- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094511451
作品紹介・あらすじ
昔はどこの商店街にもいたらしい商売繁盛の神様"恵まれさん"が、私の街のショッピングセンターに、復活。たいていはおばあさんだったのだけれど、今度の"恵まれさん"はなんと中学三年生。しかも、"執事"をともなって私のクラスに転入してきた!お金に一切触れてはいけない決まりだという"恵まれさん"。日々の生活をサポートするのが"執事"だなんて言っている。お金に触れないなんて、そんなのムリ!本当はどうなの?なぜ、そんな野生動物みたいな微笑みなの?気になる…気になる…好きになる。
感想・レビュー・書評
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分かり合えないってことだけを分かり合うのさ……なんてフレーズがつい頭を過ぎるような、奇妙な読後感の一冊。
間違いなく百合なんだけど……百合なんだよなお互いのこの感情!?
1巻時点ではまだ真名が何考えて生きてるのかいまいち掴みきれなくて、そこが魅力でもあり怖さでもあり……という印象。
怒るポイントも分かりやすいようでいてよく分からなくて、まだ真名って何なのか飲み込みきれてない……。
彼女の人となりはこの先で明らかになるのか、それともよく分からない変な人のまま終わるのか。
普通のラノベなら前者じゃなきゃ収まりが悪いけど、このシリーズに関しては後者でも全然いい気がしてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
君が僕を~どうして空は青いの?~ (ガガガ文庫)
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内容には関係ないが「恵まれさん」という仕組みがすごく面白かった
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オールタイムベスト級の傑作百合小説。
主人公とヒロインを繋ぐ線が「経済」という点がまた特異。
メタ構造に落とし込まれたラブストーリー。思索的かつ哲学。
この小説について考えるだけで、ちょっとどうにかしちゃうくらい好きなんですが、真面目に語ろうとすると言葉が足りない。コメント欄が狭すぎる。
「ラノベ枠をはみ出している」作品のひとつです。 -
主人公が過去を振り返っている、という設定で、時折現在の主人公からの分が出てきます。そこでは、彼女のかつての友人を登場させ、少し不思議なつくりになっています。
内容としては、哲学的な描写が多いです。
なんとなく単調ですが、最後まで読んでみると、少し驚くことがあるかもしれません。 -
どろぼうの名人よりもわかりやすくなっている。しかし、捉えきれない魅力もまた健在。宇宙の距離を見通すように、人と人との断絶を見通そうとするのが作家の仕事なのだろうか?
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最初は駄作かと思ったが後半のどんでん返しが効いた。
2からまた面白くなっていくと思う。