イメイザーの美術 (ガガガ文庫 は 2-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094510249

感想・レビュー・書評

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  • 可愛い挿絵に惹かれて読んでみました。
    結果、絵は可愛いのにお話は「可愛くない」お話でした。
    いや、可愛いんだけど、描写的に可愛くないというか。

    感触でいうと、メルヘン+スパイス的な教訓をSFで書いて
    しまった印象。
    最後まで読み終わるまで、わけがわからないなとも感じつつ、
    最後になっても腑に落ちない部分と唸った部分がありました。

    自分的には、「大人は子供の”夢”を理解しようとしない」が
    強調されすぎてるかなとも感じました。
    確かにそういう大人もいますが、子供も大人なくして”夢”って
    見れないと思ってます。

    とはいえ大半の人が上記のように思うのは無理もないかもしれない。
    以前衝撃をうけたCMで、子供が何枚も何枚も画用紙を真っ黒に塗りつぶして、
    大人たちはその子が病気かのように心配したり怪しんだりするのですが、
    その子は画用紙を何枚も使って、巨大な「くじら」を描いていた、
    というものでした。

    うん、確かにくじらを描く子がくじらに逢える子になるか、
    くじらを殺す子になるかは大人次第ですねぇ。
    とはいえ、大人を「こう」と決め付けるのは子供を「こう」と
    決め付けるのに等しいとは思います。

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