下町ロケット (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 9612
レビュー : 1139
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088960

作品紹介・あらすじ

直木賞受賞作、待望の文庫化!

あの直木賞受賞作が、待望の文庫化!

「お前には夢があるのか? オレにはある」

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。

池井戸潤、絶対の代表作
(解説・村上貴史)

感想・レビュー・書評

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  •  研究者の道をあきらめた主人公が家業の町工場を継ぎ、次から次へと起こる難題を乗り越えながら、夢を追い続ける。

     この本と出会って本当に良かったというのが最初の読後感でした。

     数々の難題を解決していく爽快感と仕事にかける情熱を丸ごと一冊味わい尽くした感じがしました。

     終わりに近づくにつれ、何回か涙腺が緩み、一人で読んで良かったです。

     明日からの仕事をちょっと頑張ってみようと思うのでした。 

  • 中小企業が大企業の横柄な要求に対して真っ正面から挑む姿がカッコいい。
    あくまで日本産業にロケットを飛ばしてもらいたい、という日本人の誇りや、研究開発で大企業より一歩先に、より品質の高いモノを作り続けることの大事さを説く姿は、ガラパゴス化している日本経済の突破口になりそう。

    もちろんリスクもあり、家庭もある人たちは安全な稼ぎ方にしたい。と経営方針に不満を持つ。
    日本ロケットの技術研究者としての実績を持つ社長と自分は違う!と。
    若手の価値観だったり、反抗期の娘とぶつかったり、心労が耐えないけど、その情熱が心を熱くしてくれる。

    これを読んだモノ作りの人たちはものすごく鼓舞されたんじゃないかな。

    モノや情報が溢れる時代で本当に必要なことは、大量生産の為のマニュアルやコスト削減の効率化ノウハウではなく、自分達が作ったもので社会に貢献するぞ、というやる気と、産み出すための知恵と情熱を伝える誠実な態度なのだと思った。

    社長は良くも悪くも、研究員から社長になって現実社会(売上とか権力とか競争とか)と密接に関わることになった。
    今まで夢の実現に集中できる環境で、作るのが楽しくてやり続けていた研究の意義が変わったように思える。
    自分の手でモノを作り出すことで、人に社会貢献という形で影響を与え、それが働く=充実する生き方になる、という信念にたどり着くことになったのかな。

  • 周回遅れだが、文庫になったということで購入し、一気読み。
    当然面白かったです。
    半沢直樹の様なドンデン返しがある面白さではなく、奇跡に向けて少しずつ仲間が形成され、みんなで達成する、スポーツに似た素晴らしさ。

  • うん、やっぱり最高です‼︎
    間違いなし‼︎
    これからも頑張れ佃製作所〜。

  • ものづくりの楽しさ、それが完成し大きなロケットの一部となり空高く舞い上がった時の感動はエンジニアにとって欠かせないものだと感じた。

    佃社長の言葉から

    「仕事っていうのは二階建ての家みたいなもんだと思う。
    一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。それが二階部分だ。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。」

    本当にその通りだと思った。

  • 爽快逆転劇。
    でもそれまでの過程で結構イライラというか嫌な気分になって少し苦手
    読み終わった後はすっきり?というか、どこまでモヤモヤはない。けど過程でモヤモヤしたなーーーーって残る

  • 中小企業っぽい泥臭さや一生懸命さが
    報われるところに感動した
    人間真面目に愚直に生きるのが
    大切だということを気付かさせてくれる

  • やはりスカッとする。憎たらしい相手はとことん憎たらしく描かれていて、苦渋を舐めつつも最後に勝利した時の晴れやかさといったらない。
    中小企業の社長目線で話が進んでいくため空飛ぶタイヤと少し似ている印象もうけた。

  • ずいぶんと昔に読んだ記憶があったけど、ドラマで話題になっていて再読。半沢直樹シリーズ然り、勧善懲悪を体現したような池井戸潤の小説は、いつだって前向きな気持ちにさせてくれるし、まっすぐ生きることの眩しさを教えてくれます。

  • 様々な困難をどんどん乗り越えて、達成する気持ち良さ!!!!

    帝国重工の対立組へ論破する佃製作所の社員の気持ち良さ!!!!!

    夢に向かって仲間と一緒にがんらるアツさに感動した。

    ふつうに考えれば選択肢は沢山あるけど、会社の意向や、社長の存在、様々なことが絡み合って、選択肢は一つになってしまう、それを達成しなければいけない難しさも感じた。

    最初は義務感で読んでいたけれど、だんだんのめり込んでいってしまいました。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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