下町ロケット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088960

感想・レビュー・書評

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  • これでもかというくらいにややこしい困難に襲われるのが苦しかった。ややこしい困難のあとのハッピーエンドだからこそ単純に言い表せない爽快感を味わえる。ハッピーエンドって単語も違和感。

    現実離れした物語はよく見かけるけど、下町ロケットはコテコテに仕事の話。仕事してるような気分になる。現実離れしていないから、このややこしい困難が他人事とは思えなくて作品に入り込めた。

    長いものに巻かれていく生き方をするのは他人にいいように使われてしまうから、今までがそうだからとかではなくて最善策を見つけていかないといけないなと思った。
    佃社長がハッピーエンドになったのは人とのつながりがあってのことだったから、人間関係は大事にしないといけないなぁと思った。

  • 佃社長の夢を諦めないひたむきさに感動した。緊迫感のある展開に引き込まれた。

  • 3年ぶりに再読。中小メーカーの佃製作所が三菱重工モデルの帝国重工相手に挑む。幾多の困難にも怯まず、前向きな佃プライドに清涼感を覚えた。

  • 周回遅れだが、文庫になったということで購入し、一気読み。
    当然面白かったです。
    半沢直樹の様なドンデン返しがある面白さではなく、奇跡に向けて少しずつ仲間が形成され、みんなで達成する、スポーツに似た素晴らしさ。

  • うん、やっぱり最高です‼︎
    間違いなし‼︎
    これからも頑張れ佃製作所〜。

  • 文句無しに面白く、スカッとする読後感が堪能出来る傑作である。

    タイトル通り、下町の町工場が国産ロケット開発に関わる物語であるが、そこまで至る道程たるや!

    池井戸潤の『空飛ぶタイヤ』にも描かれていた大企業のエゴがたっぷり描かれており、その大企業に立ち向かう町工場・佃製作所の社員達が眩しい限りだ。胸のすくような結末と共に勇気がもらえる物語。

    日本は昔からもの作りで経済発展を成し遂げて来た国である。日本人特有の手先の器用さ、真面目さが日本のもの作りを支えて来たのだが、近年は単金の安さから、もの作りの場は海外に流出し、挙句、国内のもの作りの場は空洞化しつつある。こうした近視眼的な選択を行ったのは多くの大企業であり、今こそ本書に描かれる町工場のような中小企業が立ち上がるべき時なのかも知れない。

    第145回直木賞受賞作。

  • ロケット開発の夢に敗れ、町工場佃製作所の社長となった佃航平。
    商売敵に訴えられ、取引先を失う中、ロケットに関する独自技術の特許技術をめぐって大企業に挑み夢の実現に向けて社員たちと闘っていく。
    池井戸潤さんらしい気持ちの良いストーリーだった。

  • 元、宇宙科学開発機構の研究者だった主人公の佃航平が夢に向かって進む奮闘劇。自身の失敗により研究者としての道を諦め、父親が残した町工場の佃製作所を継ぎ社長となる。会社経営の赤字、小型エンジンの特許侵害、敵会社との絡み等などピンチな場面が多くなってくるが、航平と共に佃製作所の面々が立ち向かっていく姿には勇気をもらえる。社員に支えながらも今度は技術者としてまた夢を追う姿が素晴らしい。幾つになっても夢を持っていてもいいんだと励まされる作品。佃製作所に就職したくなっちゃいます。

  • 夏休みのお供の読書本。
    ドラマを見ていたが、原作初読み。
    逆にこれが良かった。

    下町工場がロケット部品の開発に挑戦する、、
    テーマが壮大でカッコいいが素人にはバルブシステムが、特許が、と出てきてもチンプンカンプン…

    ドラマの映像で見ていたので、なんとなくあの部品?とか加工がどうの、とかイメージがしやすかった。
    また濃い役者さんばかりだったので、原作のほうに役者さんの顔を浮かべながら読み、、

    夢だったロケット開発から追い出された、負け組の佃がもう一度夢に挑戦する。
    大企業にやり込められそうになっても信念を曲げず実直に仕事にむかう姿は、日本人の心にブッ刺さる!!

    さすが第145回直木賞受賞作!

    さいごに、
    ドラマの財前がめちゃカッコいい!原作はそんなに…

  • 研究者として挫折し中小企業の経営者になった佃が信念を貫き自分のいる場所で夢を叶える痛快な物語。
    仲間の大切さと仕事に夢を持つことの素晴らしさを感じる良書。

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著者プロフィール

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞。主な作品に、「半沢直樹」シリーズ(『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』『アルルカンと道化師』)、「下町ロケット」シリーズ(『下町ロケット』『ガウディ計画』『ゴースト』『ヤタガラス』)、『空飛ぶタイヤ』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』『民王』『民王 シベリアの陰謀』『不祥事』『花咲舞が黙ってない』『ルーズヴェルト・ゲーム』『シャイロックの子供たち』『ノーサイド・ゲーム』『ハヤブサ消防団』などがある。

「2023年 『新装版 BT’63(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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