下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (5) (ガガガ文庫 あ 11-5)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 77
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514636

作品紹介・あらすじ

受精の真相とは?女の子に安全日などない。

「奥間君。子供は何人欲しいですの?」
『大変! 狸吉が精神的に犯されてるわ!』

四大下ネタテロ組織との下ネタ合戦を乗り越えた華城綾女(かじょう・あやめ)率いる《SOX》。《絶対領域》《捕乳類》とのジョイントを果たし、ムクムクと彼女らは大きくなる。
夏休みも終わり奥間狸吉(おくま・たぬきち)たちの新学期がはじまった。そんな彼らの耳に、夢精の如き突然の知らせが届いた。

《子供を犯罪の被害から守り健全に育てる条例》成立。

その内容はエログッズの単純所持禁止法。エロ本を持っているだけで前科持ちになる制度の下、善導科は最凶の女・奥間爛子(おくま・らんこ)の協力を得て、暴挙に出る。
次々と検挙される学生達。止まらない検挙数に《SOX》らは為す術を持たなかった……。
この法案によって愛玩犬を奪われた不破氷菓(ふわ・ひょうか)は《SOX》に助力を乞う。谷津ヶ森のエロ本を巡り、善導科&風紀委員VS《SOX》の闘いの火ぶたが切っておろされた。自由なエロを守るため、《SOX》は性義の狼煙をあげる。

受精の真相に迫る五発目!! よろしクスコ( i )<クパア

感想・レビュー・書評

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  • 前巻は変態度行き過ぎでついていけない感があったのですがw、今巻はちょっと落ち着きました。
    (下ネタ連投は相変わらず)
    今巻では性排除の縛り付けがまた厳しくなりさらに笑えない状態に。どうなっちゃうの!?(>_<)

  • 表紙からして本屋で買えないタイプ。

  • ネタバレ 第二幕開幕。下ネタの下品度はやや影を潜めるも、彼方此方に挿入される下ネタ強度は衰えない。その一方、本作はとうとう政治闘争色を強めていく。ここでの前提は、表現の自由の規制立法、特にそれが刑事罰を含む場合に、いかなる基準で適正さ(現行日本風なら、合憲性・憲法適合性)が判断されるべきかという問題意識。現行犯なのを傘に着て令状主義をものともしない官憲、恣意的な摘発や犯罪創出を誘発する規制内容など、全く良く考えられているモチーフである。◆かかる規制を揶揄し、20年代米国禁酒法の如く、誰も遵守したがらない描写に喝采。
    また、そんな規制をものともしないで、局地的な作戦に没頭する主人公に感じるカタルシスも充分存在する。◇なのに、ラスト後に展開される新事実・新規制に唖然。しかも、そこで展開される規制理由としての立法事実の出鱈目さ(しかも、その出鱈目さが誰でも判るように工夫されているのがニクい)、出鱈目さが揶揄し、風刺することには唸ってしまった。◆焚書モノ、表現の自由規制モノの作品は多々あるが、こういうタイプのものは多くはないように思うんだが…。どうなんでしょうか

  • 気付けばこのシリーズももう5巻。よく続くなぁ、というのが正直な感想。1巻から買い続けている自分が言うのもなんだけど、ニッチで特異なこのシリーズは一定の人に愛されているのだろうw

    単純保持禁止法が成立し、清麗指定都市内で強制捜査とデモがひっきりなしに起こる。まるで児ポ法成立時の騒ぎを見ているようだ。"SOX"は後ろ手にまわり、目の前の事態に対処しているうちに、最悪の法律が施行されてしまう。華城先輩とゆとりが狸吉を巡って三角関係を繰り広げているはずなのに、華城先輩の通常運行で流れるような下ネタ発言が、ラブコメな雰囲気を作らない。
    ラブな展開になりそうでならなかった前巻より面白かったです。いい加減華城先輩はデレてもいいんじゃないですかね?

  • もうすごいの一言しかないな…いろんな意味で。これをマン●化するとか、小学館は大丈夫か?(笑)雪原の蒼のセリフの9割方が下ネタだったと思うけど、こんなに連呼する人だったっけと思い返すも、あーそうだったかもとなぜか納得できてしまった。半体制側だから次から次へと難題が圧し掛かってくるけど、次は如何なる変態行為で切り抜けていくか楽しみでもあり、不安でもあります(笑)今回もラストのアレはかなり攻めてたけど次あるよね?(苦笑)

  • funnyとinterestingが並存している小説。

    よくもこれほど思いつくものだと逆に賞賛したくなるほどの下ネタの多さと、
    下ネタを通して描かれる社会批判。

    下ネタとライトノベルが好きな方ならけっこうはまるのでは。

    それにしても母親が予想以上に常識人で驚いた。
    子供のために料理を作り、子供の恋愛を気にする。
    妙にほっこりしました。

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