- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094512267
作品紹介・あらすじ
「大好きだから…さよなら」級友の死に苛まれていたカルエルとクレアは、想い出の湖畔で思いがけず再会する。お互いの気持ちを確かめるため、正体を明かしたカルエルだったが、クレアには別れを告げられてしまう-。一方「空の一族」との戦いで多くの仲間を失い、疲弊した飛空科生徒たちは、悩みと苦しみを抱えたまま、再び決戦の空へ向かうこととなる。仲間の思いを受け継ぎ、潰滅の危機に瀕している大好きなイスラを、大切なひとを守るために…。超弩級スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚天動地のクライマックスに突入。
感想・レビュー・書評
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文句の言いようが無い。
所々急ぎ足な点が見られるが、それを凌駕する面白さ。
王道的な要素も数多く取り入れられているが、そうでなくてはいけない。
まだ続いてしまうが、期待せずにはいられない作品になった。
文末にもあるが、精密さより面白さを優先したとのこと。
大正解だと思う。 -
追い詰めに追い詰められたね。
イスラ側としては「空の果て」の秘密を解明できればいいと考えているから、見逃してくれるのが最も嬉しいんだけど、空賊は聖泉に近づいたものを皆殺しにしないといけないみたいだ。
この世界の構造からすると中心に近い方が文明度が高い可能性があるとは思っていたが、どこまでなんだろうか?宇宙の描写があるけど、行けるのかな?
[more]
結局は追憶と同じ様な終わり方になるのね。追憶と異なるのは身分違いではないという部分かな?取り戻せさえすれば、特に問題なく結ばれそうな気がするな。
カルはやっと過去と決別する事ができたというのにな。 -
今回も長い戦闘シーン。
四巻で突然現れた腹違いの弟、イグナシオが大活躍。
かっこいいなぁ、ツンデレ皇子。
カルエルも色々乗り越えて大分かっこよくなってきた。
クレアは土壇場で風呼びの力を取り戻して、次の巻では生贄に…
それぞれのキャラクターがちゃんと立ってて、登場人物が多いけど覚えやすいのは、作家さんの文才とラノベの絵のおかげだな〜
やっぱり絵があるとイメージしやすい。
引き続き、読むのが楽しみ! -
飛空科生徒の活躍がすご過ぎ。
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ニナ・ヴィエントとしての正体を偽ってカルエルたちと過ごすことに耐えられなくなったクレアは、学校を出る決意をします。そんな彼女を止めるために、カルエルは自分が皇子カール・ラ・イールだったことを彼女に告げます。しかし、そのことに感づいていたクレアは、自分がニナであることを彼に告げ、彼のもとを去っていきます。
真実を知ったカルエルは、ショックのあまり、自分の部屋に引きこもってしまいます。そこへやってきたのは、これまで他の生徒たちと交流することを避けていたイグナシオ・アクシスでした。バレステロス皇王の庶子であり、自分と母親を追放した王と第一皇子のカールを憎んでいた彼の言葉で、自分の不甲斐なさに気づかされたカルエルは、ふたたび空族が攻めてきたという報せを聞いて、ふたたびイスラを守るために立ち上がる決意をします。こうして、カルエルとイグナシオ、そしてノリアキ・カシワバラとベンジャミン・シェリフの2組は、戦場へと身を投じます。
彼らの善戦も空しく、戦艦ルナ・バルコは砲撃を受け、最後の別れを交わすためにニナは甲板へと出て行きます。そんな彼女に向けて、カルエルは「生きろ」というメッセージを送り、その言葉に心を動かされた彼女は、ついに風を操る力を取り戻すことになります。
劇的なストーリー展開に、思わず引き込まれてしまいます。どのような形でクライマックスを迎えるのか、楽しみです。 -
実は本シリーズ、誓約3まで積んでおります故そこまでは読みます。
さて、まるで口を開かなければ貴公子なあのキャラの様に、引き続き戦闘描写と台詞の質の差に苦笑いのシリーズにも慣れてきたこの頃。
理由や伏線に拘らなければ、偵察機を介した戦艦同士の砲撃戦は航空機の空戦とはまた別の趣で読み応えがありました。
そうして血と肉で積み上げてきた緊迫感を、結局異能一発で解決してしまう結末には賛否両論かとも思いますが、この辺は初めから匂わせていた流れでしたので仕方の無い部分かと。
次巻終幕。ドラマは残されていない気もしますが、さて。 -
読んでいて何度も泣きそうになりました。
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とある飛空士へ贈る恋の歌。
全身全霊で戦い生き残った戦士たち。飛空士たち。
過去を踏み越えていけ。明日はきっと明るい。
生きることを諦めるな。