人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫 た 1-5)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094511048

感想・レビュー・書評

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  • 妖精グッズ量産工場へ行ったり、無人島で妖精さんと国家を築いたりする物語。
    というか、アニメで観たね。これら。

    「妖精さんの、ひみつのこうじょう」
    処理済チキンは絵で観ると非常にキモイ。間違いない。
    しかし、相変わらずギャグテイストで埋め尽くされてるな。

    「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」
    島スタート。まさかの島スタート。
    私は結構好きです。この話。
    技術発展は確かに素晴らしいけれど、何も考えずに際限なくやりたい放題やったら駄目だよね、な話。

  • 「フフ……落ち込むときは、狭いところに限りますよね……?」

    平常運転の第4巻。

    里で食べ物が不足して困ってたら、いつのまにか不審な(明らかに妖精さん由来の)食べ物などなどが現れたので工場に調べに行くお話と、
    妖精さんの人口過密を解消するために移住しようとしたら漂流して、島の土着植物を遺伝子改造するなどして食べ物(とお菓子)をゲットしようとするお話の2本です。


    …食べ物の話ばっかりですね?
    文明の衰退期には食べ物、大切ですからね。

    工場探検は、「チャーリーとチョコレート工場」っぽくなるのかなと思ってたらちょっと違いました。
    あんな感じで探検するのも見てみたかったですね。

    この方向でのんべんだらりとやっていってもらえると嬉しいな。
    シリアスはたまでいいと思うのですが。

    「……むのうで、ひんじゃくな、ぼくら、をみすてないで?」

  • ファンタジーとSFのパロディとして文句なしに面白い

  •  今回はこれまでに比べて更に多様な妖精さんたちが出てきて一段と作品の魅力が増したように思う。

     内容は食料工場の探検と無人島を王国に変えてしまった話。どちらにも妖精さんらしい発想が随所に込められていて読んでいると自然と情景が浮かんでくるようである。
     しかし、絵柄や本の雰囲気に相反して助手さんの絵本や憂鬱状態の妖精さんが放つ言葉はかなりの黒さを含んでいる。ブラックユーモアですか。あと、崖から集団自殺するチキンはシュールなんて言葉じゃ済まない程ブラックです。
     今回も無人島を科学の最先端にしてしまった妖精さん。彼らにお菓子作り以外の限界はあるのだろうか?

  • ひみつのこうじょうは、とても妖精さんらしい不思議な空間で、面白かった。
    食パンの一斤さんのくだりはアニメでもすきなシーンだったので、楽しかった。
    アニメ衝撃的すぎた。
    食品が自我をもつというのは、なさそうでありそうだからこわい。
    (植物とかももしかしたらしゃべっているかもしれないしね…)

    後半の孫ちゃんが女王様に就任するはなしも、すてきだった。
    さまざまな遺伝子組み換え植物が出てくるのが楽しかった。
    妖精さんのつくるものは文面ではメルヘンチックですてきだけど、じっさいには使いたくないなあとおもう。
    そして、鬱る妖精さんもかわいらしかった。

  • 妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ
    が実はアニメだとわりと好きな話
    そして両方アニメ化されている話なのでさくさく読みました。

    妖精さんの密度が増えるくらいには
    妖精さんと交流して毎回ひどいめにあってる私ちゃんなのに
    妖精さんと暮らすことで、まだまだ知らないことあるのね
    って感じになってます
    そりゃあそうか←
    うっかり根暗な言い方して、妖精さんの鬱発症させるとか
    うかつだなあと思いました

  • 【読了】田中ロミオ「人類は衰退しました4」 今月18冊目

    夏アニメも好評な「人類は衰退しました」。アニメは原作通りの時系列でやっていないのだけれども、4巻まで読んでようやくアニメ1話と2話のエピソードにたどりつくことが出来た。

    4巻の前半が、アニメ1話、2話のエピソードなんだけど、これを読むと実に巧くアニメ化したんだなぁというのが分かる。確かに高い原作力を持っているエピソードなのだけれども、アニメという媒体を最大限に活かした演出や改変。これはなかなか質の高い仕事といえる。

    後半は、あとでアニメ化されるはずのエピソード。これもまたある種、人類の歴史を皮肉った内容で地味に面白い。

  • 前のイラストレーターさん、すっごくかわいかったけど、変えて正解かも。ペナルティ断髪後のわたしちゃんがかわいすぎます。
    戸部さんのイラストの方がイメージ合ってる。この人はイラストが多いからお得感もあるしね。デュアン懐かしい。
    でも読んだのはこっちなので、登録もこっち。

    「妖精さんの、ひみつのこうじょう」
    アニメ第一話、二話のエピソード。原作を読んで、アニメがすっごい良い出来だということを再確認した。
    そう言えば、前にも謎のバナナを作ってたな。今回は妙な機能は無し。
    助手さんはカメラ小僧でした。

    「妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ」
    とうとう女王様に就任してしまったわたしちゃん。まるで、働き蜂を従える女王蜂のようだ。
    島が一つ無くなって、少なくとも三種の固有種が失われたと思われますが、そんなことよりジジデレ来ました!!
    そしてわたしちゃんを心配する助手さんかわいい。

  • 毎度のことながら、「わたし」の行動はおもしろい。
    助手との相性もばっちり。
    このシリーズを読んでいると、著者の考えがちらほら伺え、
    にまにましてしまう。

  • 妖精さんが多くなったので、お前出張なという物語と
    妖精さんが作った食べ物が知性を持ってしまったという物語で構成されています。

    成長に犠牲は絶対! というのがよくわかる前者ですね。
    楽するために、色々やっていったら結果的に自分の首を閉めてしまったと。
    そういった意味で起承転結がちゃんとしているのではと感じました。
    後者ですが、妖精さんのスペシャルさが引き起こすかもしれない物語!
    という感じですね。
    個人的に一番最後の飛び降り自殺するってのが発想として思い浮かばなかったです。
    そういうフラグは確かにありはしましたが、
    なぜこの娘が登場したのかな? ぐらいでした。
    きちんと登場人物たちというのは役目がやはりあるものです。

著者プロフィール

小説家・ゲームシナリオライター。代表作『CROSS†CHANNEL』『人類は衰退しました』『Rewrite』(竜騎士07、都乃河勇人との共著)『ミサイルとプランクトン』など多数。

「2016年 『アウトロー・ワンダーランド 1 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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