下町ロケット (小学館文庫)

著者 : 池井戸潤
  • 小学館 (2013年12月26日発売)
4.44
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  • レビュー :1040
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088960

作品紹介

直木賞受賞作、待望の文庫化!

あの直木賞受賞作が、待望の文庫化!

「お前には夢があるのか? オレにはある」

研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。
男たちの矜恃が激突する感動のエンターテインメント長編!
第145回直木賞受賞作。

池井戸潤、絶対の代表作
(解説・村上貴史)

下町ロケット (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 中小企業が大企業の横柄な要求に対して真っ正面から挑む姿がカッコいい。
    あくまで日本産業にロケットを飛ばしてもらいたい、という日本人の誇りや、研究開発で大企業より一歩先により品質の高いモノを作り続けることの大事さを説く姿は、ガラパゴス化している日本経済の突破口になりそう。

    もちろんリスクもあり、家庭もある人たちは安全な稼ぎ方にしたい。と経営方針に不満を持つ。
    日本ロケットの技術研究者としての実績を持つ社長と自分は違う!と。
    若手の価値観だったり、反抗期の娘とぶつかったり、心労が耐えないけど、その情熱が心を熱くしてくれる。

    これを読んだモノ作りの人たちはものすごく鼓舞されたんじゃないかな。

    モノや情報がが溢れる時代で本当に
    必要なことは、大量生産の為のマニュアルや
    コスト削減の効率化ノウハウではなく、
    自分達が作ったもので社会に貢献するぞ、というやる気と、産み出すための知恵と情熱を伝える誠実な態度なのだと思った。

    社長は良くも悪くも、研究員から社長になって現実社会(売上とか権力とか競争とか)と密接に関わることになった。
    今まで夢の実現に集中できる環境で、作るのが楽しくてやり続けていた研究の意義が変わったように思える。
    自分の手でモノを作り出すことで人に、社会貢献という形で影響を与え、それが働く=充実する生き方になる、という信念にたどり着くことになったのかな。

  •  研究者の道をあきらめた主人公が家業の町工場を継ぎ、次から次へと起こる難題を乗り越えながら、夢を追い続ける。

     この本と出会って本当に良かったというのが最初の読後感でした。

     数々の難題を解決していく爽快感と仕事にかける情熱を丸ごと一冊味わい尽くした感じがしました。

     終わりに近づくにつれ、何回か涙腺が緩み、一人で読んで良かったです。

     明日からの仕事をちょっと頑張ってみようと思うでした。 

  • 良書!!
    素晴らしい(*^^*)

    これまた会社の方からお借りした。
    難しいから時間かかるよ?と貸して頂いたが、とんでもない!

    自分の会社に居るような人物が何人も登場する。
    居るよ、こういう阿諛追従型の人間(^_^;)

    それから自分達の技術力の矜持を大切にする人。

    スカッとジャパンじゃないけど、心の底からスカッとする!

    そうだよ、もっと仕事って誇りを大事にしないと!
    うちの会社のトップに読んでもらいたい一冊だ!
    素晴らしい!!

  • 「技術」にはエンジニアの情熱が刻まれており、特許はその想いを守るもの。しかし、それは理想であって、厳しい現実社会では、お金や権力で理想はゆがめられ、身勝手な「ご都合」が泥臭く渦巻く。バルブテストに不合格だった理由を見つけていくところなど、なかなか楽しめた。最後の打ち上げシーンの余韻がさわやか。気持ちよく読める一冊。

  • 熱い!序盤少し物足りない感じもあったのですがそこから終盤までは圧巻でした。男のロマンのような物が感じられます。

  • エンジンを専門に販売する中小企業の社長、佃は、かつてロケットのエンジン開発の研究をしていた。
    その経験を活かし、バルブの特許を取得したが、その技術を巡って大企業からの挑戦状。
    そのほか、大口顧客からの契約取消、特許侵害の訴訟を受けるなど、様々な大きな問題に社員全員で立ち向かっていく。

    対峙する大企業の中には、いけ好かない人もいるが、プライドを持って仕事に取り組む人もいる。
    社内には社長の方針に反発する社員もいる。
    誰が悪い、良いということはなく、それぞれの立場で意見を主張しているだけなのだが、その人間模様に読み応えがある。

    一気に読んで、最後には感動の結果!
    面白かった!!

  • とても感動した。少し震える感じかな。自分もロケットとか宇宙に関わりたいとすら思わせてくれる話だった。

    こういう技術を持つ中小企業って凄いなぁと思うし、こうやって社員が熱くなれるというのも凄い。人とか、人の想いって大事だなぁと思う。良い話だ。

    久しぶりに★5つ!

  • 主人公は宇宙工学研究の道をあきらめ、都内にある実家の佃製作所を継いでいた。
    ところが、大口取引先から突然の取引停止!
    さらにハイエナ大企業から、言われなき言い掛りの特許侵害で訴えられ!

    倒産の危機に瀕しながらも、大企業と特許をめぐる大攻防を繰り広げる町工場の感動物語!


    以上、そんな内容の、映像化もされた有名作品です(^-^*)/

    ずっと前から気になってた作家さん&作品でしたが、間違いなく面白い予感があったので勿体無くて読まずにいました(^^)
    でも、そんな予感を更に上回る綿密な内容・読者に与える勇気と元気の壮大さ・そしてすっかり魅了されるハラハラドキドキからの大感動は、凄まじいまでに神懸かっていました!

    これは映像化したくなるのも、作家や作品が有名になるのも当然の神作品ですし、直木賞受賞が真っ当過ぎて嬉しくもなります!
    2作目を読むのが楽しみですし、池井戸さんを読み尽くすのが楽しみ(*^-゜)⌒☆
    毎年、新たに夢中になる作家さんに巡り会っていますが、今年は早くも池井戸さんに会えて幸せです。でも勿体無いので、少しずつ読んでいくつもりO(≧∇≦)o

  • ドラマで見ていて原作も有名でしたがなかなか読む機会がなく。
    はじめての池井戸潤作品でした。

    読んで見て、ノベライズか?と言わんばかりにドラマは忠実に作ったんだなぁと思えるほど映像を思い出しながら読めました。
    そういう意味では登場人物をもイメージしやすく読みやすい。
    その他にもドラマ化されている作品が多くありますが、なるほどと思いました。

    本職の人達からすると、賛否があったりするのだろうか。
    わかりませんが、素人目では非常に気持ちいいロマン溢れる作品だったと思います。
    大きく整備された綺麗なビルで働く社員もカッコいいですが、小さい町工場の油にまみれ、時に怒鳴り声が響き、人と人が近く、風通しがよすぎて寒いくらいだと笑えるそんな現場。
    かっこいいなぁと思う。

    佃製作所の夢と、帝国重工の夢と、ベクトルは違えど到達したいものは繋がっている。
    機械では真似できない人の手仕事や、佃品質に惚れ込む財前の男気も気持ちの良さがあって痺れる。

    ドラマで見ていたからというのもあるが、ロケット打ち上げのシーンはやっぱり手に汗握るというか、頑張れ!飛べ!と応援したくなる。

    わかりやすい正義と悪。
    地道に頑張っている人達がいて、虐げられたり、搾取されたりする。現実は苦しい。
    だからこそ、実際難しいってと冷めた目で見ることもできますが、小説だからこそ気持ちよくなれる。
    正直者は馬鹿を見るといいますが、不器用でも正直者がやっぱり正しいということを噛み締められる。
    機械工学などのロマンと人情物と、どちらも楽しめる作品だった。

  • 半沢直樹の原作者で有名な池井戸潤さんの著作。
    主人公は元ロケット開発者でありエンジニア。数年前のロケット開発のプロジェクトに失敗し、その責任を負い職を辞して、父が経営していた小さな町工場を継いだところから物語は始まる。

    少し前に、本書のドラマをやっていた気がする。

    THE大衆小説という感じである。すいすい読める。

    そんな大企業を悪く書かなくてもっ、と思ってしまう。
    大企業として帝国重工(○菱重工がモデルだと思われてる)が正にヤクザみたいに書かれている。
    この大企業に立ち向かう主人公率いる下町の町工場という構図で、わかりやすいけれども。

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