇愛やエゴを見抜いてこれから身を離すことが必要。

    次に心。
    自分の弱く悪い流されやすい心を治め、善い心がけを大事にし、嘘をつかず、楽に流される逃避は自分に害をもたらす業と見定め、自分の心も意思も思いどおりにはならないアンコントローラブルなものという正しい気付きの下でその不自由さを受け入れ、過去に執着せず未来を妄想せず、今この瞬間の自分に全力で集中するべき。

    最後に自分。
    肉体は内蔵や体液を伴う美しくないものであることを根っこから自覚し、そのような身体の生の状態を感じ、外見へのこだわりを捨て、呼吸を見つめて自らを把握し、欲望への思念は一時の思考的快楽であって痒いところを掻いているだけであると悟り、反射的に出てくる自分可愛さゆえの意見から距離をとり、プライドを捨て、自分も他人も全て死ぬものであると理解し受け入れる姿勢が必要。

    ということ。
    自分の知る原始仏教の本質と通じるものがあり、(「~であーる」や「いやはや、」などの文体はともかくとして)非常に読みやすく意味が入ってきやすい書籍だった。執着を捨てることは解きつつ、親や配偶者への親切を解くなど、 純利論的にどうかと思うところもあったが、概ね納得できた。

  • 気軽に読めた

  • むかーしに買ったものをやっと読破。一つ一つがためになるため時間かかった。

  • ・苦しまない練習は、煩悩を捨てる練習。とても難しいけどね。

     今やっていることを心の中で常に認知し、ありありと感じること。これが本来の意味での「考えない練習」です。そして実は、これが瞑想なのです。無意識の行為を一切消滅させていく、この時間を増やしていくと、そのまま修行者になります……。~

     私も含めて、修行をしたことがない人は、座禅や瞑想によって「無我」になれるということを、心の底から信じることが難しいのではないでしょうか?そして、何かをしている時も、心には、後悔や心配が渦巻いて、集中できていないのではないでしょうか?瞑想への第一歩は、今していることを意識して、意識できることを拡張することのようです。

     歳をとって、つまらないミスが多くなりました。まさに、何かをしているときに、そのことに集中できず、他のことを考えているからのようです(^^ゞ

     私のような凡人にとっては、世俗的な欲求を断絶するってことの方が苦しいかも。

  • 1

  • 『考えない練習』につづいてこちらも。いちばん心に残ったのはLesson17「この瞬間を生きる」だった。「過去も未来も考えるな、今を生きるのが大事」という主張はこのテの本だと常套手段だが、「過去の美しい思い出も未来への期待も、苦しみを生み出す元凶である」との指摘にはハッとさせられた。大事なのは、今何をするかだけなんだ。2冊読んで、だいぶ気持ちがラクになった。

  • 釈迦の言葉を(超約的な)現代語訳にし、現代人にもわかりやすい内容で伝え、更に解説を加えているという本。釈迦の時代から人の悩みって同じだし、人の本質というのは良くも悪くも進化しないものなんだな、と思ったりもした。たとえば、「悪口なんて、原始時代から言われているので、当たり前の事なんだ(だから気にしてもしょうが無い)」とか、「周りが何をしてもこちらが心を動かさなければ、攻め手は一切中に入れない」とか、「嫌な思いをするのは、自分の悪行の借金を返しているので、悪行が消えたと思えば気が楽になる」とか、「意識すれば、自然に良くないことは消えていく」とか、「人間の脳は何を手に入れても不満足に陥るという構造的な欠陥がある」とか、示唆に富んだ内容が多く、明日から直ぐに使える内容だな、と思った。良本。オススメ。

  • 仕事で色々あって、目に留まって手に取りました。

    著者がちょっと前にテレビで特集されていたのと、この本のイラストを書いている鈴木ともこさんの本も読んでいました。

    流し読みの1読めなので大まかな感想だが、丁寧に書かれている本だなぁ~って感じと共感できることや、実践してみたいことがいくつもありました。

    また近いうちに読んでみたいと思います。

    各章の最後の4コマ漫画でちょいと癒されました。

  • 2014年3月4日購入。
    2015年5月25日読了。

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著者プロフィール

1978年生まれ。山口県出身。東京大学教養学部卒業。月読寺(神奈川県鎌倉市)住職、ウェブサイト「家出空間」主宰。僧名は龍照(のちに空朴に改名)。住職としての仕事と自身の修行のかたわら、一般向け坐禅指導も行う。執筆活動も手がけ、『考えない練習』(小学館文庫)、『しない生活』(幻冬舎新書)、『超訳 ブッダの言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、多くの著作を持つ。2018年9月に月読寺を引き払い、路上生活者に。11月には修行の旅に出る(現在は音信不通)。

「2019年 『やっかいな人を自分のお城に入れない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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