Story Box1

著者 :
  • 小学館
3.10
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本棚登録 : 68
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094120011

感想・レビュー・書評

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  • 新しく発見したシリーズもの

     最初の「誤飲(仙川環)」は既読。イマイチだったな。

     次の「「誤飲」について・第1回」はエッセイ? なんか意味不明。

     さらに「夜行(森見登美彦)」は全く意味がわからない。オカルトなのかな。しょうもない。

     そして、これからあとは一話完結ではなく続きもの。一気にこのシリーズ借りているからいいけれど、リアルタイムだと次が出る頃には忘れてるんじゃないかと余計な心配するなぁ。

     まずは居なくなった金持ち老人「救出(笹本稜平)」。そして、アルツハイマーの親と同居する「命名(久保寺健彦)」。教場からの作品、というか教場の最初の話「初任(長岡弘樹)」と続く。

     とにかくおもしろいのが「ザ・キャビネット(室積光)」。国家危機に突然公けにされた第二内閣だって。続きが楽しみ。なお、この作品は、目次では「返信、金脈」の次なんだが、実際には「初任」のあとに位置している。?不思議?

     そして、新しい作家さんに続く。「返信(野島伸司)」は女子高生五人一気自殺のメールが担任に届くという筋。続きが楽しみかな。

     「金脈(岳本野ばら)」は犬の首輪を外し回る老人が主人公。今回は導入編かな。

     自分でも驚くほどのめり込んだのが「小太郎の左腕(和田竜)」。馬上の武将の活躍は、学生時代にむさぼり読んだ三国志を思い出す。そういえば、ここ数年この手の話は読んでなかったことに気づく。次がもっとも楽しみな作品だ。

     ラストは「狗賓童子の島(飯嶋和一)」だが、文体が合わずにパス。

     続いてボリウム2いくぞ!

  • 連載になっていて、話が途中で途切れ、大変読みにくい。中には面白そうな話もあっただけに残念。

  • 森見氏の作品が載っているということで読んでみた。
    が、大好きな阿呆系ではなくて、きつね系の話だった。残念。
    でも、今まで読んだことのない作家さんの作品を読めてよかった。

    和田竜氏の作品が面白かった。
    「のぼうの城」を読んでみたくなった。
    「返信」もおもしろかった。

    2011-61

  • ¥265(送料込み)=中古品。

  • 文庫の連載って面白い。好きな作家が少なくても文庫だと買いやすくていいと思う。読みきりをもっと増やしてもらえればなお良い。

  •  「誤飲(仙川環)」と「夜行(森見登美彦)」は完結。その他は連載です。さすが連載を前提に書いているだけに創刊本の本書を読めば、つづきが気になって仕方がない。良くできた連続ドラマのように止められない状態になりそうです。

     森見登美彦氏の「夜行」はいつものほのぼのした妄想系ではなく、『きつねのはなし』と同じくちょっと不気味な妄想系です。

     森山大道氏の写真もなかなか良い味を出しています。

  • 覚えてられるかなあ・・?
    バラエティにとんで結構よさそう。しばらくは様子見だな。

  • タイトルになってる「誤飲」
    短い話だけどどんでん返しがちゃんとあって
    「そーだったのか!」って感じです。

  • みなさんのレビューを見て、即買いました!
    森見登美彦さんが好きなので楽しみです^^

  • 購入:2009/10/11、読了:2009/12/11

  • 読み切りと思いきや連載誌…
    毎月読むのは結構大変

  • 「尾道」―夜行―

  • 文庫形式の文芸雑誌。
    各作品のカラーがバラバラで、詰め合わせというよりチグハグという印象がする。対象読者が見えない。
    仙川と森見は短編連作、他は連載第一回。vol.2では2話ばかり並ぶことになりそうだが、いいのだろうか。
    好きな作家の作品を一刻も早く読みたいというので無ければ、単行本化を待った方が吉かと。
    雑誌方針で二文字のタイトルで統一したらしいが、余計な真似するなと言いたい。

    以下個別評価。

    仙川環 『誤飲』 ★★☆☆☆
    新創刊の巻頭がこれか…安っぽい15分サスペンスドラマ。

    森見登美彦 『夜行』 ★★★☆☆
    良い意味で背筋が気持ち悪くなるホラー。『きつねのはなし』の雰囲気。
    前半は少し不思議程度だが、後半から一気に狂気の坂を転がり落ちていく。
    僕がホラー慣れしてないせいかもしれないが、素直に怖かった。
    最後は投げっ放しでもどかしい。今後の話で補完されていくことを期待。

    笹本稜平 『救出』 ★★★☆☆
    正当派の刑事物になりそうな第一話。
    主人公は「落とし」に秀でた一課特殊班の刑事。
    事件の中心となりそうなのは失踪した一人暮らしの老人、及び彼と唯一交流のあった少女。
    手堅い構成と安定した文章のお陰で、安心して読める。
    導入としてはまずまず。程よく手掛かりも提示され、続きが気になる。

    久保寺健彦 『命名』 ★★☆☆☆
    認知症になり二十代になったつもりの父親と、彼に振り回される息子。
    コミカルに味付けされているが、合間合間から認知症の重さが顔を覗かせている。
    今後どう料理していくのか楽しみ。展開によっては化けそう。

    長岡弘樹 『初任』 ★★☆☆☆
    それまでの仕事を辞め、警察学校に入校した男の話。現時点では可もなく不可もなく。

    室積光 『ザ・キャビネット』 ★☆☆☆☆
    悪乗りが完全に空回り。クソつまらん。我慢して2/3ほど読んで放棄。

    野島伸司 『返信』 ★★☆☆☆
    自殺を試みる少女達が、最後に担任にメールを送る。
    5人の独白形式のメールが、そのまま各話になる様子。連載という形式にマッチしている。
    独白の内容は、良く言えば等身大の少女を描いている、悪く言えば稚拙でありきたり。

    嶽本野ばら 『金脈』 ★★☆☆☆
    ヒッピーの祖父と、それを信奉する高校生の孫娘。
    祖父の主張が不快、少女の思考が年齢の割にあまりに幼稚…というか馬鹿。
    それでもそれなりに読んでしまったのは、文章が面白いからだろうか。

    以下未読
    和田竜 『小太郎の左腕』
    飯嶋和一 『狗賓童子の島』

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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