素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 84
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094181012

感想・レビュー・書評

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  • いやまったくこれは「エンタメ・ノンフ」以外に分類不能でしょう。高野秀行さんが「横綱」と評していただけのことはある。資料や関係人物を徹底的に取材し、かつ、自分の目で確かめる、その熱の入り方はすごいが、対象は「ラジオ体操」。「あたーらしーいーあーさがきた」のアレである。高野さんも書いているけれど、なにも都内全部のラジオ体操の集まりを回ることはなかろうに。しかも一緒に足踏みまでしちゃって。不思議な人だなあ。

    普通のジャーナリストなら「ラジオ体操は軍隊から生まれたもので報国が目的だった」などと見てくれのいい結論でまとめそうなところだが、著者は違う。あくまで朝のラジオ体操で出会った人たちの実感にこだわるのだ。当然、おさまりのいい結論なんかない。そこがとても信頼できる気がすると同時に、ま、脚光を浴びることはないだろうなあとトホホな気持ちになる。この人の著作は帯で村上春樹が絶賛したのに(しかも二回も)そこそこしか売れなかったそうだ。かく言う私もこれが初めて。遅ればせながら他のも読んでみよう。

    • niwatokoさん
      高野さんが絶賛していたのですごく気になってましたが、村上春樹もとは! やっぱり気になります。どれから読んだらいいかしら? たまもひさんがほか...
      高野さんが絶賛していたのですごく気になってましたが、村上春樹もとは! やっぱり気になります。どれから読んだらいいかしら? たまもひさんがほかのも読まれたらまた感想をきかせてください~。
      2013/04/26
    • たまもひさん
      今のところ、「趣味は何ですか?」「結論はまた来週」「弱くても勝てます!開成高校野球部のセオリー」の三冊を確保しています。これまであまり注目し...
      今のところ、「趣味は何ですか?」「結論はまた来週」「弱くても勝てます!開成高校野球部のセオリー」の三冊を確保しています。これまであまり注目してなかったけれど、たくさん本が出てるんですね。

      いつもつたない感想を読んでくださってありがとうございます。またおいでくださいね(^^)
      2013/04/26
  • 毎朝6:30に取りつかれたようにラジオ体操をする人を「ラジオ体操人」と呼ぶ。どんな人たちがはまっているのかを書いてくれるのかと思いきや、そのような記載は最初と最後の章だけであり、中の8章中6章ではラジオ体操の歴史を延々と語られている。正直、歴史の記載が長すぎて、飽きた。

    ラジオ体操の起源は、アメリカの保険会社が保険者を死なせないために、健康になってもらおうと作成した体操である。それを米国で保険の調査をしていた簡易保険の逓信省の役人が日本に持ち帰り、日本放送協会と組んで始めたものだという。
    ちなみに、現在のラジオ体操は改訂版の第三版目(戦後の)とのことだ。さらに東京23区内で年中無休でラジオ体操を実施している会場が266か所(1996年)もあるようだ。参加者は高齢者中心。音楽がなると自然に体が動いてしまうのだそうだ。

    ラジオ体操は本気でやると汗をかくぐらいになると、聞いたことがあるが、そんなにまじめにやったことが無いのでわからない。

    私も年を取ったらラジオ体操をやっているのかなぁ。やだなぁ。

  • 別にラジオ体操はすばらしくはないよね。

  • なぜかラジオ体操にはげむ人々とその成り立ちにせまる。。べつにせまらなくても誰も困らないけど、作者は気になってしまったらしい…。

    なんか憎めないテーマ、登場する人々はどこかコミカルで哀愁さえ漂う。昭和が少し違って見えるかも。なんとも言えない「しょうもなさ」が好きです。

著者プロフィール

ノンフィクション作家。1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家に。開成高校野球部の奮闘を描いた近著『弱くても勝てます』がベストセラーに。
『ご先祖様はどちら様』で小林秀雄賞受賞。

「2015年 『損したくないニッポン人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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