- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094510843
作品紹介・あらすじ
不老不死を必要とする者の前に、時間商人の助手は白い猫を連れて現れる。本塁打王を争うプロ野球選手・和敏、老いた容貌の少年・健太郎、人気絶頂にある歌手のアツミ。それぞれの理由から老いを止めたいと願う彼らに提示される、時間商人トキタの契約。自分の寿命か金銭を支払えば、トキタは顧客に特別な10年間を提供する。それは老いず、怪我や病気をせず、絶対に死ぬことのない「期間限定の不老不死」。トキタの店に足を踏み入れた瞬間、人々は数奇な運命に導かれ始める-。
感想・レビュー・書評
-
時間を題材にしたことの持ち味がちゃんと活かされてる。
話のまとめ方上手くて唸らされた。
最終章での伏線回収ラッシュは、やっぱり気持ちいいものだね。
この小説を書いている人の正体や、あとがきなど、作品のトータルプロデュースもしっかりなされていてスゴイ。
ちょっと説明的すぎる文章かなって思ったけど、それもまぁ味といえば味になってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
既巻4冊。
1、2、3巻はどれも最後でドキッとする。 -
全体的に野球がテーマなのは何故だろう?
中途の巻ならば分からなくもないけれど、初っ端からここまでこまかく野球の様子を描写したライトノベルというのはちょっとどうなんだろうと思ってしまいました。
私は野球が分かるしとても好きだからついていけるが、これがバスケやバレーだったらと思うと本来のおもしろさがどこかへ行ってしまうくらいの比率で野球描写がある。
謎である。 -
2010/09/19:表紙買い。不老不死を求めるには皆良い人ばかりで、綺麗に纏まりすぎている感はありますが、読後感が良かったです。
-
章立てで話は続くのに、目次が無いことが変だなぁと思ってたら、各章の主人公たちは関連性があって、最終章で一つにまとまる構成となってた。
他にも、「ライトノベル(あとがき含め)なんだから、これってフィクションだよね?ノンフィクションの部分なんてないよね?」と読み手が思ってしまうほどの文体に感嘆しました。
私はこの筆者の前作品である「携帯電話俺」(シリーズ三冊完)は、1で読むのを止めてしまっていたので、今作品の出来具合には大満足。
不満な点としては、三つほど。
ひとつめ、頭のカラーページイラストで、浩が(彼も話の中では重要な人物だと思ったのに)描かれていなかったこと。
ふたつめ、同じくカラーページイラストのロージンはもっと老人っぽく描いて欲しかった。あれじゃ、なにかしらの影を持ったミステリアスな美青年という印象を受ける。
みっつめ、登場する女子の恋愛に関する内面描写が荒い。なぜ好きになったのか、好きなのにあきらめたのはどうしてか、などといった過程がすっ飛ばされてる。まあ、これは男子を読者対象としてる作品だから、仕方無いかなぁと思う部分もある。 -
タイトルに惹かれて。
話の構成がすごかった。 -
表紙に惹かれて購入。
なんか先の読めないような読めるような展開でした。
ロージンの話が好き。
最後の親子対決はすごくゾクゾクした…!あの関係は気付かなかったなー。
後、カナタを男の子だと思ってたことも敗因…。 -
私的には野球少年たちの物語が好きです。
-
ありきたりな設定と言えば、ありきたりな設定かもしれません。
でもいいお話しなのもまた事実。
『期間限定の不老不死』を巡る4つのお話です。