下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (10) (ガガガ文庫 あ 11-11)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094515725

作品紹介・あらすじ

TVアニメで僕らの勢い、バイア●ラ。

藻女の策謀によって、善導課に捕らえられてしまった狸吉と綾女。二人を失った《SOX》は彼らの奪還に動き出した。
しかし、獄中にて狸吉は独りを良いことに、しっかりと次なる作戦を自家発電していた。

藻女の企む、半世紀出生率ゼロ政策。そんな調教施策を許せば、この国にもはや未来はなく、本当に下ネタという概念が存在しない退屈な世界へと突き進む事となる。

狸吉は、残る《SOX》のメンバーの力を借り、綾女の収容される北の大地の監獄《ヘルサウンド》における大脱獄作戦を立案した。
それは下ネタテロ史に残る一大テロ行為。全国に散らばる変態や、四大下ネタテロ組織、さらには鬼頭慶介までをも巻き込んだ、狸吉一世一代の作戦が始まる。

一方、綾女は北の獄中にて、伝説の下ネタテロリスト・奥間善十郎との邂逅を果たす。新世代のカリスマ《雪原の青》と生きる伝説・善十郎のランデブーは、獄中に一筋の光明を示す……のだろうか?。

旧世代、新世代のペロリスト達が手を結び、いま世代を超えたエロへの欲求がこの国を変える――!
かつてない物量で贈る変態の数々に、君はついて来られるか!?
下ネタ変態列伝な10発目。変態多すぎ、びっくりトリス!!

感想・レビュー・書評

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  • ネタバレ 藻女との対決を残し、物語としては完結したかな。◆正直言うと、かかるディストピア告発作品で、しかもテロリスト(革命側、反体制側)を主人公側に、さらに高校生という設定からして、軍の掌握なくテロリスト側が勝つという展開と結末には、物語のリアリティとしてかなりの無理を強いざるを得ない。実際、周辺をかき回していただけの前半(1~4巻くらい)を過ぎて、展開が無理筋ではないかと思うところはないではなかった。しかし、単にディストピア告発では新味がない。また、集団で社会告発する価値を否定する物語なら意味に乏しい。
    そういうギリギリ感を醸し出しつつ、下ネタギャグで全編笑い(苦笑いも)で一貫させたこと、さらに、深読みすれば単に有害図書問題だけではなく、表現の自由全体の問題に波及するテーマも感得させるキャラクターはイイ感じであった。

  • 窮地からの脱却、そして最終局面へ向けて動き出す面々。メイン人物以外にも過去の敵や狸吉・綾女それぞれの両親等、新旧入り乱れた怒涛の人物たちの登場で盛り上がってまいりました。しかし綾女の両親はすごいな…そりゃ娘もこんな風にエリートになるわな。藻女の作戦を上手く利用したSOX、自分の指針をはっきりさせたアンナ、それぞれのクライマックスがどうなるか楽しみです。ちょうどアニメやってたから脳内再生しやすかったのもよかった。

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