FREEDOM フットマークデイズ 1 (1) (ガガガ文庫 ふ 2-1)
- 小学館 (2007年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094510072
作品紹介・あらすじ
"死の星と化した"地球。巨大月面ドーム都市「エデン」の中、生き延びた人々にとって最上の価値は"平穏"。「みんな好き勝手やり始めたら、エデンなんてすぐ崩壊しちまう。我慢を覚えるのもオトナへの第一歩なんだろ、きっと」「オトナってつまんないねぇ」。オトナになることに全く気乗りしないカズマ、タケル、ビス。三人の微温の日々は、謎のポンコツ三輪ビークルと出会った瞬間、制御不能の加速を始めた。日清カップヌードルのTV‐CFとの連動で話題のOVAシリーズ『FREEDOM』と対をなす青春フューチャーストーリー登場。
感想・レビュー・書評
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OVAではタケルが主人公だったけど、小説版はカズマ視点の話と聞いて気になったので読んでみました。
OVAを見て気になっていたタケルとビスが地球に行った後のエデンの事がメインです。
カズマ視点ということもあり、アニメではあんまり喋っていなかったキャラだけど、こんなにいろんなこと考えてたんだなーとか、クールなイメージがあったけど、結構感情的なんだなーとか思いました。
カズマが運営局に入ったのは、その中で仲間のためにできることをするからなんだということがわかって良かったです。
あとドロワが意外といいやつだった。
もう一度OVA見返したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
印象的なあの日進カップヌードルのCMであり、DVDアニメとなった「FREEDOM」のノベライズ。
著者はタマフルやド腐れ文具野郎で(個人的に)おなじみの古川耕さん。
読むにあったっては原作であるDVDは見てない。
あのCMのことは割りと覚えていたぐらい。
若者が「今の時代って良いの?大人は良いとは言うけど既製品だらけだったり、管理された世界は自分たちの自由を縛り付けているんじゃないか?」ということに悩むさまを描いてる。自由ってなんだ?あと恋愛。
著者である古川耕のファンなのでHIPHOP的なものを出してきたり、リア充は死ね!といった感じはたまらない。
「ほとんどビョーキ」といったワードが出てくるあたりも。
後半が駆け足気味なのが気になった。
個人的には古川耕っぽさが出てる小説だと思う。
ライトノベルで非常に読みやすいし、SFにありがちな読みにくさも殆ど無い。SFというより青春モノ。
古川耕ファンは読むべし。 -
CM→DVD→小説の順で見る。カズマ視点で、アニメでは分からなかった部分が知れて面白い。
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090509(m 090628)
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アニメ版の主人公タケルの友人、いかにもサブキャラクターなカズマが主人公なのだけれども、
カズマという人間の掘り下げと、悩みながら淡々と毎日を生き、派手な事件に遭遇しても
主人公のような振る舞いはしなくカズマなりに行動し、努力する普通の一人の青年の成長物語を、丁寧に愛を込めて描かれている。
派手でなく面白いってすごく難しいし、読み応えがあって本当に凄いとしか言えない。
読まれるべきジュブナイル。
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カズマ視線でのお話。
この小説だけのキャラクターも続々出てきます。
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OVAからハマったほうですが、
カズマの視点から見たFREEDOMもとっても魅力的。
タケルとカズマとビスの位置関係がすごく羨ましい。
タイラにゴッシュ、ドロワ、それに小説オリジナルキャラのダンとフェイス。
どのキャラクターも個性に満ちあふれ、どこかに居そう、と親近感の持てる人たちばかり。
正直最初は文章が簡単すぎない? と首をかしげたこともありましたが、ストーリーはハンパなくハマれます。
いつの間にか愛であふれて次の巻が手に届いた時には泣きそうになった。
青春いっぱいのお話です。 -
カズマくんが格好良い。素敵額男(=デコ助野郎)なのです。
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いつもは作家の文章力で作品選んでますが、これはもう愛だけで一冊読みきってしまいました。
世界観が好き。
キャラクターが好き。
青臭い青春が好き。
文章力?そんなの関係ねぇ!藁
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アニメのほうはまだ観ていないけれども、『あとがき』から察するにアニメ版とは物語進行の主観が違うのか、小説ではカズマの成長ぶりがよく表現されている。 古川氏の文章は比較的直接的な表現が多い気がしたけれども、簡潔で読みやすく、カズマの感情・思考の移り変わりがイメージしやすかった。フロアで(ヒップホップと思われる)音楽を楽しむ人々の光景の描写も良かった。