魔女は世界に嫌われる 3 (ガガガ文庫 こ 1-8)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094515008

作品紹介・あらすじ

旅の終焉。覚醒の時。そして別れ――

ついに旅の目的地である旧ガルディア魔導帝国へと足を踏み入れたネロとアーシェ。そこは、魔法使いたちの呪いによって荒野と化した不毛の領域だった。皇都跡地を目指してさらに歩き続けた二人は、水と食料が尽きるころ、中継地点である“小さな古城”へとたどり着く。そこには、圧政に耐えかね国を追われた人々が寄り添うように暮らしていた……。
一方、“真実の書”を奪ったギルダという名の魔女を追う、エスタルトの軍人モーガンは、300年前にも同じ名前の魔女が存在していたことを知る。魔導帝国の皇帝となるはずだったその魔女は、帝国の滅亡とともに処刑されたという。手がかりを求め、モーガンもまた旧魔導帝国の地へと向かう。
そして、皇都跡地ではひとりの魔女が、“その時”が訪れるのを静かに待っていた……。長い道のりを経て、旅の終わりを迎えたネロとアーシェを待つのは、希望か、それとも……。
優しさと残酷さに満ちた世界を旅する少年と魔女の娘の物語、いよいよ完結。

感想・レビュー・書評

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  • ワンピースを着た揚羽が可愛い。

    まさかミドナが三百年前に支配を崩壊させた張本人だなんてビックリ。長生きにも程がある……。
    というよりも、魔女(魔法使い)が長寿すぎるし、見た目からは想像もつかない。
    彼女の起こした行動とそれによって得られた結果は、純粋な善意が必ずしも最善の結果につながるわけではないことのいい例だと思う。

    アーシェの角が生えていた理由が思ったよりしょぼくてガッカリ。
    でも、作品のテーマ(のようなもの?)からは外れてはいないように思う。

    今の角人は当時の驕り高ぶった当時の魔法使いたちと大して変わらないのではないかと感じた。

    「お母さん」と「ママ」というのは、良い表現だと思う。
    魔女であることを誇りに感じていたギルダが人間になっても幸せに娘と暮らしている様子は、見ていてホッとする。
    最後に二人が再開した場面は感動した。それにしても成長しても尚、女装が似合うだなんてすごい。

    マルガレットは同じ角人であり戦っているという意味ではモーガンと似ているようにも感じるが、彼女とは違う意味でかわいい。

    ご都合主義も多かったが、其れでもいいやと思わさせるだけの分は頑張っていたと思う。
    最後はハッピーエンドでよかった。

  • アーシェに角人の血が混ざっていることが分かり、旧ガルディア魔導帝国内に入りギルダと会い儀式の真実が分かってから話は急展開。物語が転がるようになり面白くなった。旧ガルディア魔導帝国の滅んだ真実、ギルダとミドアの確執、アーシェの魔法とアンの蘇生と謎が解明され面白い。

    魔法を使えるようになったアーシェが頼もしい。ギルダはただの人間となり、アーシェは不老不死に近い魔法使いとなり、といろいろあったが、アーシェとネロが互いのことを許せて愛し合えるハッピーエンドで良かった。未来のことは誰にも分からない!大好きな人たちに囲まれて、アーシェとネロが穏やかに暮らしていけるといい。ヒトは希望を失っても新しい希望があれば生きていけるものだから。

  •  ネロ達が旅を続けて、旧魔導帝国へ入るところからの話です。
     色々盛り沢山な内容でした。最後は綺麗に終わって良かったです。

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