土門 拳 古寺を訪ねて 東へ西へ (小学館文庫 G と- 2-4 VISUAL SERIES)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094114249

作品紹介・あらすじ

土門拳の眼がとらえた寺院建築・仏像・庭園を凝縮した迫力ある写文集。

──ぼくは被写体に対峙し、ぼくの視点から相手を睨みつけ、そしてときには語りかけながら被写体がぼくを睨みつけてくる視点をさぐる。そして火花が散るというか、二つの視点がぶつかったときがシャッターチャンスである。バシャリとシャッターを切り、その視点をたぐり寄せながら前へ舞えへとシャッターを切って迫っていくわけである。(「車椅子からの視点」本文190ページ) 戦前から車椅子生活になっても続けた古寺巡礼。シリーズ4冊目は、全国を撮り歩いた中から藤原三代の栄華・中尊寺、敬愛した夢窓国師ゆかりの永保寺、日本第一の建築と称賛した三仏寺など傑作を名エッセイとともに収録。 巻末で、写真家西川孟氏が、“人生の師”と助手時代を回想。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    <斑鳩から奈良へ>
    戦前戦後を通じ40年にわたって古寺を撮り続けた土門拳。
    不世出の写真家の眼が見つめた日本の仏像や寺院建築のもつ美しさと強さを、ポケットサイズで最大限に再現するビジュアルシリーズ。
    文字通りのライフワークより、法隆寺・東大寺・浄瑠璃寺を中心に、奈良の寺々をめぐったカラー・モノクロ写真計93点を収録。
    自ら胸を打たれたものだけにカメラを構え、クローズアップして撮影した土門拳不朽の名作と、彼が好んだ寺や仏像の魅力を記した名エッセイを収めた古寺案内・大和編。

    <奈良西ノ京から室生へ>
    昭和14年、はじめて室生寺を訪ねて以来40年近い歳月を古寺巡礼に費やした土門拳。
    車椅子になっても撮影を続けた彼のライフワークより、クローズアップ写真を中心に選り抜き、写真家としての目が光る名エッセイとともに大和の古寺をガイドする。
    ポケットサイズながら迫力に満ちたビジュアルシリーズ第2弾。
    天平文化の精華・薬師寺と唐招提寺、仏教伝来の地・飛鳥の里、土門拳が愛してやまなかった室生寺をはじめ、奈良の寺々をめぐったカラー・モノクロ写真100点を収録。巻末に土門たみ夫人の語り下ろし回想記を掲載。

    <京・洛北から宇治へ>
    渾身のクローズアップ写真と、写真家ならではの感性溢れるエッセイ。
    古寺を訪ねる土門拳のビジュアルシリーズ第三弾「京都編」。
    神護寺と高山寺、西芳寺、東寺と三十三間堂、平等院など、仏像・庭園・建築…京都の奥深い魅力を凝縮した一冊。
    40年におよぶ古寺の作品から厳選した広隆寺弥勒菩薩像をはじめ、カラー・モノクロ80点を超える写真を収録。
    巻末で写真家藤本四八氏が若き日の土門拳を回想する。

    <東へ西へ>
    戦前から車椅子生活になっても続けた古寺巡礼。
    シリーズ4冊目は、全国を撮り歩いた中から藤原三代の栄華・中尊寺、敬愛した夢窓国師ゆかりの永保寺、日本第一の建築と称賛した三仏寺など傑作を名エッセイとともに収録。
    巻末で、写真家西川孟氏が“人生の師”と助手時代を回想。

    [ 目次 ]
    <斑鳩から奈良へ>
    法隆寺と斑鳩(五重塔の邪鬼;聖徳太子は生きている)
    東大寺と平城京(東大寺について)
    浄瑠璃寺と石仏(ぼくの古寺巡礼)

    <奈良西ノ京から室生へ>
    薬師寺
    唐招提寺
    飛鳥の里と南大和の寺
    室生寺と室生の里
    土門の思い出(土門たみ)

    <京・洛北から宇治へ>
    神護寺と高山寺(小川義章師のこと)
    西芳寺と洛北・洛西(西芳寺と夢窓疎石)
    東寺と三十三間堂(観智院の和釘)
    平等院(平等院について)
    若き日の土門拳(藤本四八)

    <東へ西へ>
    中尊寺とみちのく(中尊寺―形あるものは亡びる)
    勝常寺と東国
    永保寺と近畿(開創者は夢窓国師)
    三仏寺と西国(投入堂登攀記;車椅子からの視点)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 土門拳の、写真に対する思いが書かれている記述があり、そこに感動をおぼえました。
    そこからまた彼の写真への見方が変わった。
    永保寺、三仏寺投入堂、中尊寺…行ってみたいです。
    写真は相変わらず素晴らしいです。

  • 2008/9/17 7&yにて購入。
    2012/7/7~7/11

    久しぶりの古寺巡礼シリーズ。自分に芸術センスが備わっているとは思わないが、写真に感動するとはどういうこと何だろうか。基本的には構図(視線)しかないはずなのだが。でも、間違い無く土門拳の写真には心を揺さぶる何かがある。今夏、久しぶりに山形を訪れる予定なので、酒田にある土門拳記念館を訪ねてみよう。

  • 土門 拳 / 小学館 (2002/02)

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著者プロフィール

1909年、山形県酒田市生まれ。1935年、日本のグラフ・ジャーナリズムを切り拓いた「日本工房」に入って以来、足かけ45年にわたり、「報道写真家」として激動の日本を記録。「絶対非演出の絶対スナップ」を標榜して、徹底的なリアリズム手法で被写体に迫り、『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『風貌』『古寺巡礼』など不朽の名作を数多く残した日本を代表する写真家である。

「2023年 『土門拳の東寺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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