弱キャラ友崎くん Lv.2 (ガガガ文庫 や 2-2)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 415
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094516319

作品紹介・あらすじ

弱キャラの第2ステージは生徒会選挙!?

人生はクソゲー……ではないのかもしれない。少なくとも良ゲーであることは認めてもいい。学園のパーフェクトヒロインこと日南葵と付き合う(そういう意味ではない)ようになって、俺、友崎文也の価値観は根底からひっくり返されることになった。まあまだ神ゲーとは認めてないんだが、このゲームの最強プレイヤーである日南の指導のもと、レベルアップに励む日々だ。

季節は初夏。生徒会選挙の時期。日南が会長に立候補するのは当然として……え、みみみも出るの!? みみみをサポートすることになった俺は、これまでの経験をもとに日南に挑むが――?

発売即重版の話題沸騰作!! ちょっぴりレベルアップした弱キャラが挑む人生攻略論第2弾!

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず女の子たちが魅力的な良い青春小説。

  • 【再読】「人生は良ゲー」と評するまでになった友崎は、さらなる高みを目指して修行の日々を送る。一方、高校では生徒会長選挙が開催されることになり日南が立候補するが、同級生の”みみみ”も同じく立候補。紆余曲折を経て友崎はみみみのブレーンとなり、打倒日南を目指し選挙戦に臨むのだが…。みみみに焦点を当てた今回でした。理想とする人への好意と嫉妬の板挟みになるみみみの姿には、リアルを見せられた気がします。また成長する友崎には頼もしさを感じました。あと、天使な菊池さんを表現するときだけ語彙力が増すのには笑った。

  • 一人のストーリーを丁寧に描写されていたのと会長選挙での気持ちや内容が現実で出来る事でありながら面白く書かれていたのがよかった。

  • 人物設定はあり得ないけど、現実社会のお話でよくぞここまで組み立てて読ませるなと感動させられる。日南とみみみの中学話はやり過ぎな気がしたが、会長戦の仕掛け合いは面白かった。
    二巻で既にもう、庶民レベルでは強キャラですよ。
    菊池さんとの展開は楽しみです。そこだけ普通の恋愛話っぽくてほのぼのします。

  • 第二巻目。
    主人公がチート化することもなく、いわゆる脱オタの境界まで来ましたね。
    個人的には日南さん化け物過ぎ。

  • 思わず「2位じゃ駄目なんですか?」なんて言葉が思い浮かんでしまいそうになる話だった

    日南の指導を受けることでコミュニケーション能力が向上し人間関係も広まり、また紺野エリカに啖呵を切ったことで水沢にも気に入られた友崎。根暗ゲーマーだった彼の周囲が少しずつ賑やかになっていく変化が手に取るように判る様子は良いなぁ
    しかし、同時に読者として気になってしまうのは恋愛方向の進展か。本作はパーフェクトヒロインの日南から指南を受けるというノリだから、一番距離の近い彼女がヒロインであると考えることが出来る。友崎は日南と水沢が付き合っているという噂に対して過剰反応したりもしてるしね
    けれど、それ以外に友崎が日南を気にしているという描写はないし、恋愛フラグ面で一番進展しているのはどちらかというと風香であるように見える。中くらいの目標の件もあるし、このまま風香と付き合うことになるのだろうか?
    それにしても友崎は何故菊池風香を相手にした時だけ形容表現が豊かになるのだろう?風香の表情を例える言葉だけで、もう何パターンの形容表現が描かれたか判らないな(笑)

    リア充グループと買い物する中で鏡に映る自分を見て、自身の変化や成果を改めて強く感じた友崎。そして、少しずつ「人生」というゲームのルールを理解し楽しめるようになってきた中で、生徒会長選挙で日南と対決するみみみを援護することに。
    師匠キャラでもある日南との「人生」における対決はもっと先の話になると思っていただけにこの展開は予想外だったかな?それでも「日南を倒してみたいんだよね」との言葉は自分にも「人生」の中で何かが出来るかもしれないと自信がついた事の表れに思えた
    けれど、表に立って戦える程に成長しているわけではないから、みみみを裏から操作するような感じで自分が学んだ経験を試していく姿勢は作中で例えられているように非常にゲーム的。みみみが表に立って票集めをし友崎がブレーンとして立ち回る作戦は本当に上手くいくように思えるものだった。だからこそ友崎達をあっさり上回って当選した日南の怪物っぷりが嫌になるほど伝わってくるし、そこから始まるみみみの苦悩も理解できる

    後半から描かれる、どれだけ努力しても日南を越えられないというみみみの苦悩は原因が原因だけに日南には絶対に解決できない事案。そして、誰が悪いというものでもないし解決策が有るわけでもない。
    みみみにとっての日南は最初は同じ次元で努力し合える存在だと思っていたのに日南の努力も成果も自分の遥か上を行くもので、近くに居れば居るほど自分より凄いという単純な事実を見せつけられ、更には一位の座を奪うことも到底出来ない。そんな状態なら醜い感情を持ってしまったとしても仕方ないが、そんな感情を持ってしまう自分を許せるものでもない
    その遣る瀬無い感情を前にして花火がみみみの努力と成果に対して明確な意味を見出してあげる描写はとても良かったな。
    そうだよね、誰も彼もが世の一位に就けるわけではない。それでも誰かの中の一位になれるならそれで充分だと思えるかもしれない

    一方で自分には裏側で日南の苦悩が進行していたように思えてしまう。
    作中では明確に語られなかったけど、みみみが日南に対して越えられずどこまで努力すれば良いのかと悩んだように、日南も友崎に対してそれに似た感情を抱いているのではないだろうか?
    冒頭の時点で「アタファミ」を50戦以上対決して全て友崎の勝ち。日南からすればどれだけ努力してもまだまだ勝てない相手。だというのに友崎は一位になることではなくて自分に負けないことが目標と言ってしまった。それを聞いた時、日南はどう感じたんだろうと気になってしまう

  •  主人公の師であり完璧な葵といつも二番手になっていた七海の生徒会選挙。主人公は七海側になりますが、師である葵との戦いになっており、思いの外熱い展開でした。
     また選挙後も魅力的な物語が描かれていて、ストーリー的な起伏はもちろん、かなり抒情的な作品でした。思わずほろりと涙がこぼれました。
     にしても良くも悪くも落ち着いていた前巻に比べて、楽しく、またヒロインたちの可愛さに悶えてしまいました。

  • 日本一のゲーマーにして非リア充の男子高校生が、日本二位のゲーマーにしてスーパーリア充の女子高校生からリア充になるための指南を受ける話の第二弾。

    今回はクラスメイトの生徒会選挙を主人公が手伝うのが話の核になっていまして。2巻目にして早々に生徒会選挙とか、リア充になるための試練としてはやたらとハードルが高いと驚きました。

    物語のクライマックスまでバイプレイヤーに徹する主人公は、同じガガガ文庫の「俺ガイル」主人公・八幡を思い起こさせます。まあ、あちらはもっと卑屈に突き抜けておりますが。けれど、どちらも好感度の高い主人公です。

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