- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094513295
作品紹介・あらすじ
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。そしてこの仕事に就く前、多くの時間を過ごしたのが"学舎"と呼ばれる人類最後の教育機関です。寄宿舎で出会った友人たち。RYOBO230r。秘密の倶楽部・のばら会。感傷に浸るにはまだ早いのに、なぜ思い出すの…?里に現れた侵略者。奪還チームを組んで地下に潜ったわたしたち-死亡!?ピロリロリンでCONTINUE?-。
感想・レビュー・書評
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『人類は衰退しました』第5巻。
『妖精さんの、ひみつのおちゃかい』
"わたし"が調停官として赴任する前、人類最後の教育機関である<学舎>で過ごした日々を描いたお話。心を閉ざしていた"わたし"が、どのような経験を経て今の"わたし"となったかを知ることが出来るエピソード。「"わたし"の心の成長物語」、そこには妖精さんの存在があり―――。
『妖精さんたちの、いちにちいちじかん』
「現実世界がゲームの世界に!?」表示されるステータス画面にコンフィグメニュー、ひとり増えてしまいそうな味わいの"しいたけ"、里を襲うはス○ース・イン○ーダー!?妖精さんの不思議アイテムが引き起こす大混乱劇!"This is DOUWA SAIGAI !!"
どちらのお話も楽しめたが、推したいのはやっぱり『ひみつのおちゃかい』の方かな。<学舎>時代からずっと、"わたし"と一緒に居てくれていた妖精さん。ラストの"おちゃかい"のシーンは、心温まるもちょっぴり切なく、読後の余韻が素晴らしいものだった。
「まだ、さびしい?」
「いいえ」わたしの答えは決まっていました。「頭の中で、いつもお茶会が開かれているようなものですから」(p176)
(あと、p127挿絵の、"わたし"の小馬鹿にした表情が好き過ぎる!) -
学舎時代の過去編と、世界のドット化現象。
突然ストパーになったのは過去編だからだと思ったら、絵師が違うのですね。
[ひみつのおちゃかい]
大切な過去編で妖精さん成分は薄め。
というか、関わり具合がいまいちよくわかりませんでした。。。
親友となったYは今後も出てくる気がします。
[いちにいちいじかん]
ドット化して、家が消えるなど童話災害が発生した話。
ワンパク質は面白い命名で。
妖精さんの描画レベルは上げちゃだめです。見れたものではありません。。。
残機が99あるのは今後何かに役立つのかね? -
わたしの過去回&妖精さんたちのシークレットグッズ回。妖精さんのいる世界は、4次元、5次元に展開し、相変わらずしっかりSFしています。ちょっとダークなわたしの過去もさもありなん。妖精さんだって見た目ほど無邪気ではないのかもだけど、やっぱり目の前に現れたら一緒にほんわかしてしまうのじゃないかなw
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「それは、たやすいねがいです?」
人類は衰退しました、その5冊目。
待望の過去話の登場で、大増ページでお送りします。
まだ9歳の子どもだった「わたし」の、学舎での回想なお話、「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
と、
なぜか(もなにもないですが)世界がドット絵になってしまった「妖精さんの、いちにちいちじかん」の二本です。
ひみつのおちゃかいは、いかにも最終回って感じですが、子ども特有のさみしさが語られていてしっとり読めます。
期間も10年ほどを中編で駆け抜けるので、卒業やラストシーンでは長い時間を感じてしんみり。
今までとはかなり毛色が違いますが、このお話は好きです。
「クリケット」の小ネタも好き。
二話目で通常進行に戻ってるので安心です(?)
「不条理レベルが低いと、どうなるんでしょ?」
「しりあすになる」「すとーりーがくらくなる」「きれいごとがなくなる」「しゃれですまなくなる」「ばくはつおちでほんとにしぬ」 -
で、結局黒幕だったのだろうか、そうではなかったのだろうか。
あの性格からするとやっぱり黒幕?
まあ、そんなことはどうでもいいのかもしれません。
昔から妖精さんとの親和性が高かったんだなあ。
ドット絵が非常にいい感じです。 -
つらくなったので中断中
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おちゃかい編過去編、少し重いけどすき。ゲーム化編、ここから少しずつ本放送で扱ってない話いくつか
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私ちゃんのおツライ人生の一部。Yとの馴れ初めが良かったです。裏表なく話せる人が一人いて、私ちゃん良かったなあと親戚のおっちゃんのように微笑えましく読んでました。オチは、なんか、すごい。妖精さんのぶっとび具合が凄いなと思いました。
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「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
学舎での思い出と懐かしき友人との再会。
飛び級という制度をなしにしたら、田舎の学校のように感じた。
学舎時代に出会った、あの妖精さんの存在は私にとってすごく大きいものだったろうな…。
「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」
リアルとゲームの混ざった世界。
ゲームの中はある意味楽しそうだけど、現実と混ざってしまうと恐ろしい事になるだろうな。
一つ気になることは、結局何が原因でゲームの世界と混ざってしまったのだろう。
「八月期報告」
まさか誤作動が全ての始まりだったとは…。
まだ害の少ない物でよかったが、どちらにせよ誤作動なんかで何か問題が起きるのはとても困る話だな…。