猫にはなれないご職業 2 (ガガガ文庫 た 4-2)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094513790

作品紹介・あらすじ

『吾輩は猫又である。まるで仕事がない』かの有名な歌にもあるように、吾輩のような妖異にゃ学校も試験もなんにもないのは昔から知っていた。凄腕陰陽師の助手を生業としていた吾輩は、無職になって初めて職業紹介の場もないことに気がつき落胆しているのだ。そんな吾輩の心中を知ってか知らずか「私、おばあちゃんと同じ、陰陽師になるよ!」と宣言した桜子は、自分の修行になりそうな怪異スポットを捜していた。ある日、いわくつきの廃屋から帰ってきた桜子はある少女を連れてきたのだ。現当主のやることだ、吾輩もひとはだ脱いでやるとするか。

感想・レビュー・書評

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  • うっかり消してしまいました。取り合えず、載せておきます。また、読んで載せます。

  • 1巻を読んでたときは、私には説明ばかりに思えて『もう~』ってながら読み見たくしましたけど・・・だからこそかな~2巻目はとても楽しく読めました。

  • シリアスとそうでないときのギャップが半端ない。後半にはサスペンスっぽい雰囲気も感じられてゾクゾクきました。前半の終わり方がああいう形だっただけに。それなのに後半の開始直後に腐蝕率激増なんだもんな(笑)男キャラ(人間)が出ないのはヒロインたちに原因がある気がしてならない。それで後半、物語の根幹の締め方がこれなんだからズルいよなぁ。

  • ツッコミ属性のある猫のタマがかなりツボ.肉球のせいでスマホの操作に苦労しているシーンとか笑い転げた.また“なんで我輩と関わりを持つ人間のメスどもはそろいもそろって、こんな連中ばかりなのだ”と嘆息するほど今回は強烈な新キャラが出てきて,彼女とタマとのやりとりだけでなく,ある意味主人公の命との掛け合いもかなり面白い.
    ストーリーは後味のかなり悪い前半と,意外な後半の2つ.ギャグパートとシリアスパートの緩急の付けかたが良い.かなりガチの陰陽道解説を猫がトクトクと語っているところが,ハマる人にはハマると思う.人間に向かって「ググレカス」と言える猫が読めるのはこのラノベだけ!

  • おっさん猫又陰陽師と霊感腐女子JKが織り成す伝奇小説、2巻。今回は鬼。妖異のおどろおどろしさや妖異とのバトルと、その裏にあるしんみりした部分の描き方が上手くて、完全にお話に惹き込まれて、感情突き動かされまくり。それ故、日常パートみたいなとこも存分に楽しんだし。新キャラもいいキャラしてるw 完全白旗の大満足の2巻でした。続きも大期待です。

  •  「無能な探偵と有能な助手」とか「凡庸な主人と有能な執事」パターンの霊能バトル小説。意欲と才能はあって善良だけれど、それだけでなんの役にも立たない陰陽師の七代目を陰から助けて奔走する、飼い猫のタマとその友人である女子高生が遭遇する怪異譚。すれっからしなタマと腐女子の女子が、実によい感じで前向きで一生懸命。ちょっと怖くて面白い、軽いオカルト奇譚。

  • 一巻に引き続き面白かった!
    猫にしておっさん陰陽師であるタマの視点から語られる現代日本の怪異譚。
    このタマが非常に魅力的なキャラクター。
    猫又にして長く生きている故どこか達観したようなところもありつつ桜子の可愛がりようといったら。
    心配しすごく大事にしている様子がとても微笑ましい。
    また、なんだかんだで命のことを信頼していることもすごく伝わってきます。

    ストーリーや展開も素晴らしい。
    前半でちょっとした事件を描き、そのすべてを伏線とした後半の物語は見事の一言。
    日常のコメディシーンやクライマックスのバトルシーンも安心して読めます。

    万人にオススメの作品。

  • 命マジ終わってんなw

    さて、大筋の物語は前作より面白かったと思いますが、
    お話の持って行き方と言いますか、展開が若干退屈。

    疾走感というかスピード感というか、
    読まされる感覚というのが薄いかなと感じました。

    面白かったけどねえ…

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著者プロフィール

竹林七草(たけばやし ななくさ)
1976年生。埼玉県在住。
うっかり社畜の姥皮をかぶったばかりに、すっかり脱げなくなってしまった兼業作家。
最近はもう少し執筆の時間を捻出する方法はないか、真剣に悩んでいる。
第六回小学館ライトノベル大賞 優秀賞受賞。
主な著書に『お迎えに上がりました。国土交通省国土政策局幽冥推進課』シリーズ(集英社文庫)、『ホラー作家八街七瀬の、伝奇小説事件簿』(集英社文庫)などがある。

「2021年 『ヒルコノメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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