やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (8) (ガガガ文庫 わ 3-13)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1003
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514513

作品紹介・あらすじ

彼は変わらない。だから周囲は変わっていく

雪ノ下雪乃は「……あなたのやり方、嫌いだわ」と、否定した。
由比ヶ浜結衣は「人の気持ち、もっと考えてよ……」と弱々しく呟いた。
後味の悪さを残した修学旅行を終え、日常に戻った奉仕部。三人の関係はまたぎこちないものに戻ってしまうのか……。
そんな折、奉仕部に新たな依頼が持ち込まれる。内容は生徒会長選挙に関わるものだった。
お互いのやり方を認められないままの奉仕部の三人は、それぞれが別のやり方で依頼に対することに。
ばらばらの奉仕部。分かっていた。この関係はいつまでも続かないことも、自分が変わることができないことも。
――君のやり方では、本当に助けたい誰かに出会ったとき、助けることができない――
自然消滅か、空中分解か。誰のやり方でも奉仕部は解散を免れない。
その行動は誰がために。――それでも自分のやり方を貫き藻掻こうとする“彼”は、大きな失敗を犯してしまう――。

感想・レビュー・書評

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  • 生徒会長選挙やるだけで、なんでこんな盛り上がるのか。

  • ちょ、陽乃さん怖い怖い。そして材木座が無駄にカッコいい。しかしもう青春でもラブコメでもないよね、これ。
    雪ノ下からすると八幡の行動に思うところもあるようだけどひとまずはこれで良かったかと。

    「雪ノ下さんが会長になってくれたらなって。で、もっと言うと、由比ヶ浜さんが副会長。それから……比企谷くんは庶務っ!」
    めぐり先輩の言うそんな未来も見てみたい。

  • 8冊目.
    修学旅行から戻ってギスギスしている奉仕部.
    そんな中,生徒会選挙関連の依頼が静ちゃんから.

    今回も八幡がダークですね.
    そして新キャラの一色ちゃん.
    なんだろう,このシリーズって腹黒い女子が多いよな.
    いや,俺が今まで気づいてなかっただけか.
    今回は出番少なかったけど戸塚可愛い.

    で,スクールカーストの頂点集団に君臨する葉山と
    最底辺の住人である八幡の共通点?がちょっと明らかに.

    果たして彼が守りたかったものとは・・・.

    続きも楽しみだー.

  • 評価:☆5


    間違い続けるひねくれボッチの青春ラブコメ第8弾。

    ※最新刊で発売後まもないのでネタバレ注意です。










    7巻もなかなか後味悪かったけど8巻もなかなか・・・。

    今回は、一年のいろはすこと一色いろはが周囲の(多分に悪意を含んでいるであろう)悪ノリで生徒会長に立候補してしまい、それをメンツを保ちつつ取り消したいという願いが奉仕部に届くところから話が始まる。

    解決策を考える奉仕部。
    だがゆきのん、結衣・八幡はそれぞれ別の道を歩んでしまう。
    3人とも根っこで望んでいることは同じなんだけどね・・・そこが辛い。
    やっぱゆきのんが言葉に出して言うべきだったんだと思うな。言わなくても分かってもらえると信じていたかったんだろうけど。
    言葉にしていれば生徒会でも3人の関係を保てたかもしれないのに・・・。
    会長に立候補したのはやっぱりあねのんへの対抗心なのかな。

    奉仕部を何とかして継続させようと頑張るけど何もできない結衣が痛々しくて見てられなかった・・・。
    奉仕部のことが本当に好きだと言う気持ちが伝わってきて切なかった(;_;)

    はるのんが怖すぎて嫌な予感しかしない。てかホント何考えてんだあの人・・・。頼むから八幡をかき乱さないでやってくれ・・・。

    『今までどれだけ我が貴様に与太話をしてきたと思っている。……貴様の与太話ぐらい聞いてやるさ。』
    ちょっと材木座さんカッコよすぎるんですけど!w
    何だかんだで八幡の一番の友達だよねぇ。

    小町も重要な役割だった。
    困ったときに無条件で頼れるのは家族ならでは。出来る妹だよ。

    そして今回は八幡の中学生時代の同級生、しかも一度八幡が告っている女の子が登場!
    確かに他人から見たら八幡はどう見てもリア充だよねw
    選挙も周りの力も頼れるようになったし、八幡はどんどん変わってきてる。
    ただ、最善を尽くしたつもりでもゆきのんの気持ちを汲み取って上げられなかった・・・。

    八幡の本当に守りたかったものとは何なのか。
    展開としては苦しくて重かったけど読み応えは十分。
    次巻も期待。

  • 生徒会長選挙編。
    いろはす登場。このキャラはいい性格じゃないんだけどなんか嫌いになれない。ぶりっ子のようでそこまで媚びず、適度に腹黒キャラだからかな。

    それにしても、今回も面白かったんだけど、全体を通して陰鬱な雰囲気で困ります。
    修学旅行の亀裂から続き、相変わらずの八幡の解決法に奉仕部分裂危機、からの小町とも険悪。八幡可哀想。
    小町と仲直りからのサイゼの流れは微笑ましかったけど、最後にまた暗い雰囲気を残して、、、ここから次巻に期待しましょう。

  • 修学旅行を終えて、微妙な感覚の奉仕部メンバー。

    日常を送っていると、生徒会選挙についての問題を持ち込まれる。
    いろはす、勝手に立候補されて。でも本心やりたくない。
    それを解決すべく、3人が3人共考えて実行に移していく…
    ゆきのんと、結が立候補という決断を下すが、
    八幡はSNSを使っていろはすを説得する。

    無事にいろはすの気持ちを説得して、会長に納まる。

    陽乃や、葉山、小町や川崎さんまで巻き込む形で長丁場だが、かなり丁寧に描いてる。

    途中、陽乃と一緒にいる八幡に、同中の「折本かおり」と友達の「仲町」なる子と出会う。
    葉山が同席して一緒に遊びに行くことになったり。
    かーなーりー伏線が張ってるのかな?って。

    人数もそれなりに多くなってきているので、
    さすが「学園モノ」です。
    どう関わっていくのか、絡んでいくのか。

  • 毎回ながらちょっと分かりにくいコメディ要素はあるものの、頁を進める毎にシリアス度が増していきます。
    メインヒロインズ2人の登場は控えめで、8巻まで読んだ中では私的に結構レアだなと思う展開もありました。
    今回の八幡のやり方をきっかけにシリーズ自体に影響を及ぼすような予感も見受けられ、ちょっとモヤモヤする分、続きを読むのを急かされるような気持ちになりました。

  • <b>葉山とヒッキーのWデートを生徒会選挙騒動ではさんだサンドイッチ構成</b>

    この構成の妙で凡夫になりかけている問題解決ものが浅薄なエピソードでなくなっている。
    わざとらしくなくオールキャストで物語が進むのも好印象。
    ラスト、ヤンが入ってしまった雪ノ下をどう救済するのが今後の課題か?
    作者も無闇な引き伸ばしはしない示唆もしているので、今後も注視かな。


    ?今回も八幡のリア充化が止まらない。
    対立者に見解の相違はあるものの気遣われ、八幡組ともいえそうなグループの長に収まっている(川崎がいっぱいしゃぺって、よかった)。
    ?ダブルヒロインとの進展 由比ヶ浜とは少し見せ場があったが、雪ノ下とは議論ばかりで皆無、重い課題がラストに。
    ?トップカーストの苦悩
    陽乃さんは完全に分裂症。葉山、雪乃への嗜虐志向がテンプレになりつつある。
    よっぽど、家を継ぐのがいやだったんでしょうか?
    葉山も、かなり分裂気味。倒れないか心配。
    ?舞台が千葉駅近辺っていうのはこのシリーズでは新機軸か
    ミスド、映画館、ナンパ通り、パルコ、カフェ など聖地候補。京成千葉中央駅の方が近い?
    幕張や稲毛の高校生は、ハレの場は千葉>津田沼 なのかな。
    ?サイゼのシンボリックな扱い
    調子に乗った過去のトラウマに、八幡が口にした、日ごろ慣れ親しんだ場所を執拗に嘲笑されてしまう。
    一転、終盤、八幡の苦境を知った仲間達が集うのもサイゼ。
    メニューが具体的で、一度も言ったことのない私も興味が出てきた。
    (しかし、稲毛海岸駅近くのサイゼは、最近撤退されたようですが)
    ?ゆきのんヤン化
    表紙でも少々ヤン気味と感じたが、ラストに八幡のカラクリに気付いたのか、もしくは怠惰なサロンでしかない奉仕部に絶望したのか、ヤン化してしまう。
    ゆきのん受難の本巻。
    ?障壁となる他愛のない課題をトラウマのごとく扱うのは本作のお約束
    修学旅行での八幡自爆告白:問題解決のためのウソがみえみえなのだからWヒロインはそんなにトラウマにすることはない。葉山も。
    一色の悪意ある他選立候補届出:超法規的にでも無効とされるでしょ、普通。
    しかし、その処理がされると8巻自体が成立しない訳で…。
    ここら辺の説得力の欠如には、ファンなら突っ込まないことがお約束。


    図書館で借りました。

  • 間開いたんで前に何やってたかさっぱりやった。

  •  7巻ラストの雰囲気を引継ぐ本巻は全編に渡り、特に材木座の登場まで、重苦しいムードで展開する。そして内向的な自己語りの叙述手法が、その重苦しさを倍増させる。
     その重苦しさの極致が「自意識の化物」「理性の化物」という陽乃の八幡評であるが、これが余りに的確すぎて退いてしまう程だ。

     ところで、葉山の八幡に対する振舞いは嫉妬と羨望とがない交ぜとなった複雑なもの。雪乃の陽乃への態度もそれに似たものか?。

     さて、3巻位で垣間見られたキャラ間の心のすれ違い・葛藤がやっとメインテーマに据えられてきた。従前、八幡は雪乃と正面から向き合ってはいない本作だが、それがようやく打ち破られそうな予感。
     八幡、葉山、雪乃、陽乃らの過去のシチュエーションが垣間見られた本巻は終わりの始まりと言ってよいのだろうか?。
     陣痛、産みの苦しみ、あるいは、大人への脱皮という意味では本巻の如き苦闘は避けて通れないと思う。

     ところで、本作、とても高校生の物語とは思えない。キャラを20代後半で話を展開しても十分通用するような…。

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