下町ロケット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
4.44
  • (1821)
  • (1203)
  • (303)
  • (24)
  • (2)
本棚登録 : 8630
レビュー : 1057
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088960

作品紹介・あらすじ

直木賞受賞作、待望の文庫化!

あの直木賞受賞作が、待望の文庫化!

「お前には夢があるのか? オレにはある」

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。

池井戸潤、絶対の代表作
(解説・村上貴史)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 中小企業が大企業の横柄な要求に対して真っ正面から挑む姿がカッコいい。
    あくまで日本産業にロケットを飛ばしてもらいたい、という日本人の誇りや、研究開発で大企業より一歩先により品質の高いモノを作り続けることの大事さを説く姿は、ガラパゴス化している日本経済の突破口になりそう。

    もちろんリスクもあり、家庭もある人たちは安全な稼ぎ方にしたい。と経営方針に不満を持つ。
    日本ロケットの技術研究者としての実績を持つ社長と自分は違う!と。
    若手の価値観だったり、反抗期の娘とぶつかったり、心労が耐えないけど、その情熱が心を熱くしてくれる。

    これを読んだモノ作りの人たちはものすごく鼓舞されたんじゃないかな。

    モノや情報がが溢れる時代で本当に
    必要なことは、大量生産の為のマニュアルや
    コスト削減の効率化ノウハウではなく、
    自分達が作ったもので社会に貢献するぞ、というやる気と、産み出すための知恵と情熱を伝える誠実な態度なのだと思った。

    社長は良くも悪くも、研究員から社長になって現実社会(売上とか権力とか競争とか)と密接に関わることになった。
    今まで夢の実現に集中できる環境で、作るのが楽しくてやり続けていた研究の意義が変わったように思える。
    自分の手でモノを作り出すことで人に、社会貢献という形で影響を与え、それが働く=充実する生き方になる、という信念にたどり着くことになったのかな。

  •  研究者の道をあきらめた主人公が家業の町工場を継ぎ、次から次へと起こる難題を乗り越えながら、夢を追い続ける。

     この本と出会って本当に良かったというのが最初の読後感でした。

     数々の難題を解決していく爽快感と仕事にかける情熱を丸ごと一冊味わい尽くした感じがしました。

     終わりに近づくにつれ、何回か涙腺が緩み、一人で読んで良かったです。

     明日からの仕事をちょっと頑張ってみようと思うのでした。 

  • 普段は恋愛モノかミステリーしか読まない私ですが、
    人に勧められて読んでみました。

    読後の第一印象は、スッキリ爽快!!
    これぞ男のロマン!!って感じですね。
    夢を追い続けるって素敵だなって思えました。

    ロケットに全く興味が無くても、
    普段、恋愛モノしか読まなくても
    存分に楽しめると思います!
    なにせ、私がそうでした(笑)

    夢のある大人になりたい皆さまに、
    ぜひ読んで欲しい1冊です。

  • 図書館

    池井戸作品の悪役は秀逸。
    本当にイライラしてしまい、何度か手が止まった。
    成功する為には、絶対に譲れない信念と、信じて支えてくれる周りの人たちと、些細な仕事でも手を抜かず、大きな仕事が来ても慌てる必要のない設備投資、目先の利益より数年先を見越した決断と、信念に裏打ちされた夢などなど。
    何より、殿村さんのように上を信じ支える人間が、組織に居てくれるとありがたいなと思った。

  • 先端技術を有する町工場の佃製作所は、いつしか社内一丸となってロケットエンジンの部品納入のために奮闘する。
    主人公の佃航平は元研究者で、打ち上げ失敗を理由に職を辞して父親の会社を引き継ぐ。
    大手納入先から取引を打ち切られたり、特許侵害で訴えられたり踏んだり利蹴ったり。
    プライドを持って仕事をしていく姿勢、相手企業や銀行との折衝など、読み応えある。特に帝国重工のテストのところなんかはスカッとする。
    あっという間に読み終えた。宇宙開発ってどうしてこんなに夢があるのだろうか。

  • 良書!!
    素晴らしい(*^^*)

    これまた会社の方からお借りした。
    難しいから時間かかるよ?と貸して頂いたが、とんでもない!

    自分の会社に居るような人物が何人も登場する。
    居るよ、こういう阿諛追従型の人間(^_^;)

    それから自分達の技術力の矜持を大切にする人。

    スカッとジャパンじゃないけど、心の底からスカッとする!

    そうだよ、もっと仕事って誇りを大事にしないと!
    うちの会社のトップに読んでもらいたい一冊だ!
    素晴らしい!!

    • もおりいさん
      本棚にはあれどまだ読めていませんでしたが、読み始めてみようと思います。
      本棚にはあれどまだ読めていませんでしたが、読み始めてみようと思います。
      2017/11/23
    • bmakiさん
      是非とも(*^^*)実生活はなかなか上手くいかないことが多いですが、本の世界はスッキリ良い気分にさせてくれるのではないかと思います(*^^*...
      是非とも(*^^*)実生活はなかなか上手くいかないことが多いですが、本の世界はスッキリ良い気分にさせてくれるのではないかと思います(*^^*)
      2017/11/24
  • 「技術」にはエンジニアの情熱が刻まれており、特許はその想いを守るもの。しかし、それは理想であって、厳しい現実社会では、お金や権力で理想はゆがめられ、身勝手な「ご都合」が泥臭く渦巻く。バルブテストに不合格だった理由を見つけていくところなど、なかなか楽しめた。最後の打ち上げシーンの余韻がさわやか。気持ちよく読める一冊。

  • 熱い!序盤少し物足りない感じもあったのですがそこから終盤までは圧巻でした。男のロマンのような物が感じられます。

  • エンジンを専門に販売する中小企業の社長、佃は、かつてロケットのエンジン開発の研究をしていた。
    その経験を活かし、バルブの特許を取得したが、その技術を巡って大企業からの挑戦状。
    そのほか、大口顧客からの契約取消、特許侵害の訴訟を受けるなど、様々な大きな問題に社員全員で立ち向かっていく。

    対峙する大企業の中には、いけ好かない人もいるが、プライドを持って仕事に取り組む人もいる。
    社内には社長の方針に反発する社員もいる。
    誰が悪い、良いということはなく、それぞれの立場で意見を主張しているだけなのだが、その人間模様に読み応えがある。

    一気に読んで、最後には感動の結果!
    面白かった!!

  • ドラマを数年前に観て、いつか読みたいと思っていた本でした。
    研究者から、町工場の経営者となった主人公が、大企業を凌駕する発明を生み出したことがきっかけで、自身の夢をもう一度追いかけるチャンスに出会う。
    しかし、会社は赤字もあるし、特許は理不尽な訴訟にもなるし、夢よりも現実を追いかける若者も出てくる。
    しかし、不器用ながらも誠実な主人公、そのひたむきなもの作りへの情熱を応援し、支えてくれる人たちに出会い、困難を乗り越えていく。

    真っ直ぐな想いは強い。正しいことを正しいという気持ちよさがある素敵な作品でした。

全1057件中 1 - 10件を表示

下町ロケット (小学館文庫)のその他の作品

下町ロケット ハードカバー 下町ロケット 池井戸潤

池井戸潤の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

下町ロケット (小学館文庫)に関連する談話室の質問

下町ロケット (小学館文庫)に関連するまとめ

下町ロケット (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする